課題名

B−1 大気中の水・エネルギー循環の変化予測を目的とした気候モデルの精度向上に関する研究

課題代表者名

神沢 博(名古屋大学大学院環境学研究科地球環境科学専攻気候科学講座)

研究期間

平成15−17年度

合計予算額

59,814千円(うち17年度 19,804千円)

研究体制

(1)対流圏エアロゾルおよびオゾン過程モデルの高度化に関する研究

  ・研究の総括、数値実験のデザイン(名古屋大学)
  ・エアロゾルモデルの開発、数値実験(国土交通省気象庁気象研究所)
  ・エアロゾルに関する衛星データ解析(独立行政法人国立環境研究所)
  ・対流圏オゾンモデルの開発、数値実験(東京大学、<研究協力機関>地球環境フロンティア研究センター)
  ・エアロゾルモデルの開発、数値実験(九州大学)

 

(2)気候変化に伴う大気中の水循環過程の変化に関する研究

  ・観測および数値実験の降水量データの解析(東京大学、<研究協力機関>地球環境フロンティア研究センター)
  ・大気海洋大循環結合気候モデルの水循環過程の解析(独立行政法人国立環境研究所)
  ・単純化水惑星モデルの開発、数値実験(北海道大学、<研究協力機関>九州大学、地球シミュレーターセンター)

研究概要

1.序(研究背景等)

 地球温暖化にともなう気候変化・気候変動の気候モデルによる将来の見通しが、影響評価・対策に十分に活かせるものとなるには、気候変動評価の不確定性の幅を明らかにする必要がある。また、地球環境変動の研究の推進のためには、現在の気候モデルに欠けている物質循環との相互作用を取り入れて総合化した気候モデルを開発して用いる必要がある。これらの課題は、現在大きな研究課題として残されており、IPCC(lntergovernmental Panel on Climate Change:気候変動に関する政府間パネル)においても重要視されている。
 気候モデルによる地球温暖化の将来の見通しに関する研究において解決すべき大きな課題には、以下のものが含まれる:(顱肪狼絏甲伐修鬚發燭蕕慌梗叱果気体および地球温暖化を抑制する対流圏エアロゾル源の人為的排出量を、将来なされうる発生源対策を考慮して定量的に評価した排出シナリオに基づいて、気候予測数値モデル計算を行い、地球温暖化の時空間分布(気候変化)を定量的に推定すること;(髻砲修竜じ変化に対する水循環過程(水蒸気、雲等)の寄与を明らかにし、さらに人為起源物質の強制による気候変化と自励的な自然変動とを切り分けること。これらの課題は現在大きな研究課題として残されており、IPCCにおいても現在重要視されている。これらの課題に挑戦するには、それぞれのプロセスをモデル化した数値モデルを構築し、さらに、それらのプロセスモデルを総合化した気候・物質循環モデルを開発して用い、定量的評価を行う必要がある。
 我々のグループの気候モデルによる気候変化の将来見通し実験の結果は、IPCC第3次報告書(IPCC,2001)にデータを提供した。次に予定されているIPCC第4次報告書(2007年に出版予定)に貢献するためには、既に開発済みの気候モデルによる長期積分実験をすすめるとともに、現在の気候モデルで表現されていない過程、あるいは、エアロゾルの放射効果のように不確定性の大きい過程を研究し、それらの過程の気候変化における評価を行うとともに、可能であれば、それらの過程を取り入れた気候モデルによる将来の見通し実験の実施を試みてゆく必要がある。

