〔平成一三・一二・二○ 環告七九〕
農薬取締法第三条第二項の規定により定められた同条第一項第四号から第七号までに掲げる場合に該当するかどうかの基準を定める等の件第一号イの環境大臣の定める基準を定める件(昭和四十八年七月環境庁告示第四十六号)の一部を次のように改正し、公布の日から適用する。
1の表テトラクロルイソフタロニトリル(別名TPN)の項を削る。
1の表2―tert―ブチルイミノ―3―イソプロピル―5―フェニルペルヒドロ―1、3、5―チアジアジン―4―オン(別名ブプロフェジン)の項を次のように改める。
2―tert―ブチルイミノ―3―イソプロピル―5―フェニルペルヒドロ―1,3,5―チアジアジン―4―オン(別名ブプロフェジン) | 米 | 0.5ppm |
小麦 | 0.3ppm | |
みかん | 0.3ppm | |
みかん以外のかんきつ類 | 2ppm | |
第一大粒果実類 | 1ppm | |
第二大粒果実類 | 0.5ppm | |
なし | 2ppm | |
小粒果実類 | 1ppm | |
ナッツ類 | 0.1ppm | |
第二果菜類 | 1ppm | |
ふき | 5ppm | |
茶 | 20ppm |
1の表ブチル (RS)―2―[4―(5―トリフルオロメチル―2―ピリジルオキシ)フェノキシ]プロピオナート(別名フルアジホップ)又はブチル (R)―2―[4―(5―トリフルオロメチル―2―ピリジルオキシ)フェノキシ]プロピオナート(別名フルアジホップP)の項を次のように改める。
ブチル (RS)―2―[4―(5―トリフルオロメチル―2―ピリジルオキシ)フェノキシ]プロピオナート(別名フルアジホップ)又はブチル (R)―2―[4―(5―トリフルオロメチル―2―ピリジルオキシ)フェノキシ]プロピオナート(別名フルアジホップP) | 第二大粒果実類 | 0.1ppm |
小粒果実類 | 0.1ppm | |
第二果菜類 | 0.1ppm | |
第二葉菜類 | 0.2ppm | |
根・茎類 | 0.5ppm | |
鱗茎類 | 0.5ppm | |
大豆以外の豆類 | 5ppm |
1の表1―(6―クロロ―3―ピリジルメチル)―N―ニトロイミダゾリジン―2―イリデンアミン(別名イミダクロプリド)の項を次のように改める。
1―(6―クロロ―3―ピリジルメチル)―N―ニトロイミダゾリジン―2―イリデンアミン(別名イミダクロプリド) | 米 | 0.2ppm |
小麦以外の麦・雑穀 | 0.1ppm | |
みかん | 0.3ppm | |
みかん以外のかんきつ類 | 1ppm | |
第一大粒果実類 | 0.5ppm | |
第二大粒果実類 | 1ppm | |
小粒果実類 | 3ppm | |
ナッツ類 | 0.1ppm | |
第一果菜類 | 5ppm | |
第二果菜類 | 1ppm | |
さや付未成熟豆類 | 0.5ppm | |
第一葉菜類 | 0.5ppm | |
第二葉菜類 | 5ppm | |
根・茎類 | 0.1ppm | |
いも類 | 0.1ppm | |
大豆 | 0.1ppm | |
大豆以外の豆類 | 1ppm | |
てんさい | 0.1ppm | |
茶 | 10ppm |
1の表N―tert―ブチル―N′―(4―エチルベンゾイル)―3、5―ジメチルベンゾヒドラジド(別名テブフェノジド)の項を次のように改める。
N―tert―ブチル―N′―(4―エチルベンゾイル)―3,5―ジメチルベンゾヒドラジド(別名テブフェノジド) | 第一大粒果実類 | 0.1ppm |
第二大粒果実類 | 1ppm | |
小粒果実類 | 1ppm | |
いも類 | 0.1ppm | |
大豆 | 0.5ppm |
1の表4―(2、2―ジフルオロ―1、3―ベンゾジオキソール―4―イル)ピロール―3―カルボニトリル(別名フルジオキソニル)の項を次のように改める。
