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グリーン家電エコポイント

環境寄附を使った活動報告


このページの主な内容

環境省総合環境政策グリーン家電エコポイントについて環境寄附を使った活動報告


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特定非営利活動法人
トラストサルン釧路

対象分野 助成・トラストを行う団体
事業者コード K151 

プロフィール

活動ホームページ トラストサルン釧路のホームページ(外部サイト) 
所在地(都道府県) 北海道 
問合せ先名称  
電話番号 0154-44-5022 
設立の目的・課題認識 釧路湿原は全域が国立公園ではなく、水源地となる周辺丘陵地も殆ど保護区域から外れて開発され、保全が危ぶまれている。保護指定のない湿原や丘陵地に、市民の手による自然保護地を作ることを目指して設立された。 
活動実績 現在まで2,600件余の寄附を集め、釧路湿原内で国立公園区域等の保護指定を受けていない地域や、湿原の水源となる周辺丘陵地に20ヶ所、合計202haの自然保護地を成立させた。保護地の多くは取得により所有、恒久的に保全することを定め、一部は賃借または地権者との協定で保全し、湿原環境の維持に貢献している。 
特記事項  

家電エコポイント寄附の活用

事業・プロジェクト名 釧路湿原を保全するためのナショナルトラスト活動 
家電エコポイント寄附の使い途 釧路湿原のうち、法的な保護指定を受けていない湿原部分を、市民の手による自然保護地として取得し保全する。また湿原周辺の丘陵地にも自然保護地を作り、湿原を守る水源地として確保し、荒地では在来広葉樹による森林の再生を行なう。これらの活動を通して釧路湿原の環境を保全、生物の多様性を維持し将来に引き継ぐ。 
寄附額に応じた活動例 1円~10,000円の場合 丘陵地に所有する自然保護地で、在来広葉樹の森林を再生するための育苗、植栽、育林の費用に充てる。 
10,000円以上の場合 自然保護地取得のために積み立てている「湿原保護基金」に繰り入れ、保護地取得の費用に充てる。 

事業報告

2009年度
環境寄附
対象期間
環境寄附開始時点 から 2010年4月振込分 まで 
対象期間の
合計寄附額
\139,916   
実際の
環境寄附の
使い途

(使用対象
及び成果等)
ポイント取得者からの寄付のうち10,000円以上の寄付1件(15,000円)と、交換商品提供事業者(日専連釧路様)からの55,728円、提供事業者からの均等配分寄付29,779円を、当トラストの設置する「湿原保護基金」に繰り入れた。この基金を用いて22年4月に、釧路湿原の核心部ともいえるコッタロ湿原の水源林として、標茶町コッタロの山林203ヘクタールを取得、トラストサルン釧路の第21号トラスト地とした。これは釧路湿原周辺における市民団体の持つ自然保護地としては最大のものである。またポイント取得者からの10,000円以下の寄付の総額39,409円は、当トラストの行う森林再生活動に用いることとし、22年5月~6月までに、釧路湿原に面した達古武自然保護地内で在来広葉樹苗818本の植栽を行った。このうち5月22日は「湿原再生の森づくり」として一般市民にも参加を呼び掛け、植樹活動を行った。 
2010年度
環境寄附
対象期間
平成22年5月 から 平成23年4月振込分 まで 
対象期間の
合計寄附額
\1,185,457   
実際の
環境寄附の
使い途

(使用対象
及び成果等)
1)緑化活動として、平成22年度は自然保護地内に合計1,050本の地元産広葉樹を植林した。樹種はミズナラ、ダケカンバ、ミズキなどで、いずれも地元の自然木から採取した種子を苗に育てたものである。湿原の水源林として育てながら、植物の遺伝的地域特性を守ることができるという、生態系に配慮した手法である。植林作業は会員等のボランティアで行なわれ、環境寄付は用具代や現地までの車両費の弁済に充てられた。
2)自然保護地の取得としては、平成22年度は釧路湿原の北側、標茶町コッタロに203ヘクタールという大規模な保護地を取得した。ここは湿原の最奥部で特別保護地域に指定されている「コッタロ湿原」を望む丘陵地であり、この山林を維持することで釧路湿原の心臓部の水源を守ることができる。また小湿地や湧水、先史時代の遺跡なども存在する地域で、環境を保全しながら、環境教育の場としてもすでに利用が始まっている。 
2011年度
環境寄附
対象期間
平成23年5月振込分から平成24年9月振込分まで 
対象期間の
合計寄附額
\725,031   
実際の
環境寄附の
使い途

(使用対象
及び成果等)
1)緑化活動として、平成23年度は1,755本、平成24年度は1,037本の広葉樹を湿原周辺の自然保護地内に植栽した。また24年7月現在、会の所有する苗畑で3,812本の地元の種子から育てた苗木を育成しており、今後も継続して森林再生に使用していく。作業はボランティアで行なわれ、寄付は作業者の交通費および用具の購入、植栽地をシカの食害から守るネットの設置費用等に充てられた。 2)自然保護地の取得活動としては、寄付を積み立てた湿原保護基金を原資に、釧路湿原国立公園指定範囲から漏れている釧路市北園のヨシ湿原200,328㎡(約20ha)を平成24年1月に取得して、第23号自然保護地として登録した。この場所は、保護の網のかからない開発可能な地域であったが、今後はナショナルトラストによる保護地として恒久的に環境保全される。残額420,420円は、次の土地取得に備えて湿原保護基金に積み立てられている。