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グリーン家電エコポイント

環境寄附を使った活動報告


このページの主な内容

環境省総合環境政策グリーン家電エコポイントについて環境寄附を使った活動報告


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財団法人
キープ協会

対象分野 自然保護・生物多様性保全
事業者コード K052 

プロフィール

活動ホームページ キープ協会のホームページ(外部サイト) 
活動形態 知識の提供・普及啓発、調査研究 
所在地(都道府県) 山梨県 
問合せ先名称 キープ・フォレスターズ・スクール 
電話番号 0551-48-3795 
設立の目的・課題認識 食糧・保健(健康)・青年への希望をテーマに、戦後の農村自立復興モデルコミュニティーとして設立しました。現在は環境・国際交流を加え、地域社会の文化向上と世界平和に寄与することを目的として活動しています。 
活動実績 やまねの研究保護・普及啓発事業として「アニマルパスウェイの研究」や「やまね学校(やまねの生態を学ぶ/1998年~36回実施/360名参加)」を行っています。 また、環境教育指導者養成事業として「清里インタープリターズキャンプ(指導者養成/1992年~23回実施/560名参加)」を行っています。 
特記事項  

家電エコポイント環境寄附の活用

事業・プロジェクト名 やまねの調査研究や保全、環境教育に関する一連の事業 
家電エコポイント寄附の使い途 自然と共生する持続可能な社会の実現に向けて、2つの活動(目的)に取り組みます。①天然記念物に指定されている「やまね」という動物(夜行性)の研究や調査を行い、やまねを通じた環境保全と環境教育を推進します。②環境教育の教材開発を行うことで、環境教育が広く一般に行われる社会を目指します。 
寄附額に応じた活動例 10,000円~100,000円の場合 夜行性の動物であるやまねの行動を調査するために、発信機やハードディスクレコーダーを購入します。 
100,000円~1,000,000円の場合 やまねの生態や動物の渡る橋(アニマルパスウェイ)研究の為に、巣箱やビデオカメラを森の中に設置します。 
1,000,000円以上の場合 環境教育を指導する方の教科書として、プログラムやアクティビティーなどを紹介する本を出版します。 

事業報告

2009年度
環境寄附
対象期間
環境寄附開始時点 から 2010年4月振込分 まで 
対象期間の
合計寄附額
\60,742   
実際の
環境寄附の
使い途

(使用対象
及び成果等)
国指定天然記念物であるニホンヤマネは日本固有の種です。近年、ヤマネは数が少なくなっていると言われていますが、その生態については不明な点が多いため、保護に向けた基礎生態調査が必要とされています。
今回は、基礎生態調査の中でも「ヤマネの冬眠場所」や「生息環境(どのくらいの広さの森が必要か)」を明らかにするために発信機を購入しました。発信機調査は、2010年12月から週に1回程度行い現在も調査を継続しています。今回の調査では、ヤマネが冬眠する際に、地中を利用していることが確認できました。
今後も引き続き調査研究を行い、哺乳類学会等で発表する予定です。将来的には、この調査結果を通じて環境保全と環境教育を推進したいと考えております。
※発信機調査は、環境省の「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」に基づいた捕獲許可と、文化庁の「文化財保護法」に基づいた現状変更許可を得た上で行っております。 
2010年度
環境寄附
対象期間
平成22年5月 から 平成23年4月振込分 まで 
対象期間の
合計寄附額
\846,580   
実際の
環境寄附の
使い途

(使用対象
及び成果等)
国指定天然記念物であるニホンヤマネは、日本の固有種であり、環境省レッドデータリストでは準絶滅危惧種に指定されている小動物です。しかしヤマネについては明らかにされていない点がとても多いため、まずは保護に向けた基礎的な生態調査が必要です。
今回いただいた寄付金で材料を購入して巣箱を作成し、調査地内の巣箱の掛け替えを行いました。碁盤目状に区切られた調査地内のどの巣箱にヤマネが入るかを調べることで、ヤマネが好む森の様子を知ることができます。この情報を基に保護策を考えていきます。ヤマネの数がとても少ないため現時点では目に見える成果は出ていませんが、今後も継続して調査を進めていくことにより森におけるヤマネの暮らしを明らかにしていきます。
※巣箱設置は、環境省の「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」に基づいた捕獲許可と、文化庁の「文化財保護法」に基づいた現状変更許可を得た上で行っております。 
2011年度
環境寄附
対象期間
平成23年5月振込分から平成24年9月振込分まで 
対象期間の
合計寄附額
\862,444   
実際の
環境寄附の
使い途

(使用対象
及び成果等)
 国指定天然記念物であるニホンヤマネは、古くから日本に生息する日本の固有種であり、森の豊かさを示す指標ともされる小動物です。しかしヤマネについては明らかにされていない点がとても多いため、まずは保護に向けた基礎的な生態調査が必要です。
 今回いただいた寄付金に当会の資金を加え、樹上動物が道路を横断するために建てた橋・アニマルパスウェイに設置しているビデオカメラ等の機材の調整を行い、6月30日より映像の撮影を開始しました。画像解析の結果、6月30日~9月9日の間でヤマネは8回、ヒメネズミは7回この橋を利用したことが確認でき、研究が大きく進展しました。現在もモニタリングを継続中です。今後も画像解析を行い、分析したことを新しく建設していくパスウェイの改良につなげていきます。また、アニマルパスウェイが広まっていくよう調査研究、普及活動を続けていく予定です。