2.研究目的

 本研究課題では、(顱某涌抖源の対流圏エアロゾルと対流圏オゾンによる気候変化の不確定性を明らかにすること、(髻某緇気、雲の過程などによってもたらされる気候変化・気候変動の不確定性を明らかにすること、(鵝傍じ変化・気候変動と対流圏物質循環の総合的なモデルの基礎を確立すること、を主な目的とし、さらに、それらの知見を統合し、総合的な気候・物質循環モデルの開発改良とその応用を目指す。手法としては、数値モデルと観測データ解析による研究が中心となる。
 本研究課題の具体的目的は、主にエアロゾル、オゾンおよび雲・降水過程に着目し、全球気候モデル(大気海洋大循環結合モデル)を用いた地球温暖化予測に伴う不確定性の幅を明らかにすることである。これまでの研究により開発済みのエアロゾル、オゾン等の反応・輸送モデルを基礎とし、同モデルに存在する不確定性を明らかにするとともに、その幅を狭めるためのモデルの改良、高度化を行う。従来から行ってきた現在気候の再現性の検討だけでなく、モデルにより表現される気候変動・気候変化の妥当性についても議論を行うため、雲・降水-エアロゾル相互作用を考慮した全球気候モデルを開発する。モデルの検証には、衛星観測や客観解析などのデータによる、エアロゾル分布の長期解析や降水要因別の寄与率の解析などを有機的に活用する。また、気候変化に伴う降水量変化のメカニズム解明には、単純化した水惑星モデル(大気の下端が全て海と仮定したモデル)などの簡単なモデルを援用し、複雑な気候モデルにより予測される降水量変化について理論的に考察を加える。なお、別途の研究プロジェクトにおいて、本研究課題でのプロセス研究で得られた知見を組み込んだ大気海洋大循環結合気候モデルを利用して、温室効果ガス、エアロゾル源、等の人為的排出に伴う気候変動の将来の見通し(予測)実験を行うことを念頭に置いている。
 研究終了時の達成目標を以下のように設定している。
・本研究のプロセス研究および本研究の結果を利用して実施される地球温暖化実験(地球温暖化の将来の見通し実験)の成果は、IPCC第4次評価報告書(2007年公表予定)に反映される。
・気候モデルを用いた将来における地球温暖化の見通しを、現在よりも不確定性の小さいものにする。
・気候モデルにより表現される気候変動・気候変化の再現性についての知見を得る。
・気候モデルにおける諸物理過程の表現を改良・高度化し、気候変化に伴う水・エネルギー循環の変化に関する定量的評価を行う。
・気候モデルにより表現される平均的な気候状態の維持機構(あるいは要因別の寄与率)の妥当性を定量的に評価する。

