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[キーワード]COOL BIZ、体感温度、着衣、分布、熱抵抗

[H-061 28℃オフィスにおける生産性・着衣・省エネルギー・室内環境に関する研究]

(2)衣服の影響に関する研究[PDF](1,193KB)

  独立行政法人産業技術総合研究所
  人間福祉医工学研究部門 環境適応研究グループ


  都築和代

<研究協力者>

 

  独立行政法人産業技術総合研究所
  人間福祉医工学研究部門 環境適応研究グループ


  佐古井智紀

  [平成18~20年度合計予算額] 10,056千円(うち、平成20年度予算額 2,821千円)

[要旨]

  多様な着衣、気流、不均一熱環境下での温熱生理状態を予測し、その上で温熱環境が適切か否かを判断する手法が得られれば、着衣、気流、熱環境の不均一性を有効に活用することが可能になり、28℃のオフィスで在室者を満足させる調整手段が得られると期待される。平成18年度は、夏服、椅座姿勢を対象として、静穏気流、均一温度の実験室で、部位分割、表面発熱のサーマルマネキンを用いて夏服(単品:49、組合せ97)の部位有効熱抵抗を算出し、胸部、背部、腹部、臀部、上腕部、前腕部、大腿部、下腿部、足部の9部位について取りまとめた。平成19年度は、0.26~2.6m/sの風を吹かせた風洞内に立位サーマルマネキンを設置し、気流方向3条件(前方、後方、仰角30度の前方)での部位の対流熱伝達率、着衣の部位有効熱抵抗を実測した。対流熱伝達率、部位有効熱抵抗は気流の方向によらず、風速に依存した。部位によって風に伴う着衣の部位有効熱抵抗の減少比率は異なり、代表径の大きな部位では減少比率が大きくなる傾向があった。上躯幹、腰、上腕、前腕、大腿、下腿、足に共通な着衣の部位有効熱抵抗の減少比率(静穏基準)Corr.Rcle.iを表すモデル式を提案した。平成20年度は衣服の透湿性に関して発汗サーマルマネキンを用いて男性用アンサンブル着衣について計測し、部位の有効乾性・湿性熱抵抗値を算出した。また、人体の部位毎の発汗特性を計測し、COOL BIZの室温緩和を推奨するための要件を検討した。