環境省保健・化学物質対策旧軍毒ガス弾等の対策について連絡会議・検討会の情報

第9回ジフェニルアルシン酸に係る健康影響等についての臨床検討会
議事要旨


  1. 日時 平成16年3月31日  15:00~17:00
  2. 場所 経済産業省別館会議室(経済産業省8階817号室)
  3. 出席者
    (検討会委員)
    櫻井治彦、石井一弘、柴田康行、土田昌宏、徳留信寛、山木戸道郎
    (環境省)
    上家特殊疾病対策室長、三宅環境リスク評価室長他
    (参考人)
    平田和歌山大学工学部長、森本城西大学教授、鶴田中央労働災害防止協会非常勤、三菱化学安全科学研究所
    (オブザーバー)
    茨城県:荒木保健予防課長、菊池生活衛生課長、緒方潮来保健所長
  4. 開会
  5. 検討会での確認事項
     第8回検討会の議事要旨(案)を確認した。
  6. 議事概要
    (1)申請手続について
     ジフェニルアルシン酸汚染地域の広がりについて平田参考人から説明があり、検討の結果、ジフェニルアルシン酸による地下水汚染の範囲はABトラック内に限定されること及び長期的には汚染範囲が拡大するおそれは否定できないが、今後も急速に汚染範囲が拡大するとは考えにくいことが確認された。
     緊急措置事業における新規申請状況、分析状況及び手帳交付状況について、ABトラック内の基準値以下井戸及び未申請井戸の対応状況を中心に茨城県及び柴田委員から説明があった。
     また、分析の結果を基に、臨床検討会に諮るべき要検討事例について茨城県から説明があった。検討の結果、新たに生体試料でジフェニルアルシン酸が検出された6人の申請者をこの事業の対象者とするとともに、井戸水でジフェニルアルシン酸が検出されなかった申請者55人をこの事業の対象者としないことを確認した。この結果、申請者376人のうち対象者は116人、対象外の者は239人、分析調査中の者は21人となった。
    (2)健康診査について
     医療手帳交付者に係る健康診査の実施状況について茨城県から説明があった。
     また、健康診査項目のうちジフェニルアルシン酸分析のための尿及び血液の採取状況について石井委員から説明があった。
     さらに、飲水中止期間とジフェニルアルシン酸濃度の相関関係について石井委員から説明があった。
    (3)研究班等からの報告について
     毒性試験の実施状況について、事務局及び三菱化学安全科学研究所から説明があった。
     また、化学物質等の経皮吸収及びその試験方法について、森本参考人及び鶴田参考人から説明があった。検討の結果、今後、両参考人の意見に沿って経皮吸収試験を実施することとなった。
    (4)その他
     次回の検討会の開催については、5月中の実施を目途に、事務局において再度各検討員とスケジュールの調整をすることとなった。

 資料 [PDF 183KB]