- 11:45 - 13:00
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「国連環境総会(UNEA)シナジー決議」をCOP29で進展させる
- 主催者
- 環境省・地球環境戦略研究機関(IGES)
- 共催者
- ESCAP・アジア開発銀行(ADB)・国際協力機構(JICA)
- 内容
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概要
昨年のG7広島サミットで、leveraging synergiesにコミットしたことを受けて、本年3月のUNEA6でシナジー決議が採択され、4月のG7トリノ気候・エネルギー・環境大臣会合のコミュニケに記載、5月のOECD閣僚声明で言及された。
UNEA決議で規定された、加盟国が環境条約の義務の履行の際にシナジーを拡大すること、シナジーの理解を深めるために優良事例を収集・共有するために、今年7月のHLPFではUN-DESAと共催でランチレセプションを開催し、シナジー事例を共有した。
シナジー決議を実施する観点で、日本は、NDCパートナーシップやNBSAPアクセレレーター等の10の国際イニシアティブが参加する『気候、自然、人間に関する共同声明』(COP28で採択)を支持し、今後はNDCやNBSAPにシナジーを入れ込むことが重要である。
本セミナーでは、シナジーの好事例の分析結果や、CNCPの下でのNDCやNBSAPに入れ込む活動の考え方や進捗状況を紹介し、特にアジア太平洋において、シナジーを取り入れようとする機運を高めることを目的とする。プログラム
主催者挨拶
- 浅尾 慶一郎|環境大臣
来賓挨拶
- インガー アンダーセン|UNEP 事務局長
来賓挨拶
- シーダ リズワナ ハサン|バングラデシュ環境森林気候変動省顧問
来賓挨拶
- ラケル ソト|ペルー共和国天然資源戦略開発副大臣
来賓挨拶
- フリオ コルダノ|チリ 外務省 気候変動海洋部代表 大使
パネリスト1
- デーン マックウィーン|COP28UAE 連携企画課長
パネリスト2
- サングミン ナム|UNESCAP 環境開発部 部長
パネリスト3
- 渡辺 陽子|ADB 環境局 部長
パネリスト4
- 三戸森 宏治|JICA地球環境部 環境管理・気候変動対策グループ 兼 サステナビリティ推進室(気候変動・自然) 副室長
パネリスト5
- 藤野 純一|IGES プログラムディレクター
当日追加パネリスト
- 金武 朝陽|青年環境NGO Climate Youth Japan/ホーエンハイム大学
追加発表者
- パベル ヘイチク|IGES 主任研究員
- セッション
サマリー -
開会にあたり、浅尾環境大臣から、国家政策をグローバルな枠組みと整合させ、地域に根ざしたソリューションを実施することの重要性が指摘され、「脱炭素先行地域」の日光市の事例が紹介された。
UNEP事務局長は、3つの地球危機「気候変動、自然・生物多様性喪失、汚染」の同時解決が重要であることを強調し、UNEA6での「シナジー決議」を高く評価し、地域レベルでの実施が大事で、科学に基づいた政策を推奨した。
パネルディスカッションでは、ADBやJICAでシナジーを取り入れた環境計画の立案や開発政策の分析が進められている様子が共有され、IGESが開発している優良事例の収集ツールが紹介された。登壇者の集合写真 パネルディスカッションの様子 パネルディスカッション終了後の様子