4―(2,2―ジフルオロ―1,3―ベンゾジオキソール―4―イル)ピロール―3―カルボニトリル(別名フルジオキソニル) | みかん | 0.1ppm |
みかん以外のかんきつ類 | 1ppm | |
小粒果実類 | 5ppm | |
第二果菜類 | 2ppm | |
さや付未成熟豆類 | 5ppm | |
第一葉菜類 | 1ppm | |
第二葉菜類 | 2ppm | |
鱗茎類 | 0.1ppm |
1の表(10E、14E、16E、22Z)―(1R、4S、5′S、6S、6′R、8R、12S、13S、20R、21R、24S)―6′―[(S)―sec―ブチル]―21、24―ジヒドロキシ―5′、11、13、22―テトラメチル―2―オキソ―3、7、19―トリオキサテトラシクロ[15.6.1.14,8.020,24]ペンタコサ―10、14、16、22―テトラエン―6―スピロ―2′―(5′、6′―ジヒドロ―2′H―ピラン)―12―イル 2、6―ジデオキシ―3―O―メチル―4―O―(2、4、6―トリデオキシ―3―O―メチル―4―メチルアミノ―α―L―リキソ―ヘキソピラノシル)―α―L―アラビノ―ヘキソピラノシド ベンゾアート(以下「エマメクチンB1a安息香酸塩」という。)及び(10E、14E、16E、22Z)―(1R、4S、5′S、6S、6′R、8R、12S、13S、20R、21R、24S)―21、24―ジヒドロキシ―6′―イソプロピル―5′、11、13、22―テトラメチル―2―オキソ―3、7、19―トリオキサテトラシクロ[15.6.1.14,8.020,24]ペンタコサ―10、14、16、22―テトラエン―6―スピロ―2′―(5′、6′―ジヒドロ―2′H―ピラン)―12―イル 2、6―ジデオキシ―3―O―メチル―4―O―(2、4、6―トリデオキシ―3―O―メチル―4―メチルアミノ―α―L―リキソ―ヘキソピラノシル)―α―L―アラビノ―ヘキソピラノシド ベンゾアート(以下「エマメクチンB1b安息香酸塩」という。)の混合物(別名エマメクチン安息香酸塩)の項を次のように改める。
(10E,14E,16E,22Z)―(1R,4S,5′S,6S,6′R,8R,12S,13S,20R,21R,24S)―6′―[(S)―sec―ブチル]―21,24―ジヒドロキシ―5′,11,13,22―テトラメチル―2―オキソ―3,7,19―トリオキサテトラシクロ[15.6.1.14,8.020,24]ペンタコサ―10,14,16,22―テトラエン―6―スピロ―2′―(5′,6′―ジヒドロ―2′H―ピラン)―12―イル 2,6―ジデオキシ―3―O―メチル―4―O―(2,4,6―トリデオキシ―3―O―メチル―4―メチルアミノ―α―L―リキソ―ヘキソピラノシル)―α―L―アラビノ―ヘキソピラノシド ベンゾアート(以下「エマメクチンB1a安息香酸塩」という。)及び(10E,14E,16E,22Z)―(1R,4S,5′S,6S,6′R,8R,12S,13S,20R,21R,24S)―21,24―ジヒドロキシ―6′―イソプロピル―5′,11,13,22―テトラメチル―2―オキソ―3,7,19―トリオキサテトラシクロ[15.6.1.14,8.020,24]ペンタコサ―10,14,16,22―テトラエン―6―スピロ―2′―(5′,6′―ジヒドロ―2′H―ピラン)―12―イル 2,6―ジデオキシ―3―O―メチル―4―O―(2,4,6―トリデオキシ―3―O―メチル―4―メチルアミノ―α―L―リキソ―ヘキソピラノシル)―α―L―アラビノ―ヘキソピラノシド ベンゾアート(以下「エマメクチンB1b安息香酸塩」という。)の混合物(別名エマメクチン安息香酸塩) | 小麦以外の麦・雑穀 | 0.1ppm |
みかん | 0.1ppm | |
第一大粒果実類 | 0.1ppm | |
小粒果実類 | 0.1ppm | |
第一果菜類 | 0.2ppm | |
第二果菜類 | 0.1ppm | |
