■地球環境局■

平成14年度
CDM/JIに関する検討調査報告書


平成15年3月
環境省地球環境局


■はじめに

 CDM/JIの実施に当たっては、最新かつ多岐にわたるCDM/JIの国際ルールを踏まえた上で、ホスト国・投資国の承認、PDD作成等、多くの制度的・技術的課題に対応していく必要がある。 わが国においてCDM/JIに関する知識・経験がさまざまなレベルにあるプロジェクト実施者が、効率的にCDM/JIプロジェクトを実施していくためには、これらの課題にどのように対応していくべきかをわかりやすく示したテキスト等のツールを活用することが有効である。 特に、ベースライン設定、モニタリング計画等の技術的側面からの支援が必要とされる。 しかし、これらの検討の多くはCDM理事会をはじめ、欧米のイニシアティブ等、主として海外で、英語をベースとした取組の中で行われており、わが国のプロジェクト実施者にとっては、CDM/JI独自の概念や用語に加えて、使用言語の面も負担となっている側面があることは否めない。

 このため環境省では、CDM/JIの推進に向けた民間事業者の支援の一環として平成10年度以来、「CDM/JIに関する検討調査」を実施し、その結果を広く公表している。 特に本年度は、平成12年度調査において作成した「CDM/JIプロジェクト計画時の技術的作業ステップ」を元に、ベースラインの標準化に関する国際的な技術的検討を盛り込んだものとした。 そして、いわばCDM/JIの実施のための手引きとして活用できるような体裁に心がけた。

 本報告書が、CDM/JIに関心のある事業者、CDM/JIに関する実現可能性調査(フィージビリティ・スタディ)を行う事業者や、実際にCDM/JIプロジェクトに着手しようとしている事業者等の検討の一助として、広く活用されることを期待している。



本文編 全文ダウンロード [PDF 890KB]
表紙 [PDF 69KB]  
はじめに [PDF 161KB]  
目次 [PDF 72KB] 

1. CDM/JIに関する国際的な決定事項とその解説 [PDF 249KB]
 
  1.1 マラケシュ合意P2
1.2 CDM理事会及び専門家パネル P3

2. CDM/JIプロジェクトの手続き [PDF 421KB]
 
  2.1 プロジェクトの手続きとプロジェクト設計書(PDD)P8
2.2 プロジェクト設計書(PDD)の内容P15

3. ベースライン及びモニタリングの方法論 [PDF 455KB]
 
3.1 京都議定書、マラケシュ合意におけるベースライン設定 P20
3.2 方法論パネルに提出された方法論とパネルの勧告P21

4. 小規模CDMプロジェクトに関する技術的検討 [PDF 480KB]
 
4.1 小規模CDMプロジェクトに関する理事会での決定事項 P26
4.2 小規模CDMプロジェクトの各分野における技術的事項 P26

5. CDM理事会の動向 [PDF 499KB]
 
5.1 第7回CDM理事会の概要 P35
5.2 第8回CDM理事会の概要P39
5.3 第9回CDM理事会の概要P43

6. ベースラインの標準化に関する技術的検討の動向 [PDF 541KB]
 
6.1 PROBASEの動向 P46
6.2 GHG Protocolの動向P50
6.3 GHG ProtocolとPROBASEの比較P52

7. 環境省CDM認証モデル事業 [PDF 600KB]
 
7.1 事業の目的 P54
7.2 事業の実施概要P54
7.3 事業の結果P57
7.4 成果のまとめ及び今後の課題P68

資料編 一括ダウンロード [PDF1,436KB]
 
資料1:方法論パネルに提出された方法論とパネルの勧告 概要和訳 [PDF 680KB]  
資料2:プロジェクトバウンダリー設定例 [PDF 666KB] 
資料3:電力の代替プロジェクトにおけるCO2排出係数の考え方について [PDF 565KB] 
資料4:主要な小規模CDMプロジェクト活動分野におけるベースライン及び
     モニタリングの簡素化手法素案 [PDF 664KB]
 
資料5:FELDA Lepar Hilir Palm Oil MillBiogas Project in Malaysia Project Design Document
     [PDF 829KB]
 
資料6:Thermal Power Plant Repowering Project in Thailand Project Design Document
     [PDF 431KB]