3.研究の内容・成果

  地球温暖化実験の経験から、また、前駆となる研究の知見から、全球気候モデルにおいて不確定性の高いプロセスがわかっている。そのうちの2つのプロセス、すなわち、エアロゾル循環、水循環の2つの過程に焦点を当てた研究を、その2つの過程に応じたサブテーマに分けて行う。2つの過程は、エアロゾルの間接過程を通して結びついている。気候モデルにおける雲の取り扱いに最も大きな不確定性があり、気候感度の不確定性と密接に関係しているが、その問題は、本研究課題の枠を超える。なお、IPCC対応等でこれまでなされてきた地球温暖化実験、あるいは、これからなされる実験の結果を理解することにも重点を置く。
(1)対流圏エアロゾルおよびオゾン過程モデルの高度化に関する研究
  主にエアロゾル、オゾンの過程に着目し、全球気候モデルを用いた地球温暖化予測に伴う不確定性の幅を明らかにすることを目的とし、以下の結果を得た。(A)全球光化学・気候モデルを、対流圏オゾン・硫酸塩エアロゾル相互作用を表現できるように発展させ、既存の大気大循環気候モデルにオンラインで導入して開発したモデルに、人為起源物質のいくつかの将来の排出シナリオを与えて、2100年までの将来予測実験を行った結果、対流圏オゾンの将来予測およびその気候への影響を考える際には、温暖化による気候変化との相互作用も考慮に入れる必要があること、また、硫酸塩エアロゾルが二酸化硫黄の排出とリンクしているだけではなく、化学反応を介して対流圏オゾン化学および温暖化ともリンクしながら変動して行くことが示唆された。(B)化学気候モデルを用いて対流圏オゾン変動(増加傾向)の過去再現実験を行い、対流圏オゾンによる放射強制力の評価を行った。この再現実験では、1970年代から現在までの間は観測されたような顕著なオゾン変動が定量的にも良く再現されたが、1900年以前については、モデルは全般的に観測値を50%程度過大評価する傾向にあることが分かり、対流圏オゾンの放射強制力の見積もりにも不確定性があることが示唆された。また、1970年代以降の対流圏オゾン変動に関しては、成層圏オゾン変動(オゾン層破壊)や気候変動も無視できない要因であることが示された。(C)熱帯域対流圏オゾンに見られる季節内振動(マッデン・ジュリアン振動)に着目し、モデル計算と衛星観測とを比較し、モデル再現性を確認するとともに、気候モデル中の水蒸気や積雲対流などの気象要素の表現の妥当性についても評価する試みを行った。(D)全球エアロゾルモデルを簡略化することにより、大気海洋大循環結合気候モデルに結合したモデルを数十年〜数百年の長期にわたって時間積分することが、現在使用可能なスーパーコンピュータで可能となった。(E)雲微物理過程に基づいたパラメタリゼーションを全球エアロゾルモデルに導入したことにより、現実的なエアロゾル間接効果のシミュレーションを行い、多くの地域では、定性的な第2種エアロゾル間接効果だけでは雲・降水の実際の長期変化は説明できず、フィードバックメカニズムを考慮しなければならないことが示されたが、一方、人為起源エアロゾルが非常に多い東アジア域だけは、エアロゾル増加による雲水量増加・降水量減少という第2種エアロゾル間接効果が具現している傾向が示された。(F)対流圏エアロゾル輸送モデルを使って、対流圏エアロゾルのひとつである鉱物性ダストの発生、輸送、沈着に関する長期間(1958年から44年間)のシミュレーションを行い、放射強制力の評価や、ダスト発生量の長期変動の解析を行った結果、年間ダスト発生量のこの期間の全球減少トレンドのうち、南アラビア領域の減少トレンドが約半分を占め、全球ダスト年間発生量そのものの半分を占めるサハラの減少トレンドより大きいことなどを示した。