第二葉菜類 | 0.5ppm | |
根・茎類 | 0.1ppm | |
いも類 | 0.1ppm |
1の表メチル (E)―2―[2―[6―(2―シアノフェノキシ)ピリミジン―4―イルオキシ]フェニル]―3―メトキシアクリラート(別名アゾキシストロビン)の項を次のように改める。
メチル (E)―2―[2―[6―(2―シアノフェノキシ)ピリミジン―4―イルオキシ]フェニル]―3―メトキシアクリラート(別名アゾキシストロビン) | 第一大粒果実類 | 0.1ppm |
第二大粒果実類 | 2ppm | |
小粒果実類 | 10ppm | |
第一葉菜類 | 0.5ppm | |
第二葉菜類 | 5ppm | |
鱗茎類 | 0.1ppm |
1の表2′―tert―ブチル―5―メチル―2′―(3、5―キシロイル)クロマン―6―カルボヒドラジド(別名クロマフェノジド)の項を次のように改める。
2′―tert―ブチル―5―メチル―2′―(3,5―キシロイル)クロマン―6―カルボヒドラジド(別名クロマフェノジド) | 米 | 0.2ppm |
第二大粒果実類 | 1ppm | |
小粒果実類 | 1ppm | |
第一果菜類 | 2ppm | |
第二果菜類 | 1ppm | |
さや付未成熟豆類 | 5ppm | |
第一葉菜類 | 2ppm | |
第二葉菜類 | 1ppm | |
大豆 | 0.5ppm | |
てんさい | 0.1ppm | |
茶 | 20ppm |
1の表3―アニリノ―5―メチル―5―(4―フェノキシフェニル)―1、3―オキサゾリジン―2、4―ジオン(別名ファモキサドン)の項を次のように改める。
3―アニリノ―5―メチル―5―(4―フェノキシフェニル)―1,3―オキサゾリジン―2,4―ジオン(別名ファモキサドン) | 第一大粒果実類 | 0.1ppm |
小粒果実類 | 2ppm | |
第二果菜類 | 2ppm | |
第一葉菜類 | 1ppm | |
鱗茎類 | 0.5ppm | |
いも類 | 0.1ppm | |
大豆 | 0.2ppm |
1の表1―(アリルオキシカルボニル)―1―メチルエチル 2―クロロ―5―[1、2、3、6―テトラヒドロ―3―メチル―2、6―ジオキソ―4―(トリフルオロメチル)ピリミジン―1―イル]ベンゾアート(別名ブタフェナシル)の項を次のように改める。
1―(アリルオキシカルボニル)―1―メチルエチル 2―クロロ―5―[1,2,3,6―テトラヒドロ―3―メチル―2,6―ジオキソ―4―(トリフルオロメチル)ピリミジン―1―イル]ベンゾアート(別名ブタフェナシル) | みかん | 0.1ppm |
みかん以外のかんきつ類 | 0.1ppm | |
第一大粒果実類 | 0.1ppm | |
第二大粒果実類 | 0.1ppm | |
小粒果実類 | 0.1ppm |
1の表4―クロロ―2―シアノ―N、N―ジメチル―5―p―トリルイミダゾール―1―スルホンアミド(別名シアゾファミド)の項を次のように改める。
4―クロロ―2―シアノ―N,N―ジメチル―5―p―トリルイミダゾール―1―スルホンアミド(別名シアゾファミド) | 第一大粒果実類 | 0.1ppm |
小粒果実類 | 10ppm | |
第二果菜類 | 2ppm | |
第一葉菜類 | 1ppm | |
鱗茎類 | 0.1ppm | |
いも類 | 0.1ppm |
1の表メチル(RS)―7―クロロ―2、3、4a、5―テトラヒドロ―2―[メトキシカルボニル(4―トリフルオロメトキシフェニル)カルバモイル]インデノ[1、2―e][1、3、4]オキサジアジン―4a―カルボキシラート(別名インドキサカルブMP)の項を次のように改める。
メチル(RS)―7―クロロ―2,3,4a,5―テトラヒドロ―2―[メトキシカルボニル(4―トリフルオロメトキシフェニル)カルバモイル]インデノ[1,2―e][1,3,4] オキサジアジン―4a―カルボキシラート(別名インドキサカルブMP) | いちご | 1ppm |
