Q&A(平成29年度版、HTML形式)
第2章 放射線による被ばく
QA2-21 外部被ばく量を空間線量率と個人線量計で評価する方法がありますが、どう違うのですか。
- ①空間線量率は、ある場所の時間当たりの放射線量のことです。ある場所における平均的な外部被ばく量を推測することができます。
- ②個人線量計は、体に装着して計測するので、その人が実際に受けた放射線の積算量の計測が可能です。
- ③空間線量率だけでは、一人一人が日常的にどれだけの放射線を受けているのかは分かりませんが、個人線量計を一定期間身につけて測定することで、その人が実際に受けた放射線の量を把握することができます。
- ④また、空間線量率の測定器は、過小評価を防ぐため、常に実効線量※よりも大きな値になるように設定されており、その測定値は個人線量計の値より大きな数値となります。
- ※実効線量:個々の臓器や組織が受ける影響を総合して全身への影響を示すもの。
- 統一的な基礎資料の関連項目
- 上巻 第2章 40ページ「線量当量:実効線量を導く、測定可能な実用量」
- 上巻 第2章 41ページ「実効線量と線量当量の値の違い」
- 上巻 第2章 48ページ「外部被ばく(測定)」
①環境再生プラザ:なすびのギモン「空間線量と個人線量ってどう違うの?」、②環境省「除染に関する有識者との意見交換会ファクトブック」、③放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料 上巻第2章41ページ「実効線量と線量当量の値の違い」より作成
出典の公開日:①平成26年10月25日、②平成26年8月1日、③平成29年3月31日
本資料への収録日:平成29年3月31日