2024年度 フィールドワーク2024年度 フィールドワーク

2024年度 フィールドワーク

ふくしまメッセンジャーズのフィールドワークを11/30~12/1に実施!
サポーターである箭内夢菜さん(俳優・タレント)と共にワークショップも実施しました。

ぐぐるプロジェクトでは、「学び、知をつむぐ」、「人、まち、組織をつなぐ」、「自分ごととして周りに伝わる」の3つの一体的な取り組みとして、「ふくしまメッセンジャーズ」を発足しました。初期のメンバーとして福島県在住の若者27名を認定し、今後さまざまな形で情報発信を展開していく予定です。

「ふくしまメッセンジャーズ」によるはじめての活動として、2024年11月30日(土)~12月1日(日)に、フィールドワークを開催。今回の活動では、認定されたメンバーのうち13名が参加し、福島県浜通りの被災地周辺の見学や現地の方と対話を通して、放射線の健康影響や復興の現状について学び、今後の情報発信の方向性などを探りました。

1日目

「東日本大震災・原子力災害伝承館」(福島県双葉町)
フィールドワークの1日目には「東日本大震災・原子力災害伝承館」を訪問しました。
震災を経験した語り部の説明を受けながら、震災と原発事故の実態や復興に向けた歩みに関する展示を見学しました。

震災当時の映像や、被災について実際に見聞きすることで、被災者の思いや当時の状況を深く学ぶことが出来ました。
東日本大震災・原子力災害伝承館にて、語り部の説明を伺いつつ、復興に向けた歩みについて見学。
「とみおかワインドメーヌ」(福島県富岡町)
続いて、ワインを核としたまちづくりと、新しい農業への取り組みを行う「とみおかワインドメーヌ」を見学し、代表理事の遠藤秀文(えんどうしゅうぶん)氏の、震災後の貴重なお話を伺いました。

時間が経てば経つほど価値が上がるワイン造りを通して、100年後に繋がるまちづくりを行いたいという遠藤氏の力強いお話は、復興に取り組み続ける大切さを学ぶことができました。
遠藤氏(前列左の方)のお話を伺った後にとみおかワインドメーヌを見学。最後は遠藤氏とともに記念撮影。
「大熊インキュベーションセンター」(福島県大熊町)
「大熊インキュベーションセンター」では、町外との交流の場、企業を呼び込むビジネスの玄関口となっている施設を見学し、ビジネスゲートウェイ代表の吉田学(よしだまなぶ)氏に説明を受けました。

小学校を改築したこの施設は、子どものころに戻ったような感覚がありながら、事業を始める若者が働きやすい環境になっています。スタートアップにチャレンジしたい若者がチャンスを逃さないためにも、福島の今について情報発信していくことが大切であると感じることが出来ました。
大熊インキュベーションセンターにてビジネスゲートウェイ代表・吉田氏の講義を受ける。
「ワークショップ」
夜には「ふくしまメッセンジャーズ」のサポーター第1号である箭内夢菜(やないゆめな)さん(俳優・タレント)を交えてワークショップを開催。フィールドワークで得た様々な体験をグループで共有しながら、ふくしまの今についての現状把握・整理を行い、メッセージの伝え方やそれを伝えるべき対象者、メッセンジャーズそれぞれの強みを活かした発信方法について意見を交わしました。
1日を通して感じたことや意見などをメンバー間で共有することで、自分とは異なる意見を知ることができ、今後の情報発信について考えるきっかけとなりました。
箭内夢菜さんからは、福島県出身者として震災時のご自身の経験、メッセジャーズのサポーターとして意気込みを述べていただきました。
メッセンジャーズが3つのグループに分かれて1日の体験を共有し、現状把握・整理を行う。
メッセージの伝え方はどうするのか、それを伝えるべき対象者は誰なのか、グループ内で取りまとめた結果を発表。
ファシリテーターの千葉氏(福島大学)、箭内さん とメッセンジャーズが車座になって意見交換。

2日目

「リプルンふくしま」(福島県富岡町)
フィールドワークの2日目は、放射性物質に汚染された土壌など特定廃棄物の埋立処分についてわかりやすく学べる「リプルンふくしま」を訪問。体験型の施設を隈なく見学するとともに、放射線測定器を使用して実際の放射線量の計測を行うなど、見て触っての体験から、放射線が身近にあること、福島が他の地域の線量と変わらないことなどを学習しました。
リプルンふくしまの裏手で実際に放射線測定器で放射線量を計測し、放射線の基礎知識を学習。
「富岡町文化交流センター 学びの森」(福島県富岡町)
「富岡町文化交流センター 学びの森」の生涯学習館では、かわうちラボ理事の井出寿一(いでじゅいち)氏に震災後の非難状況や地域の発展について、復興の先に目指すものといった貴重な講義を受けた後、福島大学の千葉偉才也(ちばいざや)氏も交えてのディスカッションを実施しました。

震災を経験した人から直接語られるリアルなお話しや、風評について学ぶことが出来る貴重な機会となりました。
かわうちラボの井出氏のご講義を受けた後、フィールドワークの締めくくりとして、全員でのディスカッションを実施。

ふくしまメッセンジャーズの活動は、今後も続きます。

ふくしまメッセンジャーズの記録

ふくしまメッセンジャーズの記録

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