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(1)調査目的 |
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初期環境調査は、化学物質審査規制法指定化学物質や化学物質排出把握管理促進法の候補物質、非意図的生成化学物質、環境リスク初期評価 に必要な物質及び社会的要因から必要とされる物質等の環境残留状況の把握を目的とする。 |
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(2)調査対象物質及び調査地点 |
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平成15年度の初期環境調査は、平成15年度化学物質環境汚染実態調査物質選定検討会において検討のうえ、選定された優先物質・媒体の中から、次の物質(群)・媒体について15物質(群)、延べ20物質(群)・媒体の調査を実施した。 |
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物質
調査
番号 |
調査対象物質(群) |
媒体別調査地点数 |
水質 |
底質 |
水生
生物 |
大気 |
1 |
HCFC類
(HCFC-141b、HCFC-22、HCFC-123、HCFC-142b、HCFC-225ca、HCFC-225cb、HFC-134aを分析) |
|
|
|
20 |
2 |
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸及びその塩
(LAS、アルキル基の炭素数10~14のもの) |
9 |
|
|
|
3 |
イソプレン |
|
|
|
5 |
4 |
クロルデコン |
|
|
|
2 |
5 |
クロルピリホス |
|
|
12 |
7 |
6 |
クロロピクリン |
|
|
|
8 |
7 |
ジエチレントリアミン 他1物質
(トリエチレンテトラミンを同時分析) |
14 |
|
|
|
8 |
1,4-ジクロロ-2-ニトロベンゼン 他3物質
(1,3-ジクロロ-4-ニトロベンゼン、1-クロロ-3-ニトロベンゼン、1,4-ジニトロベンゼンを同時分析) |
25 |
24 |
|
|
9 |
3,3'-ジクロロベンジジン |
19 |
|
|
|
10 |
ピリジン-トリフェニルボラン |
6 |
|
|
|
11 |
2,4,6-トリ-tert-ブチルフェノール |
|
|
|
11 |
12 |
ブロモメタン |
|
|
|
4 |
13 |
1,2,5,6,9,10-ヘキサブロモシクロドデカン |
20 |
20 |
|
|
14 |
ヘキサブロモビフェニル |
4 |
4 |
|
|
15 |
ポリブロモジフェニルエーテル類
(6及び10臭素化物を分析) |
|
7 |
3 |
|
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|
調査地点は図2~図4のとおりであり、水質は34地点(図2)で1~7物質(群)、うち1地点で全対象物質である7物質(群)を、底質は27地点図(2)で1~4物質(群)、うち1地点で全対象物質である4物質(群)を、水生生物は12地点(図3)で1~2物質(群)、うち3地点で全対象物質である2物質(群)を、大気は24地点(図4)で1~7物質(群)、うち1地点で全対象物質である7物質(群)を実施した。
- 【図2】平成15年度 初期環境調査地点(水質・底質)
- 【図3】同(水生生物)
- 【図4】同(大気)
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(3)調査結果 |
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水質からは6地点2物質(群)[LAS:9地点中5地点、3,3'-ジクロロベンジジン:19地点中1地点]、底質からは3地点3物質(群)[1,3-ジクロロ-4-ニトロベンゼン:21地点中1地点、1,2,5,6,9,10-ヘキサブロモシクロドデカン:15地点中1地点、デカブロモジフェニルエーテル:5地点中2地点]、水生生物からは1地点1物質(群)[クロルピリホス:9地点中1地点]、大気からは21地点3物質(群)[HCFC類:20地点全て、イソプレン:5地点全て、ブロモメタン:4地点全て]が検出された。
【検出状況一覧】
これまでの調査の累計(昭和49年度~平成15年度)では、823物質(群)について調査が行われ、そのうち367物質(群)が一般環境から検出されたこととなる。 |
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水質 |
底質 |
水生生物 |
大気 |
総数 |
調査物質数 |
774 |
742 |
253 |
264 |
823 |
検出物質数 |
159 |
239 |
105 |
176 |
367 |
検出割合(%) |
20.5 |
32.2 |
41.5 |
66.7 |
44.6 |
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▲
