日本の外来種対策

環境省では、日本の生態系等に被害を及ぼす又は及ぼすおそれのある外来種について、
規制や防除、理解促進等に取り組んでいます。

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環境省では、日本の生態系等に被害を及ぼす又は及ぼすおそれのある外来種について、
規制や防除、理解促進等に取り組んでいます。

アカミミガメ(2019年7月29日更新)

アカミミガメとは

  • 生態
    • 原産地:米国南西部
    • 大きさ:最大背甲長は雄20cm、雌28cm(2.5kg)で在来のニホンイシガメ(1kg前後)より大型
    • 食 性:雑食性(魚類、甲殻類、水生昆虫、水草等)
     
  • わが国への移入の経緯・状況
    • 1950年代後半から幼体を「ミドリガメ」の通称でペットとして輸入
    • 1990年代半ばに輸入量は年間100万匹であったが、近年は5万匹以下
    • 全国の世帯における飼育数は約110万世帯で約180万匹と推定(2013年度)
  • 分布状況・生態系への影響
    • ペットとして飼育されていた個体が野外に放たれることなどにより、北海道から沖縄まで全都道府県に分布。
    • 在来のカメ類と餌や日光浴場所等を巡って競合し、定着地域では在来のカメ類や水生植物、魚類、両生類、甲殻類等に影響を及ぼしていると考えられる。
    • レンコン畑のレンコンの新芽食害等の農作物被害の報告がある。
  • アカミミガメの規制の検討

    アカミミガメについては、生態系等に被害を及ぼすことが懸念されることから、2005年の外来生物法の施行に合わせて法律に基づく特定外来生物への指定が検討されましたが、野外での繁殖が確認された事例が少ないこと、大量に飼育されており指定により野外への大量遺棄が発生するおそれがあること等の理由から指定が見送られました。
    しかしその後、野外での繁殖確認事例の増加や、在来水生植物の食害、在来種ニホンイシガメへの影響、農業・水産業等への被害の知見が集積され、2015年3月に環境省及び農林水産省が作成した「生態系被害防止外来種リスト」において、「緊急対策外来種」に位置づけられました。
    現在アカミミガメは都市部を中心とした水辺環境に蔓延し、きわめて身近な生き物となっている一方で、自然度の高い地域にも侵入し地域の生態系に影響を及ぼしつつあるなど、外来種問題を考える上で象徴的な存在となっています。また、依然として一般家庭で大量に飼育されている現状があります。こうした状況を踏まえ、下記のアカミミガメ対策推進プロジェクトにおいて規制の検討を行ってきたところです。具体的な規制の内容・開始時期については未定ですが、上記の課題等も踏まえ十分に議論を行った上で、早期に進展できるよう引き続き検討していきます。
    *緊急対策外来種:対策(防除、遺棄・導入・逸出防止等のための普及啓発など)の緊急性が高く、特に、各主体(国、地方公共団体、国民など)がそれぞれの役割において、積極的に防除を行う必要がある外来種。

アカミミガメ対策推進プロジェクト

  • プロジェクト概要

    アカミミガメによる問題を解決するためには、アカミミガメの流通、個人による飼育、野外における防除等の様々な場面における様々な主体による理解の向上や対策が必要です。
    アカミミガメによる生態系等への悪影響のない(小さい)社会を実現するため、アカミミガメ対策の目指すべき方向を示すと共に、4つのプロジェクトを進めることで実現を目指します。

    • 調査・計画プロジェクト(影響緩和の技術確立と計画策定)
      生息状況、悪影響、影響が生じている又は生じやすい地域・生態系の把握。防除技術や体制等の検討、役割分担等を含めた計画の策定。
    • 3原則プロジェクト(終生飼養の推進)
      飼養のあり方の認識の向上、野外個体の人為による増加・移動の回避。(※3原則=入れない、捨てない、拡げない)
    • 規制検討プロジェクト(段階的な規制)
      十分な周知期間を確保した上で、輸入及び飼養等について、捨てガメが生じないような段階的な規制の検討。
    • 防除プロジェクト(野外からの排除)
      調査・計画プロジェクトを踏まえた防除体制の構築、国・自治体・市民団体・個人等の協力による広域的な防除の推進。
      参考:「アカミミガメ対策推進プロジェクト」の公表について(お知らせ)
  • 調査・計画プロジェクトに基づく取り組み

    全国各地で実施されている防除の取組み等を通じて得られた知見や、最新の科学的知見をもとに、地域でアカミミガメによる影響をなくす(小さくする)ための手法をとりまとめた手引きを作成しています。

  • 3原則プロジェクトに基づく取り組み

    終生飼養を進め、捨てガメをゼロにすることを目指します。
    (公財)日本自然保護協会、認定NPO生態工房等と連携し、終生飼養を呼びかけるためのポスター、チラシ、普及啓発ツール、学習ツールを作成しています。