ピーマン | 1ppm | |
トマト | 0.5ppm | |
なす | 0.5ppm | |
第一葉菜類 | 1ppm | |
だいこんの葉 | 5ppm | |
ブロッコリー | 0.2ppm | |
ねぎ | 2ppm | |
根・茎類 | 0.1ppm | |
いも類 | 0.1ppm | |
てんさい | 0.1ppm |
1の表N―tert―ブチル―N′―(3―メトキシ―o―トルオイル)―3、5―キシロヒドラジド(別名メトキシフェノジド)の項の次に次のように加える。
tert―ブチル (E)―α―(1,3―ジメチル―5―フェノキシピラゾール―4―イルメチレンアミノオキシ)―p―トルアート(別名フェンピロキシメート) | てんさい | 0.1ppm |
メチル (E)―2―{α―[2―イソプロポキシ―6―(トリフルオロメチル)ピリミジン―4―イルオキシ]―o―トリル}―3―メトキシアクリラート(別名フルアクリピリム) | みかん | 0.1ppm |
みかん以外のかんきつ類 | 0.5ppm | |
第二大粒果実類 | 2ppm |
2(16)を次のように改める。
(16) 削除
2(136)エ中「分離管 内径0.5〜0.6mm、長さ10〜15mの溶融シリカ製の管の内面に50%フェニルメチルポリシロキサンを0.5〜1.5μmの厚さで被覆したもの又はこれと同等の分離性能を有するものを用いる。」を「分離管 内径0.2〜約0.7mm、長さ10〜30mの溶融シリカ製の管の内面に50%フェニルメチルポリシロキサンを0.1〜1.5μmの厚さで被覆したもの又はこれと同等の分離性能を有するものを用いる。」に改める。
2(178)を次のように改める。
食品、添加物等の規格基準(昭和34年12月厚生省告示第370号)第1 食品の部D 各条の項の○ 穀類、豆類、果実、野菜、種実類、茶及びホップの2 穀類、豆類、果実、野菜、種実類、茶及びホップの成分規格の試験法の目に規定するフルアジホップの試験法による。
2(288)オ中「0.05〜1mg/L溶液を数点調整し、」を「0.05〜1mg/L溶液を数点調製し、」に改める。
2(294)を次のように改める。
(294) フルジオキソニル試験法
第1 果実及び野菜(第二葉菜類を除く。)の場合
ア 装置 アルカリ熱イオン型検出器又は高感度窒素・リン検出器付きガスクロマトグラフを用いる。
イ 試薬試液
アセトン アセトン(特級)
塩化アンモニウム 塩化アンモニウム(特級)
塩化ナトリウム 塩化ナトリウム(特級)
酢酸エチル 酢酸エチル(特級)
ヘキサン ヘキサン(特級)
無水硫酸ナトリウム 無水硫酸ナトリウム(特級)
リン酸 リン酸(特級)
ケイ酸マグネシウムミニカラム 内径10mm、長さ25mmのカラムにカラムクロマトグラフィー用合成ケイ酸マグネシウム900mgを充てんしたもの又はこれと同等の性能を有するもの
ケイソウ土 化学分析用ケイソウ土
凝固液 塩化アンモニウム2gにリン酸4ml及び蒸留水400mlを加えたもの
フルジオキソニル標準品 本品は、フルジオキソニル99.5%以上を含み、融点は199.4℃である。
ウ 試験溶液の調製
検体20g相当の試料を300mlの三角フラスコに量り取り、アセトン100mlを加え、振とう機を用いて30分間激しく振とうした後、ケイソウ土を1cmの厚さに敷いたろ紙を用いて吸引ろ過する。ろ紙上の残留物についても、三角フラスコに戻してアセトン50mlを加え、同様の振とう及びろ過の操作を繰り返す。全ろ液を500mlのナス型フラスコに合わせ、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で20mlに濃縮する。
