家庭部門のCO2排出実態統計調査
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給湯機器について

給湯によるエネルギー消費量は家庭でのエネルギー消費量全体の4分の1程度を占めており、エネルギー消費量の多い用途として挙げられます。近年は給湯器・給湯システムの種類が増え、電気ヒートポンプ式給湯器(エコキュート)や家庭用燃料電池(エネファーム)のような高効率な機種の普及も進んできています。

ここでは給湯器・給湯システムの普及状況を見てみます。

建て方別使用している給湯器・給湯システム
(令和3年度)

給湯器・給湯システムの機種は住宅の建て方の違いによる差が大きくなっています。集合住宅に住む世帯では約8割弱がガス給湯器・風呂がまを使用している一方、戸建住宅に住む世帯では5割程度となっています。電気ヒートポンプ式給湯器については、戸建住宅世帯での使用率は2割強となっている一方、集合住宅世帯での使用率は3%程度となっています。

建て方別使用している給湯器・給湯システム(令和3年度)のグラフ
出典:環境省「令和3年度家庭部門のCO2排出実態統計調査 資料編(確報値)」図2-157(p.125)
/e-Stat「令和3年度家庭部門のCO2排出実態統計調査」(全国)第2-5表

住宅の所有関係別使用している給湯器・給湯システム
(令和3年度)

住宅の所有関係別に見てみると、持ち家以外の住宅に住む世帯ではガス給湯器・風呂がまの使用率が7割前後となっていますが、電気ヒートポンプ式給湯器は1%未満~4%程度となっています。一方で、持ち家世帯では電気ヒートポンプ式給湯器を使用している世帯が約2割となっています。

住宅の所有関係別使用している給湯器・給湯システム(令和3年度)のグラフ
出典:環境省「令和3年度家庭部門のCO2排出実態統計調査 資料編(確報値)」表1-2(p.126)
/e-Stat「令和3年度家庭部門のCO2排出実態統計調査」(全国)第2-5表

建築時期別使用している給湯器・給湯システム
(令和3年度)

住宅が建てられた時期別に見てみると、新しい住宅に住む世帯ほど電気ヒートポンプ式給湯器の使用率が高く、ガス機器や灯油機器の使用率が低い傾向が見られます。太陽熱温水器については、古い住宅に住む世帯では数%程度の世帯で使用されていますが、新しい住宅に住む世帯ではほぼ使用されていません。

建築時期別使用している給湯器・給湯システム(令和3年度)のグラフ
出典:環境省「令和3年度家庭部門のCO2排出実態統計調査 資料編(確報値)」表1-1(p.126)
/e-Stat「令和3年度家庭部門のCO2排出実態統計調査」(全国)第2-5表