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(4)調査結果に対する評価 |
|
平成15年度の調査結果の概要は次のとおりである。
今回の調査では、調査対象15物質(群)について同時分析できる26種類の物質を調査し、水質11物質中2物質 (LAS、3,3’-ジクロロベンジジン)、底質8物質中3物質(1,3-ジクロロ-4-ニトロベンゼン、1,2,5,6,9,10-ヘキサブロモシクロドデカン、デカブロモジフェニルエーテル)、水生生物3物質中1物質 (クロルピリホス)、大気13物質中9物質 (HCFC-141b、HCFC-22、HCFC-123、HCFC-142b、HCFC-225ca、HCFC-225cb、HFC-134a、イソプレン、ブロモメタン)が検出された。
調査結果に対する評価を物質(群)別に示せば、次のとおりである。 |
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1)HCFC類 【平成15年度調査媒体:大気】 |
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平成15年度調査物質としてはHCFC-141bが選定されており、調査に当たっては、同時分析可能な HCFC-22、HCFC-123、HCFC-142b、HCFC-225ca、HCFC-225cb、HFC-134aを併せて測定した。 |
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|
HCFC-141b |
|
大気は、平成15年度が初めての調査であり、検出下限値 4 ng/m3において調査が実施され、全検体(17地点における全検体)で検出があり、検出範囲は 73~1,400 ng/m3、平均値は 460 ng/m3、中央値は 360 ng/m3(全検体の平均値及び中央値。以下同じ。)であった。過去に調査がなされていないため環境中濃度の傾向は判断できない。 |
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調査年度 |
大気
全20地点 |
範囲(ng/m3)
(頻度(地点)) |
検出下限値
(ng/m3) |
平成15年度 |
73~1,400
(17/17) |
4 |
|
|
|
HCFC-22 |
|
大気は、平成14年度の調査では検出下限値 6 ng/m3 において15地点を調査し、全地点で検出され、検出範囲は 340~4,600 ng/m3であった。平成15年度は検出下限値 6 ng/m3において調査が実施され、全検体(19地点における全検体)で検出があり、検出範囲は 550~4,500 ng/m3、平均値は 1,400 ng/m3、中央値は 1,100 ng/m3であった。前年度の調査結果と検出範囲を比較すると、環境中濃度の傾向はほぼ同じレベルであることが確認された。 |
|
調査年度 |
大気
全20地点 |
範囲(ng/m3)
(頻度(地点)) |
検出下限値
(ng/m3) |
平成15年度 |
550~4,500
(19/19) |
6 |
|
|
|
HCFC-123 |
|
大気は、平成15年度が初めての調査であり、検出下限値 3 ng/m3において調査が実施され、10地点中5地点で検出があり、検出範囲は 3~320 ng/m3であった。過去に調査がなされていないため環境中濃度の傾向は判断できない。 |
|
調査年度 |
大気
全20地点 |
範囲(ng/m3)
(頻度(地点)) |
検出下限値
(ng/m3) |
平成15年度 |
3~320
(5/10) |
3 |
|
|
|
HCFC-142b |
|
大気は、平成15年度が初めての調査であり、検出下限値 3 ng/m3において調査が実施され、全検体(20地点における全検体)で検出があり、検出範囲は 54~1,100 ng/m3、平均値は 180 ng/m3、中央値は 120 ng/m3であった。過去に調査がなされていないため環境中濃度の傾向は判断できない。 |
|
調査年度 |
大気
全20地点 |
範囲(ng/m3)
(頻度(地点)) |
検出下限値
(ng/m3) |
平成15年度 |
54~1,100
(20/20) |
3 |
|
|
|
HCFC-225ca |
|
大気は、平成15年度が初めての調査であり、検出下限値 4 ng/m3において調査が実施され、16地点中15地点で検出があり、検出範囲は 8.5~4,500 ng/m3であった。過去に調査がなされていないため環境中濃度の傾向は判断できない。 |
|
調査年度 |
大気
全20地点 |
範囲(ng/m3)
(頻度(地点)) |
検出下限値
(ng/m3) |
平成15年度 |
8.5~4,500
(15/16) |
4 |
|
|
|
HCFC-225cb |
|
大気は、平成15年度が初めての調査であり、検出下限値 15 ng/m3において調査が実施され、19地点中13地点で検出があり、検出範囲は 17~4,400 ng/m3であった。過去に調査がなされていないため環境中濃度の傾向は判断できない。 |