(G)モデルの鉛直分解能が、オゾン、エアロゾルなどの鉛直輸送、特に、対流圏と成層圏の交換過程にどの程度の影響を与えるかについて調べた。(H)衛星データによるエアロゾル光学特性(エアロゾルの光学的厚さとオングストローム指数)の1981年から約20年分の長期間にわたる全球分布を推定し、エアロゾル光学特性の時空間変動に関し、火山の影響の様相など、より広域で長期に渡る知見が得られた。(機縫┘▲蹈哨觚学特性に関して、衛星観測から抽出された値と2つの全球大気エアロゾルモデルで得られた2つの値、計3つの値を相互に比較検証する試みを行った。
(2)気候変化に伴う大気中の水循環過程の変化に関する研究
  地球温暖化による気候変化に伴い水循環がどのように変化するかをより正確に把握するため、気候モデルによる水循環過程の再現性と不確定性を検証することを目的として研究を行った。本サブテーマは、(顱忘膿靴留卆吋如璽薪を利用した降水現象解析、(髻傍じモデルにおける降水現象の再現性の解析に基づく降水の表現手法の検討、および(鵝帽濘絽従櫃虜童充衙,遼楴舛鮹気襪燭瓩涼噂祺修靴真縅農吋皀妊襪砲茲訖値実験研究の3つの柱から構成されている。本サブテーマ研究による主な成果は以下の通りである。(A)熱帯降雨観測計画(TRMM)衛星の降雨レーダーによる3次元降雨観測データを利用することにより、卓越する降雨要因の衛星降雨データからの推定を行った。その結果を利用し、TRMM衛星による降雨特性解析を気候モデルの検証に用いるための予備的解析を行った。(B)衛星観測による大気水蒸気データを用い、これまで明らかにされていなかった熱帯季節内振動(マッデン・ジュリアン振動、以下MJOと記す)の西半球での伝播特性を明らかにした。(C)MJOと赤道地域の持続的で強い西風(西風バースト)の発生がエルニーニョの出現との間に相互作用関係をもつことを解析的に明らかにした。(D)赤道域の積雲対流活動と結合した大気赤道波の再現性が数値実験における積雲の表現方法(パラメタリゼーション)になぜ依存するかの仕組みについて詳細な解析を行い、ひとつの明らかな解釈を得た。(E)大気大循環モデルを用いた水惑星実験を行い、赤道域降水活動の放射冷却率分布依存性とモデル解像度依存性を、徹底的にパラメタを振った実験により解析した。
  気候変化に伴う大気中の水・エネルギー循環の変化に関しては、台風・低気圧の発生発達や、エルニーニョ等の長周期変動の変化を予測することが重要である。本研究の結論として、水・エネルギー循環を左右する長周期変動を気候モデルで正確に表現するためには、積雲対流活動を伴う短周期擾乱を適切に再現する必要があり、それはモデルにおける雲降水活動の表現方法を適切なものにしなければ得られないことが確認された。また、その妥当性を検討するためには、新しい衛星データおよび観測データを駆使して得られる降水現象に関する新しい知見を活用することが必要不可欠であることが確認された。コンピュータの能力向上に伴って気候モデルは解像度を上げ、物理過程の表現方法も変化している。大気現象は非線形であり、異なる物理過程の表現方法の導入はマルチスケール間の相互作用に関する再検討を常に必要とする。人間生活に影響をおよぼす気候の予測において何を表現することが重要でありどの部分は省略できるかについて、短絡的な想像に基づいて決めてしまうことをせずに、自然現象を作り上げている仕組みの理解を追及し続けることが重要であることが結論される。

