2024.11.12 Tue.
- 11:45 - 13:00
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循環経済資源効率原則(CEREP)とグローバル循環プロトコル(GCP)を通じたグローバルスタンダード形成
- 主催者
- 環境省
- 共催者
- 持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)・世界経済フォーラム(WEF)
- 内容
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概要
COP28での第1回グローバル・ストックテイクの成果により、循環経済アプローチは気候変動対策に不可欠なツールと見做されている。また、グローバルな資源循環の推進と、これを通じた野心的な気候・環境目標及びその他の環境目標達成における企業の役割の重要性についても認識が拡大している。2023年、G7各国首脳は、企業の循環経済への取組みを促し、政府や金融セクターとの関与・連携を促進することを目指して、CEREPを承認した。
他方、サステイナビリティ分野への投資促進のため、非財務情報開示への需要も高まっており、企業が自社の循環性に関するパフォーマンスを捕捉し、金融セクターを含む幅広い市場関係者に発信するための標準的指標や情報開示スキームが求められている。WBCSDが開発を主導するGCPでは、こうした政策や情報開示等の課題への取り組みを通じビジネスにおける循環経済の促進を目指している。
本セッションでは、環境省・WBCSD・WEFの共催のもと、CEREP及びGCPの連携と重要性に焦点を当て、ビジネスにおける循環性推進と商機拡大のための枠組み構築への方策を探る。プログラム
開会挨拶
- 松澤 裕|環境省地球環境審議官
プレゼンテーション①
- 吉田 諭史|環境省環境再生・資源循環局総務課国際資源循環企画官
プレゼンテーション②
- ドミニク ウォーレイ|WBCSD エグゼクティブヴァイスプレジデント
パネルディスカッション
- ジェニー デービス ペコウド|ベインアンドカンパニー サステナビリティ・プラクティス・ファウンダー
- 上原 宏敏|パナソニック オペレーショナルエクセレンス(株)執行役員 品質・環境 担当
- 草嶋 隆行|トヨタ自動車(株)サスティナビリティ推進室 主査
- ダナ バースキー|スタンダードチャータード銀行 サステナビリティストラテジー・ネットゼロ グローバルヘッド
- メアリー ド ワイソッキ|シスコ シニアヴァイスプレジデント チーフサステナビリティオフィサー
- アニス ナサール|世界経済フォーラム 循環経済イノベーション・ビジネスエンゲージメント リード
総括
- 松澤 裕|同上
- セッション
サマリー -
環境省、WBCSDより気候変動対策としての循環経済アプローチの拡大におけるビジネスの重要性、循環性分野における標準的指標や情報開示スキームの必要性に応えるべくGCPを推進している点を紹介し、①企業によるCEへの取組の現状や課題②取組み拡大に向けたエネイブラー(金融・データ)③政策ニーズの3つのテーマについて議論を実施した。企業がCEを推進するには、グローバルなリサイクルシステムや各国の政策調和、循環性を評価する共通の枠組み(指標、開示等)が必要であり、GCPがこれらにエネイブラーを提供するグローバルなデファクト・スタンダードとなるよう、GCPに対する更なる発展への期待と必要性が強調された。
集合写真