|
調査年度 |
大気
全20地点 |
範囲(ng/m3)
(頻度(地点)) |
検出下限値
(ng/m3) |
平成15年度 |
17~4,400
(13/19) |
15 |
|
|
|
HFC-134a |
|
大気は、平成15年度が初めての調査であり、検出下限値 7 ng/m3において調査が実施され、全検体(20地点における全検体)で検出があり、検出範囲は 100~1,800 ng/m3、平均値は 510 ng/m3、中央値は 420 ng/m3であった。過去に調査がなされていないため環境中濃度の傾向は判断できない。 |
|
調査年度 |
大気
全20地点 |
範囲(ng/m3)
(頻度(地点)) |
検出下限値
(ng/m3) |
平成15年度 |
100~1,800
(20/20) |
7 |
|
▲
|
|
|
2)直鎖アルキルベンゼンスルホン酸およびその塩(LAS、アルキル基の炭素数10~14のもの) |
|
【平成15年度調査媒体:水質】 |
|
水質は、昭和52年度の調査では検出下限値 10 μg/L において23地点を調査し、23地点中3地点で検出され、検出範囲は 280~2,900 μg/Lであった。平成15年度は検出下限値を 0.2 μg/Lに下げて調査が実施され、9地点中5地点で検出があり、検出範囲は 0.2~67 μg/L(LAS10~LAS14の合計)であった。なお、平成12年度の要調査項目存在状況調査では今回と同じ分析法を用いて調査が実施され、76地点中68地点(公共用水域)で広範に検出されている。 |
|
調査年度 |
水質
全9地点 |
範囲(μg/L)
(頻度(地点)) |
検出下限値
(μg/L) |
平成15年度 |
0.2~67
(5/9) |
0.2 |
|
▲
|
|
|
3)イソプレン 【平成15年度調査媒体:大気】 |
|
大気は、平成15年度が初めての調査であり、検出下限値 12 ng/m3において調査が実施され、全検体(5地点における全検体)で検出があり、検出範囲は 88~1,300 ng/m3、平均値は 480 ng/m3、中央値は 380 ng/m3であった。過去に調査がなされていないため環境中濃度の傾向は判断できない。 |
|
調査年度 |
大気
全5地点 |
範囲(ng/m3)
(頻度(地点)) |
検出下限値
(ng/m3) |
平成15年度 |
88~1,300
(5/5) |
12 |
|
▲
|
|
|
4)クロルデコン 【平成15年度調査媒体:大気】 |
|
大気は、平成15年度が初めての調査であり、検出下限値 0.0005 ng/m3(=0.5 pg/m3)において1地点で調査が実施され、不検出であった。過去に調査がなされていないため環境中濃度の傾向は判断できないが、今回調査した範囲内では大気からはクロルデコンが検出されないことが確認された。 |
|
調査年度 |
大気
全2地点 |
範囲(ng/m3)
(頻度(地点)) |
検出下限値
(ng/m3) |
平成15年度 |
---
(0/1) |
0.0005 |
|
▲
|
|
|
5)クロルピリホス 【平成15年度調査媒体:水生生物、大気】 |
|
水生生物は、昭和63年度の調査では検出下限値 5 ng/g-wetにおいて21地点を調査し、不検出であった。平成15年度は検出下限値 3ng/g-wetにおいて調査が実施され、9地点中1地点で検出があり、検出値は 10 ng/g-wetであった。過去の調査においては不検出であるが、今回の検出地点は過去に調査がなされていないため残留状況の傾向は判断できない。 |
|
大気は、昭和63年度の調査では検出下限値 10 ng/m3において21地点を調査し、不検出であった。平成15年度は検出下限値 2 ng/m3において調査が実施され、7地点全てで不検出であった。大気中のクロルピリホスは過去の調査において不検出であり、今回調査した検出下限値においても検出されないことが確認された。なお、設定した検出下限値以下のレベルながら検出を示唆する報告があった(0.27~0.51 ng/m3)。 |
|
調査年度 |
水生生物
全12地点 |
大気
全7地点 |
範囲(ng/g-wet))
頻度(地点)) |
検出下限値
(ng/g-wet) |
範囲(ng/m3)
(頻度(地点)) |
検出下限値
(ng/m3) |
平成15年度 |
10
(1/9) |
3 |
---
(0/7) |
2 |
|
▲
|
|
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6)クロロピクリン 【平成15年度調査媒体:大気】 |
|
大気は、平成6年度の調査では検出下限値 5,000 ng/m3において17地点を調査し、不検出であった。平成15年度は検出下限値を 220 ng/m3に下げて調査が実施され、8地点全てで不検出であった。大気中のクロロピクリンは過去の調査において不検出であり、今回調査した検出下限値においても検出されないことが確認された。なお、クロロピクリンは農薬(殺虫剤)としての用途のある物質であり、調査時期に留意が必要である。 |
|
調査年度 |
大気
全8地点 |
範囲(ng/m3)
(頻度(地点)) |
検出下限値
(ng/m3) |
