1.日時 平成25年1月22日(水)15:00~17:28
2.場所 一般財団法人日本気象協会 第一・第二会議室
3.出席者(五十音順 敬称略)
- (委員)
- 秋元 肇 板野 泰之 井上 和也 浦野 紘平
大原 利眞 坂本 和彦 紫竹 益吉 下原 孝章
竹内 庸夫 橋本 光正 八田 拓士 星 純也
向井 人史 若松 伸司
(欠席者)
指宿 堯嗣 岩崎 好陽 金谷 有剛 - (事務局)
- 環境省水・大気環境局大気環境課 難波課長、後藤課長補佐、山口係員
一般財団法人 日本気象協会
4.議題
(1)データの多角的解析について
(2)シミュレーションモデルを活用した検討について
(3)その他
5.配付資料
- 資料1
- 光化学オキシダント調査検討会 報告書(素案)
~光化学オキシダントの解析と対策へ向けた指標の提言~ - 資料2
- シミュレーションモデルを活用した調査フレームの作成
- 参考資料1
- 平成25年度光化学オキシダント調査検討会開催要綱
- 参考資料2
- 平成25年度光化学オキシダント調査検討会(第2回)議事要旨
- 参考資料3
- 平成25年度光化学オキシダント調査検討会(第2回)議事録
6.議事内容
議題(1)データの多角的解析について(資料1)
- 事務局より「光化学オキシダント調査検討会 報告書(素案)」の説明を行い、議論が行われた。主な意見は以下のとおり。
<報告書(素案)について>- ポテンシャルオゾンについては、定性的な話はいいと思うが、Oxの増加とPOの増加の差がどのぐらい等の定量的な話になってくるとまだ危ういところがある。
- ポテンシャルオゾンを算出するための係数αの設定については不確実性が懸念される。従って、係数αの最新の知見の整理や、自排局におけるNOxもしくはNOとNO2の比率の経年変化が一般局のそれと比べて大きく変化していないか、また、αの取り方によって、ポテンシャルオゾンにどの程度影響を及ぼすか検討すべきである。
- NOxとVOCの比率は、シミュレーションの解析においても重要な要素であることから、観測データを用いた解析がシミュレーションとつながるような記述を行う。
- 「越境汚染の影響」については、研究成果や文献などから根拠を示したり、言い回しを工夫したりして、どこまで書けるのかについて、もう少し慎重に検討すべき。
- 高濃度域における地域代表性を検討するにあたっては、98パーセンタイル値の域内最高値を対象とした根拠を記述する。
- VOCの排出抑制対策が実施されはじめた平成18年度以降、Oxの高濃度域で改善がみられたことが示唆されている。VOCの総排出量に対して植物起源VOCが占める割合は大きいことが推定されているが、そのような状況でもVOC排出抑制対策によって、Ox濃度が多少なりとも低下したことが示唆される旨の記述をしてはどうか。
- データ解析期間について、平成23年度データを含む3年統計値(平成21~23年)も報告書に含める。
- VOCについて次回検討会の議題とする。
議題(2)シミュレーションモデルを活用した対策検討について
- 事務局より「シミュレーションモデルを活用した調査フレームの作成」の説明を行い、議論が行われた。主な意見は以下のとおり。
- シミュレーションモデルの精度検証の対象物質として、OxとPOの他に前駆物質も対象とする。
- シミュレーションの解析においては、対策(規制による発生源の変化)の時期を考慮し、対策の効果とOx濃度変化との関連性について検討する。
- 今回、シミュレーションのデザインの骨格は示された。シミュレーションによってどういうことが明らかにできるか目的とセットにしておく必要がある。何をどの程度明らかにしたいのか。あるいは、これをやればこの程度までできるが、ここはできないとか、それらについて少し整理しておいた方がよい。
議題(3)その他
- 事務局より第4回検討会の日程について説明した。
以上