分類 4-(1)-6

 

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協力事業名
中国における21世紀の高等教育戦略に関する基礎調査 -環境開発マネジメント領域を事例に-
事業の概要
今日、国際開発をグローバリゼーションとの関係でとらえ直し、国際開発の新たな目標やアプローチを構築することが求められている。日本、アメリカとともにアジア地域の安定に不可欠で、わが国が援助してきた主要国であり、さらには昨今のグローバルな潮流にあわせて知識経済化といった戦略のもとに改革を推進している国家である「中国」は、ひとつの重要なケースとなる。本プロジェクトでは、特に環境開発マネジメントに関して、中国がいかなる将来構想を描き、今後どのような「人材育成」をめざしているのか、また、そうした中国の新たな挑戦に対して、日本はいかなる国際協力を展開することが可能であるのかを考察する。
事業形成の経緯
昨年度、FASIDでは「中国における政府機構改革・環境・開発」に関する研究を実施し、特に人材育成に関しては、従来の技術者養成のみならず、日本と中国のさまざまな領域にて政策立案に関係する若手研究者や実務家への研修活動を通してネットワークを構築し、狭義の環境問題に留まらず、いわゆる「国際開発」のような非常に広範な視座から関連する重点課題に、ともに知恵を絞ることができる体制を築くことも、今後の重要なテーマとなろうと論じた。また、こうした多方面にわたる高度な「人づくり」は、日中両国政府のマクロ調整部門、在来の専門部門、環境保護部門の各パイプを強化するだけでなく、高等教育・研究機関、市民・社会団体、マスコミ、企業等も含めた非常に幅広い国際交流を促進する「仕組み」とすることも重要であると提起した。今年度の研究プロジェクトは、このような考察等をもとに形成された。
日本側担当組織

(主担当組織)

(財)国際開発高等教育機(FASID)

(主要担当者名)

・谷村 光浩(研究員)

(関係する政府機関)

外務省経済協力局調査計画課

中国側担当組織

(主担当組織)

国家発展計画委員会 マクロ経済研究院
清華大学21世紀発展研究院・公共管理学院

(主要担当者名)

(関係する政府機関)

 

日中以外の
国の関与
なし

主な対象地域

(現地受け皿組織)

(地域)中国全般

(組織)

財源
外務省委託費
財政規模
これまでの成果
 
今後の展望
本基礎調査を通して得られる「人づくり」支援の新たな視座は、日中間のみならずアジア地域等のさまざまな分野の若手リーダーを育成する際にも重要なヒントとなる。また、この研究成果は、今後の「地域・地球公共財」を視野に入れた国際協力という新機軸を創出する際にも有効であると考えられる。
開始時期
2000年4月
終了時期
2001年3月(予定)

備考
(参考資料等)

「中国における政府機構改革・環境・開発」(2000年3月出版)
記入者
及び連絡先
(組織/部署)FASID国際開発研究センター 研究員 (氏名)谷村 光浩
(住所)〒102-0074 千代田区九段南1-6-17  千代田会館5階
(Tel) 03-5226-0306 (E-mail) tanimura@fasid.or.jp
(Fax) 03-5226-0023 (URL) http://www.fasid.or.jp/