平成15年度 |
---
(0/8) |
220 |
|
▲
|
|
|
7)ジエチレントリアミン他1物質 【平成15年度調査媒体:水質】 |
|
平成15年度調査物質としてはジエチレントリアミンが選定されており、調査に当たっては、同時分析可能なトリエチレンテトラミンを併せて測定した。 |
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|
ジエチレントリアミン |
|
水質は、平成15年度が初めての調査であり、検出下限値 2 μg/Lにおいて調査が実施され、13地点全てで不検出であった。過去に調査がなされていないため環境中濃度の傾向は判断できないが、今回調査した検出下限値においては水質からはジエチレントリアミンが検出されないことが確認された。 |
|
調査年度 |
水質
全14地点 |
範囲(μg/L)
(頻度(地点)) |
検出下限値
(μg/L) |
平成15年度 |
---
(0/13) |
2 |
|
|
|
トリエチレンテトラミン |
|
水質は、平成15年度が初めての調査であり、検出下限値 8 μg/Lにおいて調査が実施され、13地点全てで不検出であった。過去に調査がなされていないため環境中濃度の傾向は判断できないが、今回調査した検出下限値においては水質からはトリエチレンテトラミンが検出されないことが確認された。 |
|
調査年度 |
水質
全14地点 |
範囲(μg/L)
(頻度(地点)) |
検出下限値
(μg/L) |
平成15年度 |
---
(0/13) |
8 |
|
▲
|
|
|
8)1,4-ジクロロ-2-ニトロベンゼン他3物質 【平成15年度調査媒体:水質、底質】 |
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平成15年度調査物質としては1,4-ジクロロ-2-ニトロベンゼンが選定されており、調査に当たっては、同時分析可能な1,3-ジクロロ-4-ニトロベンゼン、1-クロロ-3-ニトロベンゼン、1,4-ジニトロベンゼンを併せて測定した。 |
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|
1,4-ジクロロ-2-ニトロベンゼン |
|
水質は、昭和56年度の調査では検出下限値 0.02 μg/Lにおいて7地点を調査し、不検出であった。平成6年度の調査では検出下限値 0.05 μg/Lにおいて9地点を調査し、不検出であった。平成15年度は検出下限値 0.05 μg/Lにおいて調査が実施され、24地点全てで不検出であった。水質中の1,4-ジクロロ-2-ニトロベンゼンは過去の調査において不検出であり、今回調査した検出下限値においても検出されないことが確認された。 |
|
底質は、昭和56年度の調査では検出下限値 1 ng/g-dryにおいて7地点を調査し、不検出であった。平成6年度の調査では検出下限値 12 ng/g-dryにおいて9地点を調査し、不検出であった。平成15年度は検出下限値 2.5 ng/g-dryにおいて調査が実施され、20地点全てで不検出であった。底質中の1,4-ジクロロ-2-ニトロベンゼンは過去の調査において不検出であり、今回調査した検出下限値においても検出されないことが確認された。 |
|
調査年度 |
水質
全25地点 |
底質
全24地点 |
範囲(μg/L)
(頻度(地点)) |
検出下限値
(μg/L) |
範囲(ng/g-dry)
(頻度(地点)) |
検出下限値
(ng/g-dry) |
平成15年度 |
---
(0/24) |
0.05 |
---
(0/20) |
2.5 |
|
|
|
1,3-ジクロロ-4-ニトロベンゼン |
|
水質は、昭和56年度の調査では検出下限値 0.02 μg/Lにおいて7地点を調査し、不検出であった。平成6年度の調査では検出下限値 0.06 μg/Lにおいて9地点を調査し、不検出であった。平成15年度は検出下限値 0.06 μg/Lにおいて調査が実施され、24地点全てで不検出であった。水質中の1,3-ジクロロ-4-ニトロベンゼンは過去の調査において不検出であり、今回調査した検出下限値においても検出されないことが確認された。 |
|
底質は、昭和56年度の調査では検出下限値 1 ng/g-dryにおいて7地点を調査し、不検出であった。平成6年度の調査では検出下限値 8.5 ng/g-dryにおいて9地点を調査し、不検出であった。平成15年度は検出下限値 1.9 ng/g-dryにおいて調査が実施され、21地点中1地点で検出があり、検出値は 6.3 ng/g-dryであった。今回の検出地点は平成6年度にも調査しており、平成6年度は不検出であった。過去の調査においては不検出であり、今回の検出は1地点のみのため、環境中濃度の傾向は判断できない。 |
|
調査年度 |
水質
全25地点 |
底質
全24地点 |
範囲(μg/L)
(頻度(地点)) |
検出下限値
(μg/L) |
範囲(ng/g-dry)
(頻度(地点)) |
検出下限値
(ng/g-dry) |
平成15年度 |
---
(0/24) |
0.06 |
6.3
(0/21) |
1.9 |
|
|
|
1-クロロ-3-ニトロベンゼン |
