分類 4-(5)-3

 

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協力事業名
黄土高原における緑化協力事業
事業の概要
中国山西省大同市の黄土高原と太行山地区の農山村で緑化協力事業を実施している。1992年1月に開始し、00年春までに、地元との協力でおよそ970万本、3,100haの植林を実施した。土壌の浸食防止と用材林を目的に、山と丘陵の防護林には数種類のマツとグミ科の灌木などを植えている(912万本、2,500ha)。また貧しい村の小学校に付属果樹園を建設し、アンズ、リンゴなどを植え(57万本、600ha)、そこからの収益を教育条件の改善にあてるが、初期のものは99年から収穫できるようになった。苗圃、研修施設などを備えた環境林センター(20ha)、植物園(86ha)、実験林場(600ha)などの建設にも着手し、技術改善と人材の育成にとりくんでいる。
事業形成の経緯
中国の環境悪化を知った有志で開始した。中華全国青年連合会の紹介で、大同市を対象地に選び、カウンターパートを大同市青年連合会とし、最初はごく小規模でスタートした。94年から、日本の専門家の積極的な参加と協力がえられるようになり、規模も拡大し、内容も充実してきた。その後、中国でも、日本でも注目されるようになってきた。地震、旱魃、水害など自然災害が多発しているので、その救援活動や、井戸掘り、小学校建設など多面的な協力をつづけている。
日本側担当組織

(主担当組織)

特定非営利活動法人 緑の地球ネットワーク

(主要担当者名)

・立花吉茂(代表)

(関係する政府機関)

 

中国側担当組織

(主担当組織)

大同市青年連合会

(主要担当者名)

・祁学峰(青年連合会主席)

(関係する政府機関)

大同市人民政府

日中以外の
国の関与
なし

主な対象地域

(現地受け皿組織)

(地域)山西省大同市

(組織)大同市青年連合会・緑色地球網絡大同事務所

財源
会費・寄附金・助成金など
財政規模
60,000,000千円
これまでの成果
早期に植えた果樹は結果しはじめた。マツは大きな1mを超えるようになった。土壌の改良、菌根菌の活用など、技術面の改善が大きくすすんだ。日中双方の信頼関係はとても深まっている。
今後の展望
この30年間で年平均気温が1度上昇しており、もともと少ない春の雨が減り、秋の雨が増えるなど、気象にも大きな変化がみられる。暖冬と乾燥で害虫の発生が多い。樹種の多様化をはかるなどの努力をつづけている。
開始時期
1992年1月
終了時期
2012年1月

備考
(参考資料等)

Webページに詳しく掲載している。
記入者
及び連絡先
(組織/部署)特定非営利活動法人 緑の地球ネットワーク/事務局 (氏名)高見 邦雄
(住所)〒552-0002 大阪市港区市岡元町3丁目9-16
(Tel) 06-6583-1719 (E-mail) gentree@ma.kcom.ne.jp
(Fax) 06-6583-1739 (URL) http://member.nifty.ne.jp/gentree/