環境省大気環境・自動車対策大気汚染状況・常時監視関係環境大気測定機の信頼性評価検討会

第3回 環境大気測定機の信頼性評価検討会 議事概要


1.日時 平成18年3月1日(水)15:00~17:00
2.場所 TKP虎ノ門会議室
3.議事 1)過去のデータに与えた影響について
  ア.火山性ガスによる測定値への影響について
  イ.NOx計実証試験の結果について
   i)並行試験の結果について(中間報告その2)
   ii)基本性能試験結果について
  ウ.検証結果の取りまとめについて
(2)過去のデータの取り扱いについて
(3)報告書目次案について
(4)今後の検討会報告のとりまとめスケジュールについて

4.議事
(1)過去のデータに与えた影響について
ア.火山性ガスによる測定値への影響について
 事務局より、三宅島の火山性ガスによる測定値への影響について説明が行われた。
イ.NOx計実証試験の結果について
 (社)日本環境技術協会より、並行試験の中間報告及び基本性能試験の追加資料の説明が行われた。委員からの主な意見は次のとおり。
  • 並行試験と同時期の非メタン炭化水素とオキシダントの関係についても解析に加えてはどうか。
  • 硫化水素の添加試験を行った時、測定値にばらつきが見られた。NOxラインの測定値がばらつくのは、コンバータの硫化水素の分解・吸着効率が機器によって違うことの影響が大きかったのではないかと想定される。

ウ.検証結果の取りまとめについて
 環境省より、検証結果の取りまとめについて説明が行われた。

  • 島津製NOx計の並行測定の結果、他社製に比べNO2の値が低めに測定される傾向。
  • 可能であれば、近傍測定局との比較についても含めた方がよい。
     

(2)過去のデータの取り扱いについて
 環境省より過去のデータの取り扱いについて説明が行われた。委員からの主な意見は次のとおり。

  • 計量証明事業者が島津製NOx計を使用していた場合や、測定値を使用してアセスメント業務を行っている場合についても、今回の問題が与える影響は非常に大きいと思われる。
  • 島津製NOx計を使用している地方公共団体においても、規制対策にデータを活用してきたケースがある。今後は、「濃度が低めに測定されていた」ことを想定した対応策が必要ではないか。
  • 測定値のばらつきについて、島津製作所に対して対応を求める必要があるのではないか。
     

(3)報告書目次案について
 環境省より報告書目次案について説明が行われ、概ね了解を得た。

  • 島津の対応における問題点については、地方公共団体に対するアンケート結果も含めてまとめてはどうか。
     

(4)今後の検討会報告のとりまとめスケジュールについて
 環境省より今後の検討会報告のとりまとめスケジュールについて説明が行われた。