|
水質は、昭和50年度の調査では検出下限値 0.1 μg/Lにおいて19地点を調査し、不検出であった。平成6年度の調査では検出下限値 0.05 μg/Lにおいて9地点を調査し、不検出であった。平成15年度は検出下限値 0.05 μg/Lにおいて調査が実施され、24地点全てで不検出であった。水質中の1-クロロ-3-ニトロベンゼンは過去の調査において不検出であり、今回調査した検出下限値においても検出されないことが確認された。 |
|
底質は、平成6年度の調査では検出下限値 15 ng/g-dryにおいて9地点を調査し、不検出であった。平成15年度は検出下限値 3.2 ng/g-dryにおいて調査が実施され、20地点全てで不検出であった。底質中の1-クロロ-3-ニトロベンゼンは過去の調査において不検出であり、今回調査した検出下限値においても検出されないことが確認された。 |
|
調査年度 |
水質
全25地点 |
底質
全24地点 |
範囲(μg/L)
(頻度(地点)) |
検出下限値
(μg/L) |
範囲(ng/g-dry)
(頻度(地点)) |
検出下限値
(ng/g-dry) |
平成15年度 |
---
(0/24) |
0.05 |
---
(0/20) |
3.2 |
|
|
|
1,4-ジニトロベンゼン |
|
水質は、平成6年度の調査では検出下限値 0.054 μg/Lにおいて9地点を調査し、不検出であった。平成15年度は検出下限値 0.054 μg/Lにおいて調査が実施され、24地点全てで不検出であった。水質中の1,4-ジニトロベンゼンは過去の調査において不検出であり、今回調査した検出下限値においても検出されないことが確認された。なお、設定した検出下限値以下のレベルながら検出を示唆する報告があった(0.016~0.039 μg/L)。 |
|
底質は、平成6年度の調査では検出下限値 14 ng/g-dryにおいて9地点を調査し、不検出であった。平成15年度は検出下限値 3.1 ng/g-dryにおいて調査が実施され、21地点全てで不検出であった。底質中の1,4-ジニトロベンゼンは過去の調査において不検出であり、今回調査した検出下限値においても検出されないことが確認された。 |
|
調査年度 |
水質
全25地点 |
底質
全24地点 |
範囲(μg/L)
(頻度(地点)) |
検出下限値
(μg/L) |
範囲(ng/g-dry)
(頻度(地点)) |
検出下限値
(ng/g-dry) |
平成15年度 |
---
(0/24) |
0.054 |
---
(0/21) |
3.1 |
|
▲
|
|
|
9)3,3'-ジクロロベンジジン 【平成15年度調査媒体:水質】 |
|
水質は、昭和54年度の調査では検出下限値 0.01~7 μg/Lにおいて7地点を調査し、不検出であった。平成15年度は検出下限値 0.010 μg/Lにおいて調査が実施され、19地点中1地点で検出があり、検出値は 0.014 μg/Lであった。過去の調査においても検出であるが、今回の検出地点は過去に調査がなされていないため、環境中濃度の傾向は判断できない。 |
|
調査年度 |
水質
全19地点 |
範囲(μg/L)
(頻度(地点)) |
検出下限値
(μg/L) |
平成15年度 |
0.014
(1/19) |
0.010 |
|
▲
|
|
|
10)ピリジン-トリフェニルボラン 【平成15年度調査媒体:水質】 |
|
水質は、平成15年度が初めての調査であり、検出下限値 0.12μg/Lにおいて調査を実施し、5地点全てで不検出であった。過去に調査がなされていないため環境中濃度の傾向は判断できないが、今回調査した検出下限値においては水質からはピリジン-トリフェニルボランが検出されないことが確認された。 |
|
調査年度 |
水質
全6地点 |
範囲(μg/L)
(頻度(地点)) |
検出下限値
(μg/L) |
平成15年度 |
---
(0/5) |
0.12 |
|
▲
|
|
|
11)2,4,6-トリ-tert-ブチルフェノール 【平成15年度調査媒体:大気】 |
|
大気は、平成15年度が初めての調査であり、検出下限値 0.9 ng/m3において調査が実施され、9地点全てで不検出であった。過去に調査がなされていないため環境中濃度の傾向は判断できないが、今回調査した検出下限値においては大気からは2,4,6-トリ-tert-ブチルフェノールが検出されないことが確認された。なお、設定した検出下限値以下のレベルながら検出を示唆する報告があった(0.05ng/m3)。 |
|
調査年度 |
大気
全11地点 |
範囲(ng/m3)
(頻度(地点)) |
検出下限値
(ng/m3) |
平成15年度 |
---
(0/9) |
0.9 |
|
▲
|
|
|
12)ブロモメタン 【平成15年度調査媒体:大気】 |
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大気は、昭和55年度の調査では検出下限値 64~430 ng/m3において8地点を調査し、8地点中3地点で検出され、検出範囲は 64~130 ng/m3であった。平成10年度の調査では検出下限値 41 ng/m3において14地点を調査し、14地点中13地点で検出され、検出範囲は49~340 ng/m3であった。平成15年度は検出下限値 27 ng/m3において調査が実施され、4地点全てで検出があり、検出範囲は 33~490 ng/mg3であった。過去の調査と検出範囲を比較すると、環境中濃度の傾向に特段の変化は見られないことが確認された。 |
