1.日時 平成25年12月6日(金)15:00~17:40
2.場所 一般財団法人日本気象協会 第一・第二会議室
3.出席者(五十音順 敬称略)
- (委員)
- 秋元 肇 板野 泰之 井上 和也 指宿 堯嗣
岩崎 好陽 浦野 紘平 金谷 有剛 紫竹 益吉
下原 孝章 竹内 庸夫 八田 拓士 星 純也
若松 伸司
(欠席者)
坂本 和彦 橋本 光正 向井 人史 大原 利眞 - (事務局)
- 環境省水・大気環境局大気環境課 後藤課長補佐
一般財団法人 日本気象協会
4.議題
(1)データの多角的解析について
(2)シミュレーションモデルを活用した検討について
(3)VOCモニタリングデータの整理について
(4)その他
5.配付資料
- 資料1-1
- データの多角的解析(環境改善効果を適切に示す指標)
- 資料1-2
- データの多角的解析(H24年度調査の追加解析)
- 資料1-3
- データの多角的解析(日最高8時間値の解析)
- 資料1-4
- データの多角的解析(1時間値と8時間値の関係)
- 資料1-5
- データの多角的解析(Ox高濃度事例の解析)
- 資料1-6
- 多角的解析報告書の骨子案
- 資料2-1
- シミュレーションモデルを活用した対策検討
- 資料2-2
- 欧米における施策動向等調査
- 資料2-3
- PM2.5対策のあり方
- 資料3-1
- VOCモニタリングデータの整理
- 参考資料1
- 平成25年度光化学オキシダント調査検討会開催要綱
- 参考資料2
- 平成25年度光化学オキシダント調査検討会(第1回)議事録
6.議事内容
議題(1)データの多角的解析について(資料1)
- 事務局より「資料1-1 環境改善効果を適切に示す指標」の説明を行い、議論が行われた。
- その結果、日最高値8時間平均値の年間99パーセンタイル値が、暖候期(4~9月)98パーセンタイル値とほぼ等しいことを確認するとともに、光化学オキシダントの環境改善効果を適切に示す指標は、8時間平均値の日最高値を対象に年間99パーセンタイル値(若しくは暖候期(4~9月)98パーセンタイル値)を算出し、その3年間の移動平均をとることで結論を得た。
- 事務局より「資料1-2 H24年度調査の追加解析」の説明を行い、議論が行われた。主な意見は以下のとおり。
- オキシダントの平均的な濃度を経年的に上昇させた要因としては「地域的な光化学生成の影響」も考えられる。よって、濃度上昇の要因を「タイトレーション効果の弱まり」と「越境汚染による影響の増大」のみに限定しない。
- NOxとVOCには複雑な関係があり、測定値を用いた解析では光化学生成とタイトレーションの影響を切り分けることは難しい。詳細はシミュレーションで解析する。
- 事務局より「資料1-3 日最高8時間値の解析」の説明を行い、議論が行われた。主な意見は以下のとおり。
- 日最高8時間値の域内最高値の統計的な意味について事務局で再検討する。
- 事務局より「資料1-4 1時間値と8時間値の関係」の説明を行い、議論が行われた。主な意見は以下のとおり。
- 日最高8時間値と昼間の1時間値の最高値の相関式には、切片や傾きに県の特徴が表れている。相関式を用いた解析を実施する。
- オキシダント濃度120ppbという値にこだわらず、複数の値を対象にした解析を行う。
- 事務局より「資料1-5 Ox高濃度事例の解析」の説明を行い、議論が行われた。主な意見は以下のとおり。
- オキシダント高濃度事例の解析は紹介という位置づけにとどめ、報告書では取りあげない。
- 事務局より「資料1-6 多角的解析報告書の骨子案」の説明を行い、議論が行われた。主な意見は以下のとおり。
- 報告書タイトルの「多角的解析」という表現は事務局で再検討する。
- 第1回の検討会で「環境改善効果を適切に示す指標」を「適切に評価する指標」に変えたらどうかという意見があったが、環境基本計画との関係もあるため、このままとする。
- 8時間平均値の定義については、本検討会では前8時間の平均としたことを明記し、留意すべき点がある旨を記述する。
議題(2)シミュレーションモデルを活用した対策検討について
- 事務局より「資料2-1 シミュレーションモデルを活用した対策検討」の説明を行い、議論が行われた。主な意見は以下のとおり。
- 文献調査の結果、平成24年度に定めた調査フローで問題ないことを確認した。
- 資料に記載した文献以外に、フレームの検討を行う上で参考になる文献等あれば事務局に別途、連絡する。
議題(3)VOCモニタリングデータの整理について
- 事務局より「資料3-1 VOCモニタリングデータの整理」の説明を行い、議論が行われた。主な意見は以下のとおり。
- アルデヒド類がオゾン生成に寄与しているのは確かであるが、本解析では、まず、一次物質と二次生成物質を区別せずに解析することとする。
- BVOCについては、排出強度および大気中での寿命を考慮したうえで、測定結果と比較し、測定値の妥当性を検討する。
議題(4)その他
- 事務局より第3回検討会の日程について説明した。
以上