4.考察

  本研究課題は、前駆となるB‐1課題「気候変動の将来の見通しの向上を目指したエアロゾル・水・植生等の過程のモデル化に関する研究」(Hl2-14年度)を発展させた研究課題である。
この旧課題研究は、国立環境研究所(NIES)と東京大学気候システム研究センター(CCSR)とが協力して開発している大気海洋大循環結合気候モデル(全球3次元気候モデル)の研究に寄与した(CCSR/NIES気候モデル)。旧課題で行った内容は、以下のとおりである。エアロゾル、オゾン関連については、気候モデルに対流圏エアロゾルの要因を組み込む開発、対流圏オゾンモデル開発、エアロゾルの間接効果を表現するための簡単なモデルの開発、エアロゾル・オゾン相互作用モデルの予備的開発、および、多波長衛星データによるエアロゾル光学特性推定アルゴリズムの開発、衛星データによる対流圏エアロゾル光学特性の長期変動の解析のための基本的検討、等を行った。水関連については、TRMM(熱帯降雨観測衛星)データと気候モデル結果とを用いた降水過程の日変化・季節内変動・季節変化の比較解析、気候モデルにおける水蒸気の力学的輸送スキームの改良を行った。また、これらの研究成果の一部に基づいて開発されたCCSR/NIES気候モデルを利用して、2100年までにわたる地球温暖化の将来の見通し実験を実施し、IPCC第3次報告書(TAR: Third Assessment Report)(IPCC,2001)に貢献した。なお、現在は、CCSR/NIESに加えて、地球環境フロンティア研究センター(FRCGC)も気候モデル開発に加わっている。本研究課題では、このような旧課題の知見の上に立って、2章の研究目的を設定した。
 その目的の下に、3章に記載した研究成果が得られた。本研究課題で実施した、オゾンを主たる対象とした全球光化学・気候モデルの研究、および、全球エアロゾル輸送・放射モデルの研究成果は、それぞれIPCC第4次報告書(AR4: 4th Assessment Report; 2007年に出版予定)に貢献する成果となった。また、これらのモデルによって開発された光化学モジュールおよびエアロゾルモジュール、さらに、水循環過程に関する知見は、別の研究プロジニクトでIPCCのために実施された、大気海洋大循環結合CCSR/NIES/FRCGC気候モデル(MIROC)による20世紀再現実験および地球温暖化の将来の見通し実験に活用された。なお、本研究課題は、日本における気候モデル開発・研究の中心であるCCSR/NIES/FRCGC気候モデルグループと気象研究所(MRI)気候モデルグループが、エアロゾルモデルという限られた分野ではあるが協力し、お互いの知見を緊密に交換した点にも特徴がある。