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調査年度 |
大気
全11地点 |
範囲(ng/m3)
(頻度(地点)) |
検出下限値
(ng/m3) |
平成15年度 |
33~490
(4/4) |
27 |
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13)1,2,5,6,9,10-ヘキサブロモシクロドデカン 【平成15年度調査媒体:水質、底質】 |
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水質は、平成15年度が初めての調査であり、検出下限値 0.087 μg/Lにおいて調査が実施され、20地点全てで不検出であった。過去に調査がなされていないため環境中濃度の傾向は判断できないが、今回調査した検出下限値においては水質からは1,2,5,6,9,10-ヘキサブロモシクロドデカンが検出されないことが確認された。 |
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底質は、平成15年度が初めての調査であり、検出下限値 23 ng/g-dryにおいて調査が実施され、15地点中1地点で検出があり、検出範囲は 85~140 ng/g-dryであった。過去に調査がなされていないため環境中濃度の傾向は判断できない。 |
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調査年度 |
水質
全20地点 |
底質
全20地点 |
範囲(μg/L)
(頻度(地点)) |
検出下限値
(μg/L) |
範囲(ng/g-dry)
(頻度(地点)) |
検出下限値
(ng/g-dry) |
平成15年度 |
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(0/20) |
0.087 |
85~140
(1/15) |
23 |
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▲
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14)ヘキサブロモビフェニル 【平成15年度調査媒体:水質、底質】 |
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水質は、平成元年度の調査では検出下限値 0.00005 μg/L(= 0.05 ng/L)において21地点を調査し、不検出であった。平成15年度は検出下限値 0.000015 μg/L(=0.015 ng/L)において調査が実施され、4地点全てで不検出であった。水質中のヘキサブロモビフェニルは過去の調査において不検出であり、今回調査した範囲内においても検出されないことが確認された。 |
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底質は、平成元年度の調査では検出下限値 0.008 ng/g-dry(= 8 pg/g-dry)において21地点を調査し、不検出であった。平成15年度は検出下限値 0.0087 ng/g-dry(= 8.7 pg/g-dry)において調査が実施され、2地点全てで不検出であった。底質中のヘキサブロモビフェニルは過去の調査において不検出であり、今回調査した範囲内においても検出されないことが確認された。 |
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調査年度 |
水質
全20地点 |
底質
全20地点 |
範囲(μg/L)
(頻度(地点)) |
検出下限値
(μg/L) |
範囲(ng/g-dry)
(頻度(地点)) |
検出下限値
(ng/g-dry) |
平成15年度 |
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(0/4) |
0.000015
(=0.015ng/L) |
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(0/2) |
0.0087
(=8.7pg/g-dry) |
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▲
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15)ポリブロモジフェニルエーテル類 【平成15年度調査媒体:底質、水生生物】 |
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平成15年度は、ヘキサブロモジフェニルエーテルとデカブロモジフェニルエーテルの調査を実施した。なお、平成15年度暴露量調査ではオクタブロモジフェニルエーテルの水質及び水生生物の調査が実施されている。 |
