2025年度 キックオフミーティング

2025年度 キックオフミーティング

全国の人々にふくしまの様子や想いを届けます!
箭内夢菜さん、桂三四郎さんと一緒にふくしまメッセンジャーズがロールプレイングにトライ!

環境省が進めている東京電力福島第一原子力発電所事故後の放射線の健康影響に関する情報発信の取り組みである“ぐぐるプロジェクト”は、今年度の活動方針を発表する「キックオフミーティング」を7月31日(木)に東京国際フォーラム(千代田区)で開催しました。

冒頭に、大井環境省大臣官房審議官が、「『自分ごと化と行動』のバトン、全国へ」をスローガンにとして、最終年度となる今年度の取り組みとして、5年目を迎えるラジエーションカレッジの継続的な実施や、ふくしまメッセンジャーズのメンバーによる情報発信の強化について発表しました。

続いて、ふくしまメッセンジャーズのメンバーとそのサポータである箭内夢菜さん(福島県郡山市出身)が登場。今年度の具体的な取り組みとして、8月に開催される「こども霞が関見学デー」や、全国各地のイベントの参加について、ロールプレイング形式で発表を行いました。

2025年度キックオフ 2025年度キックオフ 2025年度キックオフ

ロールプレイングでは、「こども霞が関見学デー」で親子連れに対する発信と、地方イベントで同年代の人に対する発信の二パターンを披露しました。親子連れイベントは小学生役三四郎さん、母親役に箭内夢菜さんが参加し、ふくしまメッセンジャーズのメンバーと緊張感あふれる中で実演。小学生役の桂三四郎さんのわがままぶりにも耐え、見事対応しきることが出来ました。続いて行われた地方イベントでは、同年代役として箭内夢菜さんが参加。ふくしまメッセンジャーズのメンバーと息の合ったやりとりで実演を終えました。

実施後、このプログラムについて大阪大学の大竹文雄特任教授から「親子連れのロールプレイングでは、子供が興味のあるキャラクターの話題から親近感を持ってもらうきっかけ作りは良かった。また、クイズの話はそのまま夏休みの自由研究の題材にもなり、最後に原発事故と放射線の健康影響について、親子で考えてもらう手法は効果的。子供に教えながら大人を教育するという視点はとても良い。同年代向けのロールプレイングは、今の若者は同世代やSNS、先輩などからの影響力がとても強いので、正しい情報を同世代に伝えることは信じてもらえることにつながると思う。言葉や接し方に工夫をすると、もっと親近感がわいて自分事として考えてくれるきっかけになるだろう」とアドバイスがありました。

最後に、大竹文雄特任教授、桂三四郎さん、大井審議官が登壇し、昨年度の調査結果を基に今年度の活動のポイントについて討論が行われました。大竹特任教授は「昨年度はふくしまメッセンジャーズが絵本を作成し、それを読んだ人と読まなかった人の意識変容を調査した。そのうち、読んだ人の中で震災を体験した世代と体験していない世代で明らかに意識の差がでたことで、年代別に情報発信のやり方を変えていくことが必要であることが明らかになったのは大きな収穫だ。福島在住で活動するふくしまメッセンジャーズのメンバーが行う情報提供がとても有効である」と、ふくしまメッセンジャーズの活動に期待を寄せました。

この意見に大井審議官は「調査結果を一つの数字だけで判断するのではなく、細かな動きを丁寧に見ることが大切。正しい情報を持つ人をさらに増やし、年代別に想定した情報発信を行って風評や差別、偏見のない、誰一人取り残さない社会の実現に向けて取り組んでいきたい」と意気込みを語りました。

開催概要
日時
2025年7月31日(木)14:00~15:30
会場
東京国際フォーラム D5ホール(東京都千代田区丸の内3-5-1)
次第
・これまでの取り組みの振り返り
・今年度の方針発表
・2025年度ラジエーションカレッジコンテストの概要発表
・今年度の「ふくしまメッセンジャーズ」の活動について
・放射線の健康影響に関する科学的情報の伝え方
登壇者
大竹文雄氏(大阪大学感染症総合教育拠点 副拠点長・特任教授)
桂三四郎氏(落語家)
箭内夢菜氏(俳優・タレント)
ふくしまメッセンジャーズ(4名)

動画

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