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表1 生物モニタリング対象生物種の特性等

生物種 生物種の特性等試料採取地域調査目的備考
サケ
(シロザケ)
(Oncorhynchus keta)
①北海道,カムチャツカ,北米等に分布
②淡水域でふ化し北洋域で成長,産卵のため
に再び淡水に帰る。
③化学物質の濃縮性は中位と言われている。
北海道釧路沖


地球的な規模での汚染レベルの 把握



オオサガ
(コウジンメヌケ)
(Sebastes iracundus)
①北日本深海部に分布
②化学物質の濃縮性は高位と言われている。
北海道根室沖

日本列島周辺の汚染レベルの把握

アイナメ
(Hexagrammos otakii)
①北海道から南日本,朝鮮半島,中国に分布
②5~50mの浅海域に生息
岩手県山田湾
特定地域の汚染
レベルの把握

サンマ
(Cololabis saira)

①北部太平洋に広く分布
②日本列島周辺を回遊し,千島(秋),九州沖 (冬)に至る。
③化学物質の濃縮性は中位と言われている。
太平洋(常磐沖)


日本列島周辺の汚染レベルの把握



マダラ
(Gadus macrocephalus)
①日本海では島根,太平洋では青森以北に分布
②南限付近では150m程度の海底に生息
日本海東北沖

特定地域の汚染レベルの把握


スズキ
(Lateolabrax japonicus)




①日本各地,朝鮮半島,中国の沿岸部に分布
②成長の過程で,淡水域,汽水域に来遊することがある。
③化学物質の濃縮性は高位と言われている。


・東京湾内
・大阪湾内
・瀬戸内海
・山陰沖
・四万十川河口
・薩摩半島西岸
・祝言島地先
特定地域の汚染レベルの把握




汚染レベルの異なる7地区で調査を実施



ミナミクロダイ
(Acanthopagrus sivicolus)
①南西諸島に分布
②サンゴ礁海域及び河川水の流入する湾内に
生息
沖縄県中城湾

特定地域の汚染レベルの把握


ウグイ
(Tribolodon hakonensis)
①日本各地の淡水域に広く分布
②主として昆虫類を捕食する。
琵琶湖
特定地域の汚染レベルの把握
ムラサキイガイ
(Mytilus edulis)


①熱帯を除き,世界的に分布
②内湾岩礁,橋脚等に付着


・神奈川県三浦半島久里浜地先
・岩手県山田湾内
・石川県能登半島
・伊勢湾(名古屋港)
・島根半島
特定地域の汚染レベルの把握


汚染レベルの異なる5地区で調査を実施

イガイ
(Mytilus coruscus)
①北海道南部以南の日本各地に分布
②潮流の急な(1~10m/s位)岩礁に付着
鳴門海峡付近
特定地域の汚染レベルの把握
ムクドリ
(Strunus cineraceus)
①極東域に広く分布,近種は世界的に分布
②虫類を主食とする。
岩手県盛岡市郊外
特定地域の汚染レベルの把握
ウミネコ
(Larus crassirostris)
①主として日本近海で繁殖する。
②沿岸の島の岩礁,草原などに集団繁殖する
八戸市蕪島

日本列島周辺の汚染レベルの把握