分類 4-(5)-2

 

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協力事業名
中国内蒙古ホルチン沙漠における沙漠化防治事業
事業の概要
自然生態系と調和がとれ、持続可能で自立した緑豊かな村落(=バイオビレッジ)建設を沙漠化した地域に実現することを事業目的とする。日本から最も近い沙漠地帯である、中国内蒙古自治区のホルチン沙漠南部のウルスン鎮で1996年から植林活動を開始。1998年までの3年間の500haの沙漠地での緑化事業を通して、地元の民・学・官との連携を深めた。1999年にはウタンタラ村全体(8,000ha)を対象に事業を展開。「ウタンタラ村環境改善委員会」を設置し、地域住民の要望を直接聞きながら、緑化と並行して貧困対策も手がけた。2000年10月にウルスン鎮で唯一の中学校内に「日中環境教育実践普及センター」を開設した。今後は沙漠化防治に向けた環境教育の実践と普及・啓蒙活動を行う発信基地とし、地域農牧民の環境改善への意識を高め、ウルスン鎮全域(10万ha)の沙漠化防治を目指す。本事業は緑化事業だけではなく、地域全体の住環境、農業、林業、畜産業、諸工業等を包括して考える地域総合計画である。
事業形成の経緯
長濱 直が提案する「バイオビレッジ建設構想」を実現するため、1992年に日本沙漠学会の分科会として調査研究を開始した。1996年に第一のモデル地区として中国内蒙古ホルチン沙漠を選定し、「中国内蒙古ホルチン沙漠における沙漠化防治事業」を実施してきたが、1998年4月に「日本バイオビレッジ協会」として独立した、民間の任意団体、環境NGOである。
日本側担当組織

(主担当組織)

日本バイオビレッジ協会

(主要担当者名)

・会長
・長濱 直
・事務局長
・長濱 晴子

(関係する政府機関)

 

中国側担当組織

(主担当組織)

ウルスン鎮生態村協会
ウルスン中学校・日中環境教育実践普及センター

(主要担当者名)

・阿古 達木
・朝克図(校長)

(関係する政府機関)

内蒙古自治区外事辨公室、通遼市(外事辨公室、環境保護局)、庫倫旗政府(外事辨公室、林業局、畜牧局、科学技術局、環境保護局、建築局)、額勒順鎭政府

日中以外の
国の関与
なし

主な対象地域

(現地受け皿組織)

(地域)中国内蒙古自治区通遼市庫倫旗額勒順鎮

(組織)ウルスン中学校・日中環境教育実践普及センター

財源
地球環境基金、イオングループ環境財団からの助成、その他企業や個人からの寄付等
財政規模
10〜30百万円
これまでの成果
植林した地域(500ha)の緑の回復、地域の「民・学・官の連携」ができる、中学校の給水設備建設、農牧民生活の改善(連絡網・電気の普及・清潔な水の確保)等を実施。日中環境教育実践普及センターを開設し、環境教育の開始と農村部に有牛システムを中心とした2支部を建設。
今後の展望
今後は日中環境教育実践普及センターの運営に注力し、沙漠化防治に向けた環境教育の実践と普及・啓蒙活動を行う発信基地とし、地域農牧民の環境改善への意識を高め、産業を興し、生活環境を向上させ、ウルスン鎮全域
 (10万ha、東京都の半分の面積に当たる)のバイオビレッジ建設を目指す。
開始時期
1996年
終了時期
2020年

備考
(参考資料等)

バイオビレッジ建設構想、中国内蒙古ホルチン沙漠におけるバイオビレッジ建設構想(日本語・中国語版)、沙漠工学(1998年 森北出版株式会社)
記入者
及び連絡先
(組織/部署)日本バイオビレッジ協会 (氏名)長濱 直
(住所)〒113-0021 東京都文京区本駒込2-28-8 理化学研究所3F
(Tel) 03-3947-5578 (E-mail) GFB03365@nifty.ne.jp
(Fax) 03-3947-5578 (URL)