この濃縮液を5%塩化ナトリウム溶液100ml、次いで酢酸エチル及びヘキサンの混液(1:1)50mlで300mlの分液漏斗に洗い入れ、振とう機を用いて5分間激しく振とうし、暫時放置した後、有機溶媒層を分取する。残った水層についても、酢酸エチル及びヘキサンの混液(1:1)50mlを加え、同様の振とう及び分取の操作を繰り返す。全有機溶媒層を300mlの三角フラスコに合わせ、無水硫酸ナトリウム20gを加え、時々振り混ぜながら30分間放置した後、300mlのナス型フラスコ中にろ過する。使用した三角フラスコを酢酸エチル及びヘキサンの混液(1:1)20mlで洗い、その洗液でろ紙上の残留物を洗い、その洗液をナス型フラスコに合わせ、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。この残留物にアセトン30mlを加えて溶かす。
この溶液に凝固液50ml及びケイソウ土2gを加えて緩やかに振り混ぜ、5分間放置した後、ケイソウ土を1cmの厚さに敷いたろ紙を用いて吸引ろ過する。使用したナス型フラスコを凝固液及びアセトンの混液(5:3)50mlで洗い、その洗液でろ紙上の残留物を洗い、吸引ろ過する。全ろ液を300mlの分液漏斗に合わせ、酢酸エチル及びヘキサンの混液(1:1)50mlを加え、振とう機を用いて5分間激しく振とうし、暫時放置した後、有機溶媒層を分取する。残った水層についても、酢酸エチル及びヘキサンの混液(1:1)50mlを加え、同様の振とう及び分取の操作を繰り返す。全有機溶媒層を300mlの三角フラスコに合わせ、無水硫酸ナトリウム20gを加え、時々振り混ぜながら30分間放置した後、300mlのナス型フラスコ中にろ過する。使用した三角フラスコを酢酸エチル及びヘキサンの混液(1:1)20mlで洗い、その洗液でろ紙上の残留物を洗い、その洗液をナス型フラスコに合わせ、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。この残留物にヘキサンを加えて溶かし、10mlとする。
あらかじめ、ケイ酸マグネシウムミニカラムにヘキサン5mlを流し入れ、洗浄しておく。これにナス型フラスコ中の溶液の5mlを分取して流し入れ、ヘキサン20mlで展開し、流出液を捨てる。次いでヘキサン及びアセトンの混液(17:3)20mlで展開し、溶出液を50mlのナス型フラスコに取り、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。この残留物にアセトンを加えて溶かし、5mlとして試験溶液とする。
エ ガスクロマトグラフの操作条件
分離管 内径0.2〜約0.7mm、長さ10〜30mの溶融シリカ製の管の内面に50%フェニルメチルポリシロキサンを0.1〜1.5μmの厚さで被覆したもの又はこれと同等の分離性能を有するものを用いる。
試料導入部温度 スプリットレス方式の場合は200〜270℃、コールドオンカラム方式の場合は50〜100℃
分離管槽昇温プログラム 50℃で2分保ち、50〜約280℃の範囲で毎分2〜20℃の昇温を行う。
検出器温度 280〜300℃
ガス流量 キャリヤーガスとして高純度窒素ガス又はヘリウムガスを用い、内径0.2〜約0.7mmの分離管に対して線速度を毎秒20〜40cmとするとともに、水素ガス、空気及び追加ガス(高純度窒素ガス又はヘリウムガス)の流量を至適条件になるように調整する。
感度 フルジオキソニルの0.04ngが十分確認できるように感度を調整する。
オ 検量線の作成
フルジオキソニル標準品の0.02〜0.4mg/Lアセトン溶液を数点調製し、それぞれを2μlずつガスクロマトグラフに注入し、縦軸にピーク高、横軸に重量を取ってフルジオキソニルの検量線を作成する。
カ 定量試験
試験溶液から2μlを取り、ガスクロマトグラフに注入し、オの検量線によりフルジオキソニルの重量を求め、これに基づき、検体中のフルジオキソニルの濃度を算出する。
第2 第二葉菜類の場合
