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III 地球温暖化防止対策の我が国における制度的枠組みについて

 中央環境審議会においては、COP3後直ちに国内の地球温暖化防止対策の検討に入る予定である。その際の検討事項については、次のようなことが考えられる。

1 温室効果ガス排出削減の基本的考え方
 条約・議定書によって国として対外的に約束した温室効果ガスの削減目標の的確・円滑な実施の確保はもとより、長期的・継続的な温室効果ガスの排出削減等のため、これまでの対策をも踏まえ、以下の基本的考え方に則った地球温暖化防止のための法制度が必要ではないか。

2 国内の法制度の基本検討課題
 地球温暖化防止のための法制度の基本的な検討課題として、以下の事項を検討していく必要があるのではないか。
 その際、温室効果ガス排出削減には、多くの既存の法制度、仕組み等が関連するとともに、新たな法的手法の導入が必要であり、国内の法制度は、これらを体系化し、かつ、既存の法制度との関係を明確にしつつ、国民に分かりやすい法律とする必要があるのではないか。