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今週のテーマ 昆明・モントリオール
生物多様性枠組

2022年12月、カナダ・モントリオールで開かれた生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)で、2030年までの新たな世界目標「昆明・モントリオール生物多様性枠組」が採択されました。

本枠組は、2010年に採択された「愛知目標」の後継となる目標で、2030年までに陸域と海域の30%以上を保全する「30by30目標」などがターゲット(行動目標)に位置付けられました。30by30目標に関しては、新たな世界目標に先駆け、2021年のG7サミットにおいてG7各国は自国内の状況に応じて取り組むことなどを約束しており、日本においても、国内における目標達成に向け、2022年4月に環境省から生物多様性国家戦略関係省庁連絡会議名でとりまとめた「30by30ロードマップ」を公表しました。

本枠組にはこのほか、侵略的外来種の侵入率や定着率の半減、ビジネスにおける影響評価・情報公開の促進など、計23個のターゲットが掲げられました。今後各国は、本枠組の達成に向け、生物多様性国家戦略を改定し、具体的な取り組みを実施していくこととなります。

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 生物多様性条約は、人類にさまざまな恵みをもたらし、人類の生存を支える生物多様性の保全などを目的として1992年に採択されました。生物に国境はなく、多様性の保全には世界全体で取り組むことが重要です。新たな目標の下、各国が達成を目指して努力していくことが求められます。

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