令和3年3月29日
自然環境

富山県の死亡野鳥における高病原性鳥インフルエンザウイルス検査陽性事例(野鳥国内55、57例目)に係る野鳥監視重点区域の解除について

富山県小矢部市及び南砺市の死亡野鳥における高病原性鳥インフルエンザウイルスの検出(野鳥国内55、57例目)を受け、野鳥監視重点区域を指定し、野鳥監視の強化をしてきたところですが、その後、当該区域内で野鳥の大量死等の異常は確認されなかったため、3月26日(金)24時に当該区域を解除しました。

1.経緯

①野鳥国内55例目 (小矢部(おやべ)市)

2月 10日()

・小矢部市でノスリ1羽の死亡個体を回収

2月 17日()

・国立環境研究所で遺伝子検査を実施した結果、A型鳥インフルエンザウイルス遺伝子の陽性反応

・回収地点の周辺10km圏内を野鳥監視重点区域に指定し、野鳥の 監視を強化

2月 22日()

・農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究部門が確定検査を実施した結果、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N8亜型)が検出

2月 23日(火)

~25日(木)

・富山県が野鳥緊急調査を実施

3月 26日(金)

24時

・野鳥において異常が確認されなかったことから、当該野鳥監視重点区域を解除

①野鳥国内57例目 (南砺(なんと)市)

2月 24日()

・南砺市でノスリ1羽の死亡個体を回収

・簡易検査を実施した結果、A型鳥インフルエンザウイルス遺伝子の陽性反応

・回収地点の周辺10km圏内を野鳥監視重点区域に指定し、野鳥の 監視を強化

3月 3日(水)

・農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究部門が確定検査を実施した結果、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N8亜型)が検出

2月 22日()

・農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究部門が確定検査を実施した結果、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N8亜型)が検出

3月 26日(金)

24時

・野鳥において異常が確認されなかったことから、当該野鳥監視重点区域を解除

※ 「野鳥における高病原性鳥インフルエンザに係る対応技術マニュアル」に基づき、野鳥監視重点区域は、以下を1日目として30 日目の24 時に解除することとしています。

野鳥及び飼養鳥の場合は、回収日の次の日を1日目とする

-家きんの場合は、防疫措置完了日の次の日を1日目とする

-環境試料(糞便、水等)の場合は、採取日の次の日を1日目とする

また、複数発生で野鳥監視重点区域の範囲が重なる場合は、最後の区域が解除されるときに同時に解除することとしています。①及び②の野鳥監視重点区域の範囲が重なるため、野鳥国内57例目の死亡野鳥回収日(2月24 日)の次の日を1日目として、30日目の24 時に解除しました。

2.対応

野鳥サーベイランスにおける全国の対応レベルは、引き続き最高レベルとなる「対応レベル3」とし、全国での野鳥の監視強化を継続します。

【参考情報】

環境省は、ホームページで高病原性鳥インフルエンザに関する様々な情報を提供しています。

http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/index.html

添付資料

連絡先

環境省自然環境局野生生物課鳥獣保護管理室

  • 代表03-3581-3351
  • 直通03-5521-8285
  • 室長川越 久史(内線 6470)
  • 企画官立田 理一郎(内線 6465)
  • 係長福田 真(内線 6670)
  • 担当近藤 千尋(内線 6676)