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[キーワード]気候モデリング、雲、エアロゾル、放射強制力、大気汚染

[B−4 能動型と受動型リモートセンサーの複合利用による大気汚染エアロゾルと雲の気候影響研究]

(3)衛星データとモデルによる雲・エアロゾルの研究

  3)気候モデルによる雲・エアロゾル相互作用と雲形成の研究[PDF](1,027KB)

  東京大学気候システム研究センター
  大気モデリング分野


高橋正明

  東京大学気候システム研究センター
  気候モデリング分野


中島映至

  研究協力者:竹村俊彦(九州大学応用力学研究所)、鈴木健太郎、向井真木子
  井口享道、五藤大輔、福田 悟、三井達也、鶴田治雄、Nick Schutgens
  (東京大学気候システム研究センター)

  [平成14〜18年度合計予算額] 60,098千円(うち、平成18年度予算額 16,000千円)

[要旨]

  本サブサブテーマでは、大気大循環モデルと衛星データ解析等から得られた雲・エアロゾル微物理量データセットを利用して、エアロゾルが気候に及ぼす間接効果量の推定を行う。本年度は最終年度として、これまでに得た大循環モデルの改良、非静力学雲・エアロゾルモデルを利用して、他班から出てくる衛星・地上データのより多くの解析を他班と協力しておこなった。その結果次の成果を得た。
  ・SPRINTARS+GCMおよび、NHM+HUCMビン型エアロゾル雲モデルを開発した。
  ・米国製を含む現在のGCMでは、エアロゾルと雲層の成層状態をうまく表現できていない。シミュレーションされた層高が高すぎること
   が示された。
  ・そのため、大気上端直接効果が過小評価気味である可能性があることが示唆された。
  ・全球平均では、間接効果が大きく、直接効果は小さいことが示された。
  ・東シナ海領域では全球平均の6倍以上の放射強制がかかっており、直接効果が大きいことがわかった。
  ・その結果、日傘効果による海面温度の減少と温室効果ガスの温暖化が引き起こす2次大循環が間接効果による雲量の増加よりも
   優勢になり、中国域で雲量減少を引き起こすメカニズムが見いだされた。
  ・さらにエアロゾルが引き起こす降雨量変化は人為起原温室効果ガスが引き起こす変化と同等の大きさを持っており、しかも地域的
   に非常に複雑であることがわかった。
  ・ビン型雲エアロゾルモデルによって、衛星が観測するエアロゾル量と雲微物理パラメター(光学的厚さ、有効粒子半径)との間の特
   徴的な相関を再現することができた。