5.研究者略歴

課題代表者:神沢 博
     1953年生まれ、京都大学大学院理学研究科博士後期課程修了、理学博士、国立極地研究所助手、国立環境研究所大気圏環境研究領域大気物理研究室長、現在、名古屋大学大学院環境学研究科教授

主要参画研究者
(1)神沢 博(同上)
(2)高薮 縁
     1959年生まれ、東京大学理学系大学院修士課程修了、博士(理学)、国立環境研究所大気圏環境研究部主任研究員、現在、東京大学気候システム研究センター助教授

6.成果発表状況

 々昭蘋蟻拭高橋潔・野沢徹・神沢博:天気,50,No.5,379-384(2003)
   「地球温暖化の影響対策研究から見た気候モデル研究.専門分科会「気象学における地球環境問題」の報告4」
◆Sudo, K., M. Takahashi, and H. Akimoto: Geophys. Res. Lett., 30, 2256, 10.1029/2003GL018526(2003)
“Future changes in stratosphere-troposphere exchange and their impacts on future tropospheric ozone simulations”
 竹村俊彦:天気,50,425-435(2003)
   「全球3次元エアロゾル輸送・放射モデルを用いたエアロゾルの分布及び放射強制に関する研究」(2002年度日本気象学会山本・正野論文賞受賞記念講演)
Takemura, T., T. Nakajima, A. Higurashi, S. Ohta, and N. Sugimoto: J. Geophys. Res., 108(D23), 8659, doi:10.1029/2002JD003210 (2003)
"Aerosol distributions and radiative forcing over the Asian-Pacific region simulated by Spectral
Radiation-Transport Model for Aerosol Species (SPRINTARS)"
Zhu, B., H. Akimoto, Z. Wang, K. Sudo, J. Tang, and I. Uno: Geophys Res. Lett., 31, L17104
10.1029/2004GL020609(2004)
"Why does surface ozone peak in summertime at Waliguan?"
Zaizen Y., K. Okada, M. Ikegami, Y. Sawa and Y. Makino: J. Meteorol. Soc. Japan, vol. 82, No.4,
pp. 1147-1160 (2004)
"Numerical-size distribution of Aerosol particles in the free troposphere over the northwestern Pacific Ocean-Influence of Asian outflow and tropical air transport"
Irie, H., K. Sudo, H. Akimoto, A, Richter, J.P. Burrows, T. Wagner, M. Wenig, S. Beirle, Y. Kondo, V.P. Sinyakov, and F. Goutail: Geophys. Res. Lett., 32, L11810 doi:10.1029/2005GL022770 (2005) "Evaluation of long-term tropospheric N02 data obtained by GOME over East Asia in 1996-2002"
Shibata, K., M. Deushi, T. Sekiyama, and H. Yoshimura: Papers in Geophys. Meteorol., 55, 75-118
(2005)
"Development of an MRI chemical transport model for the study of stratospheric chemistry"
Tanaka, T.Y. and M. Chiba: J. Meteorol. Soc. Japan, vol. 83A, 255-278 (2005)
"Global simulation of dust aerosol with a chemical transport model, MASINGAR
Takemura, T., T. Nozawa, S. Emori, T. Y. Nakajima, and T. Nakajima : J. Geophys. Res., 110,
D02202,doi:10.1029/2004JD005029 (2005)
"Simulation of climate response to aerosol direct and indirect effects with aerosol transport-radiation
model"
Takigawa, M., K. Sudo, H. Akimoto, K. Kita, N. Takegawa, Y. Kondo, and M. Takahashi: J. Geophys.
Res., 110, D21313, doi:10.1029/2005JD006226 (2005)
"Estimation of the contribution of intercontinental transport during the PEACE campaign by using a
global model"
Stevenson, D.S., F.J. Dentener, M.G. Schultz, K. Ellingsen, T.P.C. van Noije, 0. Wild, G. Zeng, M.
Amann, C.S. Atherton, N. Bell, D.J. Bergmann, I. Bey, T. Butler, J. Cofala, W.J. Collins, R.G.
Derwent, R.M. Doherty, J. Drevet, H.J. Eskes, A.M. Fiore, M. Gauss, D.A. Hauglustaine, L.W.
Horowitz, I.S.A. Isaksen, M.C. Krol, J.-F. Lamarque, M.G. Lawrence, V. Montanaro, J.-F. Muller, G.
Pitari, M.J. Prather, J.A. Pyle, S. Rast, J.M. Rodriguez, M.G. Sanderson, N.H. Savage, D.T. Shindell,
S.E. Strahan, K. Sudo, and S. Szopa: J. Geophys. Res., 111, D08301, doi:10.1029/2005JD006338
(2006)
"Multi-model ensemble simulations of present-day and near-future tropospheric ozone"
Gauss, M., Myhre, G., Isaksen, I. S. A., Grewe, V., Pitari, G., Wild, 0., Collins, W. J., Dentener, F. J.,
Ellingsen, K., Gohar, L. K., Hauglustaine, D. A., Iachetti, D., Lamarque, J. -F., Mancini, E., Mickley,
L. J., Prather, M. J., Pyle, J. A., Sanderson, M. G., Shine, K. P., Stevenson, D. S., Sudo, K., Szopa, S.
and Zeng, G: Atmos. Chem. Phys., Vol. 6, pp 575-599, 24-2 (2006)
"Radiative forcing since preindustrial times due to ozone change in the troposphere and the lower
stratosphere"
van Noije, T. P. C., Eskes, H. J., Dentener, F. J., Stevenson, D. S., Ellingsen, K., Schultz, M. G.,
Wild, 0., Amann, M., Atherton, C. S., Bergmann, D. J., Bey, I., Boersma, K. F., Butler, T., Cofala, J.,
Drevet, J., Fiore, A. M., Gauss, M., Hauglustaine, D. A., Horowitz, L. W., Isaksen, I. S. A., Krol, M.
