会議は公開で行われた。
(1)平成18年度ワーキンググループの検討内容とスケジュールについて
(2) 平成18年度実証技術の試験計画(案)について
[1]平成18年度生物処理方式実証試験計画(案)(ニッコー株式会社)につい て
- 実証機関から、技術の概略、試験場所及び実証方法について資料2に基づき説明。
- 検討員から、循環水に関する法律的な基準や用途について確認するよう、意見が出された。
- 検討員から、処理水は塩素消毒を行っていないため、作業員への影響の有無を考慮する必要があるのではないかとの意見が出された。
- 検討員から、水道法等の水質基準においては、大腸菌が検出されないことと規定されているため、大腸菌群ではなく、大腸菌を調査するよう意見が出された。
- 検討員から、オゾンの残留濃度等安全性に関し、調査項目を追加する必要があるのではないかとの意見が出された。
- 検討員から、処理槽に対する負荷変動に対して、流量の調整能力を把握する必要があるのではないかとの意見が出された。
- 検討員から、手作業を含む膜の閉塞状況の確認及びメンテナンス方法について、効率的な手法を検討するよう意見が出された。
- 検討員から、冬季における水温低下に対して、ヒーター等による加温を行うことにより、処理能力を確保することが望ましいとの意見が出された。
- 検討員から、装置の維持管理に関して、衛生・安全管理計画の見直しを行うべきとの意見が出された。
[2]平成18年度生物処理方式実証試験計画(案)(永和国土環境株式会社)について
- 実証機関から、技術の概略、試験場所及び実証方法について資料3に基づき説明。
- 検討員から、余剰水貯留槽の大きさについて質問が出された。これに対し実証機関から、貯留槽の容量及び汚泥の引き抜き量について回答。
- 検討員から、カキガラのメンテナンス方法に関して質問が出された。これに対し技術開発者から、一定の頻度で補充を行っていると回答。
- 検討員から、循環水に対する活性炭の脱色効果の有無について質問が出された。これに対し技術開発者から、一定の効果が得られるものであると回答。
[3]平成18年度生物処理方式実証試験計画(案)(株式会社東陽綱業)について
- 実証機関から、技術の概略、試験場所及び実証方法について資料4に基づき説明。
- 検討員から、試験計画の実施体制について、実証委員に関する事項を明記するよう意見が出された。
- 検討員から、試験計画中の消費電力の単位について質問が出された。これに対し実証機関から、技術申請者に確認する旨を回答。
- 検討員から、杉チップ槽におけるハエ等の発生の有無について、調査することが望ましいと意見が出された。
- 検討員から、実績データのCOD値について、データの内容を確認するよう意見が出された。
- 検討員から、処理性能の実証項目に「杉チップ」を追加したことについて、実証判断基準をどのように設けるのか明示するよう意見が出された。
- 検討員から、試験計画のし尿処理フロー図にある「蒸発」について、屋内及び周辺への影響を調べるべきでないかとの意見が出された。
- 水検討員から、水道法等の水質基準においては、大腸菌が検出されないことと規定されているため、大腸菌群ではなく、大腸菌を調査するよう意見が出された。
(3)今後の展望について
- 事務局から、山岳トイレ技術分野の今後の展望について資料5に基づき説明。
- 検討員から、技術分野の名称変更案については、対象技術の範囲は広がるが「山岳トイレ技術」を扱う申請者が減ることが危惧されるとの意見が出された。
- 検討員から、自然エリアにおけるトイレ整備の実態、稼働状況や市場ニーズ等を把握すべきではないかとの意見が出された。
- 検討員から、手数料徴収体制において、山岳と山麓では実証に係る費用が大きく異なり、費用の負担が実証申請者に大きくのしかかるため、あり方について再検討する必要があるのではないかとの意見が出された。
- 検討員から、実証済みの技術について、技術改良・改善の実証や報告の場が必要ではないかとの意見が出された。
- 検討員から、モデル事業の進行をスムーズに行うための流れとして、複数段階の委員会を設けずにワーキンググループ1カ所において審査を行う等、検討の余地があるのではないかとの意見が出された。
- 検討員から、ワーキンググループ会合において、実証申請者が意見を言える場を設ける必要があるのではないかとの意見が出された。
- 検討員から、環境技術実証モデル事業の仕組みについて、組織体制の簡素化を進めていくことで実証申請者も実証機関も参画しやすくなる可能性があるのではないかとの意見が出された。