環境省保健・化学物質対策旧軍毒ガス弾等の対策について連絡会議・検討会の情報

第4回ジフェニルアルシン酸に係る健康影響等についての臨床検討会
議事要旨


  1. 日時 平成15年9月4日 17:00~19:00
  2. 場所 共用第7会議室(中央合同庁舎第5号館5階)
  3. 出席者
    (検討会委員)
    櫻井治彦、石井一弘、柴田康行、土田昌宏、徳留信寛、山木戸道郎
    (参考人)
    三宅環境リスク評価室長、上家特殊疾病対策室長
    (環境省)
    南川環境保健部長、石野企画課長、小林PT担当課長、 安達環境安全課長、三宅環境リスク評価室長、上家特殊疾病対策室長、平田調査官
    (オブザーバー)
    茨城県:篠田保健予防課副参事、緒方潮来保健所長
  4. 開会・参考人紹介
  5. 検討会での確認事項
     第3回検討会の議事要旨(案)を確認した。
  6. 議事概要
    (1)事業の進捗状況について
     茨城県神栖町における有機ヒ素化合物による環境汚染及び健康被害に係る緊急措置事業の申請受付状況及び生体中のジフェニルアルシン酸の分析状況について、茨城県及び柴田委員から報告された。この分析結果を基に検討した結果、新たに14人の申請者に対し医療手帳対象者とすることが確認された。また、健康診査の実施状況について茨城県から報告されるとともに、事務局から医療手帳対象者に対する健康審査項目にMRIを追加することについて提案し、了承された。
    (2)申請・分析結果に基づく判断困難事例について
     A井戸使用の集合住宅に居住していたが、ミネラルウォーターを飲用しているために当初申請がなかった者から申請が出てきているが、この申請者については、総ヒ素が450倍の井戸水を飲用していなかったことから、今後生体試料からジフェニルアルシン酸が検出された場合は、通常の医療手帳対象者とし、健康管理調査対象者に該当しないこととすることが確認された。また、B地区において井戸水からジフェニルアルシン酸が検出されていながら未申請の3世帯については、井戸水を飲用に使用していなかった(上水道を利用)などの理由により申請していないので、特に申請を促す必要がないことが確認された。
    (3)報告事項について
     小児症例の臨床経過について、岩崎参考人から報告された。
     また、茨城県が実施した小学校プール利用者調査の結果について、茨城県から報告された。
     さらに、ジフェニルアルシン酸等の健康影響についての質疑応答集作成に当たり更に確認すべき事項があることについて事務局から報告した。
    (4)その他について
    ジフェニルアルシン酸等の健康影響に関する調査研究班について事務局から報告するとともに、次回の委員会の開催を11月12日(水)と決定した。

 資料 [PDF 191KB]