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ヘキサブロモジフェニルエーテル |
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底質は、昭和62年度の調査では検出下限値 5.1 ng/g-dryにおいて調査し、23地点中2地点で検出され、検出範囲は 7~77 ng/g-dryであった。昭和63年度の調査では検出下限値 3.5 ng/g-dryにおいて調査し、47地点中2地点で検出され、検出範囲は 4.5~18 ng/g-dryであった。平成15年度は検出下限値 0.5 ng/g-dryにおいて調査が実施され、3地点全てで不検出であった。過去の検出地点を調査していないため環境中濃度の傾向は判断できないが、今回調査した範囲内においては底質からはヘキサブロモジフェニルエーテルが検出されないことが確認された。 |
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水生生物は、昭和62年度の調査では検出下限値 2 ng/g-wetにおいて調査し、25地点中3地点で検出され、検出範囲は 3.8~14 ng/g-wetであった。昭和63年度の調査では検出下限値 2 ng/g-wetにおいて調査し、48地点中3地点で検出され、検出範囲は 2~6 ng/g-wetであった。平成15年度は検出下限値 0.5 ng/g-wetにおいて調査が実施され、3地点全てで不検出であった。過去の検出地点を調査していないため残留状況の傾向は判断できないが、今回調査した範囲内においては水生生物からはヘキサブロモジフェニルエーテルが検出されないことが確認された。 |
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調査年度 |
底質
全7地点 |
水生生物
全3地点 |
範囲(ng/g-dry)
(頻度(地点)) |
検出下限値
(ng/g-dry) |
範囲(ng/g-wet)
(頻度(地点)) |
検出下限値
(ng/g-wet) |
平成15年度 |
---
(0/3) |
0.5 |
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(0/3) |
0.5 |
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デカブロモジフェニルエーテル |
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底質は、平成8年度の調査では検出下限値 25 ng/g-dryにおいて11地点を調査し、11地点中6地点で検出され、検出範囲は 30~580 ng/g-dryであった。平成14年度の調査では検出下限値 9.7 ng/g-dryにおいて62地点を調査し、62地点中34地点で検出され、検出範囲は 10~4,400 ng/g-dryであった。平成15年度は検出下限値 9.7 ng/g-dryにおいて調査が実施され、5地点中2地点で検出があり、検出範囲は 37~76 ng/g-dryであった。調査地点数が少ないため、環境中濃度の傾向は判断できない。 |
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水生生物は、昭和62年度の調査では検出下限値 5 ng/g-wetにおいて25地点を調査し、不検出であった。昭和63年度の調査では検出下限値 5 ng/g-wetにおいて46地点を調査し、不検出であった。平成15年度は検出下限値 1 ng/g-wetにおいて調査が実施され、2地点全てで不検出であった。水生生物中のデカブロモジフェニルエーテルは過去の調査において不検出であり、今回調査した範囲内においても調査地点数が少ないものの検出されないことが確認された。 |
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なお、デカブロモジフェニルエーテルは水質及び底質で検出され、特に底質の濃度が高く、難分解・低濃縮との情報に符合しているが、水生生物からは検出されていない。これは、当該物質の分子が大きく(C12Br10O)、生物には蓄積されないことを示していると考えられる。 |
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調査年度 |
底質
全7地点 |
水生生物
全3地点 |
範囲(ng/g-dry)
(頻度(地点)) |
検出下限値
(ng/g-dry) |
範囲(ng/g-wet)
(頻度(地点)) |
検出下限値
(ng/g-wet) |
平成15年度 |
37~76
(2/5) |
9.7 |
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(0/2) |
1 |
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