分類 3-(1)-5

 

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協力事業名
新潟県における環境国際協力
事業の概要
新潟県では、以下に掲げた事業を実施している。
1.日中トキ国際交流事業:陜西省に対し、トキ保護増殖事業に必要な器材・資材の購入等に対する支援協力を行っている。
2.黒龍江省との環境協力:(1)平成10年度以来、毎年1名の研修員を約8ケ月間に渡り受け入れ、環境分析技術や環境行政に係る研修を行っている。(2)黒龍江省において、環境保全セミナーを開催して意見交換を行い、さらに分析技術などの照会や研修を行っている。
3.酸性雨研究センターへの支援:センターが使用する建物施設の建設及び職員の派遣などセンター活動の支援とセンターと連携した調査研究を行っている。
4.環境技術専門職員の派遣:(1)日中友好環境保全センターへの派遣(JICA関連)、(2)貴州省猫飛川流域環境総合対策計画調査への参画(JICA関連)
5.環境技術研修の実施支援:JICAを通じて日中友好環境保全センターから環境分析などを研修目的とした研修員を受入れている。
6.国際会議の開催支援:県内で毎年開催される酸性雨モニタリングネットワークに係る政府間会合等の開催の支援を行っている。
事業形成の経緯
新潟県における国際交流は、平成6年度に策定した第5次新潟県長期計画において、新潟県が行うべき国際交流の方向性を定め、この計画に基づいて「新潟県国際協力推進大綱」及び「新潟県環境基本計画」を策定して推進している。(1) 日中トキ国際交流事業:中国のトキ保護増殖への協力支援を行うため、平成11年9月に陜西省と支援協力覚書を締結している。(2) 黒龍江省に係る協力事業:昭和58年8月に「友好県省提携議定書」を締結し、平成10年10月には、環境の監視調査・分析分野で技術協力の核となる専門家の育成と環境技術協力プロジェクトの策定の推進などを盛込んだ「友好県省提携15周年の首脳会談に関する覚書」を締結している。(3) 酸性雨研究センター支援事業:本県では、新潟市と協力して平成10年4月に酸性雨研究センターを新潟市に誘致し、施設の提供、人的支援等、同センターの活動を積極的に支援してきた。その結果、平成12年10月に開催された東アジア酸性雨モニタリングネットワーク政府間会合で、同センターがネットワークセンターに指定された。
日本側担当組織

(主担当組織)

新潟県環境生活部環境企画課、環境対策課

(主要担当者名)

(関係する政府機関)

 

中国側担当組織

(主担当組織)

陝西省林業庁、黒龍江省環境保護局

(主要担当者名)

(関係する政府機関)

 

日中以外の
国の関与
なし

主な対象地域

(現地受け皿組織)

(地域)

(組織)

財源
 
財政規模
これまでの成果
1 日中トキ国際交流事業:平成11年度に中国からトキのペアが贈呈され、人工飼育下でトキの雛が1羽誕生した。今年度も2羽の雛が誕生し、中国から1羽贈呈されて日本のトキは7羽となった。 2 黒龍江省との環境協力:平成10年度に研修員の受入れを開始してから3名を受入れた。黒龍江省において、環境保全セミナーや環境分析技術に関する研修会を開催した。 3 酸性雨研究センターへの支援:東アジア酸性雨モニタリングネットワークの本格稼働が決定された。 4 研修員の受入れ:JICAを通じて受入れた研修員は、平成10年度からこれまでに8名である。
今後の展望
1 日中トキ国際交流事業:今後のトキの増殖には、近親交配の弊害などを考慮すると中国との交流が不可欠である。このため、中国のトキ保護増殖への支援協力を行い、中国との友好交流の促進と中国のトキ保護増殖の確実な推進を支援する。 2 黒龍江省との環境協力:今後とも環境技術の研修を目的とした研修員の受入れを行い、さらに黒龍江省へ本県の職員を派遣して、現地でセミナーの開催や技術交流を進めることとしている。 3 酸性雨研究センターへの支援今後とも、施設の提供や人的支援など酸性雨センター活動の支援と県内研究機関との共同研究などに向けた連携の強化にも取組んで行くこととしている。
開始時期
1:1999、2:1998、3:1998.4
終了時期
 

備考
(参考資料等)

 
記入者
及び連絡先
(組織/部署)新潟県環境生活部環境企画課企画調整係 (氏名)植村
(住所)〒950-8570 新潟市新光町4番地1
(Tel) 025-285-5511(代) (E-mail) s030150@mail.pref.niigata.jp
(Fax) 025-280-5166 (URL)