C., Lamarque, J. -F., Lawrence, M. G., Martin, R. V., Montanaro, V., Muller, J. -F., Pitari, G., Prather,
M. J., Pyle, J. A., Richter, A., Rodriguez, J. M., Savage, N. H., Strahan, S. E., Sudo, K., Szopa, S. and
van Roozendael, M: Atmos. Chem. Phys. Discuss., Vol. 6, pp 2965-3047, 12-4 (2006)
"Multi-model ensemble simulations of tropospheric N02 compared with GOME retrievals for the year
2000"
Dentener, F., D. Stevenson, K. Ellingsen, T. van Noije, M. Schultz, M. Amann, C. Atherton, N. Bell,
D. Bergmann, I. Bey, L. Bouwman, T. Butler, J. Cofala, B. Collins, J. Drevet, R. Doherty, B.
Eickhout, H. Eskes, A. Fiore, M. Gauss, D. Hauglustaine, L. Horowitz, I. Isaksen, B. Jesse, M.
Lawrence, M. Krol, J.F. Lamarque, V. Montanaro, J.F. Muller, V.H. Peuch, G. Pitari, J. Pyle, S. Rast,
J. Rodriguez, M. Sanderson, N.H. Savage, D. Shindell, S. Strahan, S. Szopa, K. Sudo, R. Van
Dingenen, 0. Wild, G. Zeng: Environ. Sci. Technol., 40, 3586-3594, 10.1021/es0523845
S0013-936X(05)02384-9 (2006)
"The global atmospheric environment for the next generation"
Kikuchi, K. and Y. N. Takayabu: J. Meteorol. Soc. Japan, 81, 851-869 (2003)
"Equatorial circumnavigation of moisture signal associated with the Madden-Julian Oscillation (MJO)
during boreal winter"
Kikuchi, K., and Y. N. Takayabu: Geophys. Res. Lett., 31, 10.1029/2004GL019601 (2004)
"The development of organized convection associated with the MJO during TOGA COARE IOP:
Trimodal characteristics"
Shige, S., Y. N. Takayabu, W.-K. Tao, and D. E. Johnson: J. Appl. Meteorol., vol.43, 1095-1113
(2004)
"Spectral retrieval of latent heating profiles from TRMM PR data. Part 1: Development of a
model-based algorithm"
Weng, Hengyi, A. Sumi, Y. N. Takayabu, M. Kimoto, and C. Li : J. Meteorol. Soc. Japan, 82, 775-788
(2004)
"Interannual-interdecadal variation in large-scale atmospheric circulation and extremely wet and dry
summers in China/Japan during 1951-2000 Part : Spatial patterns"
Weng, Hengyi, A. Sumi, Y. N. Takayabu, M. Kimoto, and C. Li : J. Meteorol. Soc. Japan, 82, 789-804
(2004)
"Interannual-interdecadal variation in large-scale atmospheric circulation and extremely wet and dry
summers in China/Japan during 1951-2000 Part : Dominant timescales"
21 Kimoto, M.: Geophys. Res. Lett., 32, L16701, doi: 10.1029/2005GL023383 (2005)
"Simulated change of the east Asian circulation under global warming scenario"
22 Chen, X., M. Kimoto, and M. Takahashi: SOLA, 1,149-152, doi: 10.2151/aola. 2005-039 (2005)
"Changes in ENSO in response to greenhouse warming as simulated by the CCSR/NIES/FRCGC
coupled GCM"
23 木本昌秀: 天気,52,No.8, 608-612(2005)
 「欧州熱波と日本の冷夏2003」
24 Inatsu, M., and M. Kimoto: SOLA, 1, 105-108, doi: 10.2151/sola. 2005-028 (2005)
"Difference of boreal summer climate between coupled and atmosphere-only GCMs"
25 Kimoto, M., N. Yasutomi, C. Yokoyama and S. Emori: SOLA, 1, 85-88, doi: 10.2151/sola. 2005-023
(2005)
"Projected changes in precipitation characteristics near Japan under the global warming"
26 Yamada, Y., T. Sampe, Y. O. Takahashi, M. K. Yoshioka, W. Ohfuchi, M. Ishiwatari, K. Nakajima,
and Y.-Y. Hayashi: Theor. Appl. Mech. Japan, 54, 289-297 (2005)
"A resolution dependence of equatorial precipitation activities represented in a general circulation
model"
27 Suzuki, T., Y. N. Takayabu, S. Emori: Dyn. Atmos. Oceans, doi: 10.1016/j.dynatmoce.2006.02.004
(2006)
"Coupling mechanisms between equatorial waves and cumulus convection in an AGCM"
28 Morita, J. and Y. N. Takayabu, S. Shige, and Y. Kodama: Dyn. Atmos. Oceans, doi:
10.1016/j.dynatmoce.2006.02.002 (2006)
"Analysis of rainfall characteristics of the Madden-Julian oscillation using TRMM satellite data"
29 Takayabu, Y. N., J. Yokomori, and K. Yoneyama: J. Meteorol. Soc. Japan, 84A, 151-169 (2006)
"A diagnostic study on interactions between atmospheric thermodynamic structure and cumulus
convection over the tropical western Pacific Ocean and over the Indochina Peninsula"