- 13:00 - 14:15
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「国が決定する貢献(NDCs)」更新を通じた産業の変革推進
- 主催者
- 国連気候変動枠組条約事務局技術執行委員会(UNFCCC TEC)
- 共催者
- 国連工業開発機関(UNIDO)・経済産業省(METI)
- 内容
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概要
産業分野は、世界の温室効果ガス(GHG)排出量の約34%を占めており、GHG排出量削減の大きな可能性を秘めている。特に、鉄鋼、セメント、化学・石油化学の3つの主要産業は、総称して「排出削減が困難な産業」(HAI)と呼ばれ、産業分野全体のエネルギー消費の約60%、またGHG排出量の約70%を占めている。
「国が決定する貢献(NDC)2025-2035」の提出と実施が各国に求められていることを踏まえ、本セッションではHAIにおける脱炭素化技術及び政策オプションを、以下に焦点を当てて各国に共有する。
•技術オプションの共有とイノベーションの紹介:産業界リーダー、技術提供者、専門家、イノベーター、投資家、政策立案者が、グリーン水素やCCS(二酸化炭素回収・貯留)を含む技術オプションを共有し、HAIの脱炭素化に向けた革新的な政策や規制、その他の取組を紹介するためのプラットフォームを提供する。
•政策オプションの議論:HAIの脱炭素化に向けた政策オプションについて議論を促進する。 •パートナーシップの促進:産業界関係者、二国間及び多国間のパートナーシップや協力を通じて、HAIの脱炭素化を模索する。プログラム
モデレーター
- ペミー ガセラ|TECメンバー
開会挨拶
- 田尻 貴裕|経済産業省 大臣官房審議官(GXグループ担当)
講演
- ヒューゴ サラマンカ|UNIDO エネルギー・エネルギーシステム・産業脱炭素化課 シニアプログラムスペシャリスト
パネルディスカッション
パネリスト
- ルス ズグマン ド クオット|UNEP 気候変動部 副部長
パネリスト
- ロメオ ベルトリーニ|NDCパートナーシップ 支援課 オペレーションダイレクター
パネリスト
- 鹿間 侃|経済産業省 製造産業局 製造産業GX政策室 兼 金属課 室長補佐
パネリスト
- エル ハッジ ディオプ|UNFCCC CTCN セネガル技術開発・移転国別指定機関
パネリスト
- 手塚 宏之|JFEスチール(株)専門主監/日本鉄鋼連盟
質疑応答
閉会挨拶
- ティビヤン イブラヒム|TEC議長
- セッション
サマリー -
経済産業省による開会挨拶の後、UNIDOは産業分野の脱炭素化を進める上で次期NDCが重要な位置を占めると強調した。パネリストは、NDCの改訂・実施に向けて、産業分野の政策や技術オプションをいかに盛り込むべきか、それぞれの経験と教訓を共有した。また、発展途上国に対する資金及び技術的支援の必要性を強調した。さらに、既に存在している脱炭素化達成のための解決策や連携機関を各国の状況に適合させる必要があると指摘した。また、産業の脱炭素化に関する経験を国内外で相互に共有する重要性も強調された。閉会挨拶として、TEC議長はUNIDO及び日本政府の協力に謝意を表明し、今後も継続的な支援を期待する旨述べた。
経済産業省 田尻大臣官房審議官による開会挨拶 UNIDO サラマンカ シニアプログラムスペシャリストによる講演 パネル討論の様子 (左から順に)モデレーター、TEC議長及び他のパネリスト