(1)平成18年度の調査について
 環境省より、平成18年度の調査内容について説明が行われた。委員からの主な意見は次のとおり。
  - 自動校正装置による不具合が見られたことがあったが、今回はどのような設定で調査が行われたのか確認する必要がある。
 
  - 光学フィルター以外の不具合3点の影響と、光学フィルター未装着の影響が区分できる並行測定とするべきである。
 
(2)基本性能試験結果について
 事務局より、基本性能試験結果について説明が行われた。委員からの主な意見は次のとおり。
  - 干渉成分の影響(水分)の記述については、JIS性能と比較しているが、試験目的や方法から考えて記述を見直すべきである。
 
  - NO+NO2混合ガス測定の結果の表記については、試験条件を確認するとともに、平均であればそれがわかるように記述すこと。
 
  - フィルターが装着されていない試験機の結果でも非常にバラツキがあり、過去の測定値を補正するのは非常に難しい。装置そのものの安定性が、全体として悪い装置である。
 
(3)並行測定結果について(中間報告)
 事務局より、並行測定結果について(中間報告)について説明が行われた。委員からの主な意見は次のとおり。
  - ライン漏れがこのような頻度で発生したこと自体、問題があるのではないか。今回の試験では様々なチェックがなされた中で行われている。一般に改良されたとする新しい機械がそのまま使われているとすると、恐らくこの漏れは気がつかないままになっていないかという危険性がある。
 
  - ライン漏れの異常発見の経緯を報告のこと。
 
  - 改修前後で、コンバータ温度のコントロール機器、コンバータ温度が変わってないか、もしくは変えたのか、確認すること。
 
  - バッファタンクを用いて測定している測定局と、そうでない測定局がある。前年度とは試験方法が異なるので、そうなった経緯を報告のこと。結果の表示では、その有無が区別できるよう表示のこと。
 
  - 結果の中には、一部ノイズ等も含んだデータもあることから、校正時期なども含めて精査の上、データを見直すこと。
 
  - 一致性の評価は0.1ppbの単位で行うこと。
 
  - 改修後のほうが、一致性が悪くなっている測定局があるが、メーカーとしてどう考えているのか確認のこと。
 
  - 温度センサー、流量計などのセンサーが付いていれば、後で事故が起こったときの点検に役立つのではないか。