ヒアリのこと正しく知っていますか?
ヒアリのこと正しく知っていますか?
外来生物法により要緊急対処特定外来生物に指定されています。
特定外来生物*のうち、まん延した場合には著しく重大な生態系等に係る被害が生じ、国民生活の安定に著しい支障を及ぼすおそれがあるため、当該特定外来生物又はその疑いのある生物を発見した場合に、検査、防除などの拡散を防止するための措置を緊急に行う必要がある生物。
ヒアリ、アカカミアリを含む4種群23種とその種間交雑種が指定されています。通関後の物品、土地、施設等の検査、同定作業中の物品の移動制限や禁止、ヒアリ類が付着等していた場合の消毒廃棄の命令などがかけられることがあります。
*特定外来生物は外来生物のうち、生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすものや、及ぼすおそれがあるもののなかから外来生物法に基づき国が指定した生物。飼養・運搬・保管・輸入・譲渡・放出等が規制されています。
2017年6月、日本でヒアリが初めて確認されました。 ヒアリは、本来、南米中部に生息するアリです。
しかし、船や飛行機に積まれたコンテナや貨物にまぎれ込んで、1940年代頃からアメリカ合衆国やカリブ諸島に次々と侵入し、2000年代には原産地から遠く離れたオーストラリア、ニュージーランド、中国、台湾でも発見されるようになりました。
日本へも、同じような経路で海外からやってきています。
国内では、次のような場所で確認されています
ヒアリは、日当たりの良い開放的な場所を好んで巣をつくります。原産地や定着国では以下のような場所で見られます。
ヒアリは、大きな「アリ塚」をつくります。
アリ塚は地中で深く広くひろがっていて、放射状に地下トンネルが十数メートル先まで伸びています。
迷宮状にたくさんの部屋があり、女王アリと数千から数十万匹もの働きアリが集団で生活しています。
注意!
アリ塚が大きく目立つようになるまでには2~3年かかります。
その間に、ヒアリはどんどん増えたり拡がったりして、時間が経つほど根絶することは難しくなります。
大きなアリ塚を目印にヒアリを見つけようとするのではなく、そうなる前に発見して駆除することが大切です。
ヒアリやアカカミアリの毒への反応は人によって大きく異なります。
体調に変化がなくても、20~30分程度は刺された部位を冷たいタオルや保冷剤などで冷やしながら安静にし、様子をみて下さい。その間、なるべく一人にならないようにしましょう。
全ての人にあらわれる症状
ヒアリ類の毒にアレルギー体質を持っている人に起こる症状