Q&A(平成29年度版、HTML形式)
第2章 放射線による被ばく
QA2-26 東京電力福島第一原子力発電所周辺で見つかったプルトニウム239、240、241は、どのように測定されたのですか。
- ①サンプルを加熱して灰にしたものを硝酸で溶かし、特殊な樹脂を用いて分離し、プルトニウムを回収します。通常は、ここでα(アルファ)線を測定してプルトニウム239とプルトニウム240の和を計算しますが、この場合、プルトニウム241の測定は困難です。
- ②更に分離を繰り返し、プルトニウムの純度を高めたサンプルを、高分解能ICP-MS(質量分析装置の一種)を用いて測定して、プルトニウム239、プルトニウム240、プルトニウム241をそれぞれ分けて測定します。
- ③プルトニウムの測定は、プルトニウムを扱う許可を得た機関でないとできませんので、分析できる機関は限られています。
- 統一的な基礎資料の関連項目
- 下巻 第7章 40ページ「プルトニウム(福島県)」
量子科学技術研究開発機構 放射線医学総合研究所ウェブサイト「放射線被ばくに関するQ&A」より作成
出典の公開日:平成24年4月13日
本資料への収録日:平成29年3月31日