Q&A(平成30年度版、HTML形式)

第2章 放射線による被ばく

QA2-22 実効線量、周辺線量当量、空気吸収線量とは、どういうものですか。またそれらの値と個人線量計の数値とは、どのような関係がありますか。

A
  • ①空気吸収線量は物理的に測定可能な量です。実効線量は、人体に与える影響を評価するもので、計算により求められます。周辺線量当量は、作業環境における実効線量にできるだけ近い値が得られるような条件を設定してサーベイメータ等で測定可能とした実用量です。
  • ②空気吸収線量とは、空気に吸収された放射線のエネルギーを測定して求められる物理量です。周辺線量当量とは、作業環境モニタリングで用いられる放射線の実用量です。
  • ③一般的な均等な放射線被ばくの環境では、個人線量計の数値は実効線量に近い値を示します。
  • ④周辺線量当量などの実用量は、個人線量計の値よりも高い値が出るいかなるときにも実効線量を下回らないように定義されています。

放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料 上巻 第2章 36~42ページ「単位間の関係」、「グレイからシーベルトへの換算」、「様々な係数」、「等価線量と実効線量の計算」、「線量概念:物理量、防護量、実用量」、「線量当量:実効線量を導く、測定可能な実用量」及び「実効線量と線量当量の値の違い」より作成

出典の公開日:平成28年6月1日及び平成29年3月31日

本資料への収録日:平成29年3月31日

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