食品、添加物等の規格基準(昭和34年12月厚生省告示第370号)第1 食品の部D 各条の項の○ 穀類、豆類、果実、野菜、種実類、茶及びホップの2 穀類、豆類、果実、野菜、種実類、茶及びホップの成分規格の試験法の目に規定するフルジオキソニルの試験法による。
2(309)オ2)中の「ウのA法の6)」を「ウのA法の7)」に改め、2(309)のイ及びウを次のように改める。
イ 試薬試液
アセトニトリル アセトニトリル(特級)
イソプロパノール イソプロパノール(特級)
エタノール エタノール(特級)
酢酸アンモニウム 酢酸アンモニウム(特級)
酢酸エチル 酢酸エチル(特級)
ジクロロジメチルシラン ジクロロジメチルシラン(純度99%以上のもの)
ジクロロメタン ジクロロメタン(特級)
トルエン トルエン(特級)
ヘキサン ヘキサン(特級)
無水トリフルオロ酢酸 無水トリフルオロ酢酸(純度99%以上のもの)
無水硫酸ナトリウム 無水硫酸ナトリウム(特級)
メタノール メタノール(特級)
1―メチルイミダゾール 1―メチルイミダゾール(特級)
リン酸 リン酸(特級)
ケイソウ土 化学分析用ケイソウ土
グラファイトカーボンミニカラム 内径15mm、長さ65mmのカラムにカラムクロマトグラフィー用グラファイトカーボン500mgを充てんしたもの又はこれと同等の性能を有するもの
C18シリカゲルミニカラム 内径15mm、長さ65mmのカラムにカラムクロマトグラフィー用C18シリカゲル(シリカゲルにオクタデシルシランを化学的に結合させたもの)1000mgを充てんしたもの又はこれと同等の性能を有するもの
NH2シリカゲルミニカラム 内径15mm、長さ65mmのカラムにカラムクロマトグラフィー用NH2シリカゲル(シリカゲルにアミノプロピル基を化学的に結合させたもの)1000mgを充てんしたもの又はこれと同等の性能を有するもの
スルホプロピルシリカゲルミニカラム 内径15mm、長さ65mmのカラムにカラムクロマトグラフィー用スルホプロピルシリカゲル(シリカゲルにスルホプロピル基を化学的に結合させたもの)500mgを充てんしたもの又はこれと同等の性能を有するもの
シリル化処理目盛り付き試験管 蛍光誘導化反応に用いる。試験管に5%ジクロロジメチルシラントルエン溶液を満たし、密栓をして40℃の水浴中に10分間放置した後、試験管中の溶液を捨て、トルエン及びメタノールで十分に洗浄する。次いで試験管にメタノールを満たし、40℃の水浴中に10分間放置した後、試験管中のメタノールを捨て、十分に乾燥する。
エマメクチン安息香酸塩標準品 本品は、エマメクチン安息香酸塩(エマメクチンB1a安息香酸塩とエマメクチンB1b安息香酸塩の混合物)92%以上を含み、融点は141〜146℃である。
4″―エピ―アミノ―4″―デオキシ―アベルメクチンB1(以下「アミノ体」という。)標準品 本品は、アミノ体91%以上を含み、融点は146〜148℃である。
4″―デオキシ―4″―エピ―(N―ホルミル)アミノ―アベルメクチンB1(以下「ホルミルアミノ体」という。)標準品 本品は、ホルミルアミノ体82%以上を含み、融点は177〜180℃である。
4″―デオキシ―4″―エピ―(N―ホルミル―N―メチル)アミノ―アベルメクチンB1(以下「N―メチルホルミルアミノ体」という。)標準品 本品は、N―メチル ホルミルアミノ体85%以上を含み、融点は163〜169℃である。
A法(麦・雑穀、果実(いちごを除く。)及びいも類の場合)
1) 試料10g(果実(いちごを除く。)の場合は細切した検体10g)を300mlの三角フラスコに量り取り、メタノール25mlを加え、3分間細砕した後、ケイソウ土を1cmの厚さに敷いたろ紙を用いて吸引ろ過する。ろ紙上の残留物についても、三角フラスコに戻してメタノール25mlを加え、同様の細砕及びろ過の操作を繰り返す。メタノール25ml及び蒸留水40mlでろ紙上の残留物を洗い、同様にろ過する。全ろ液を500mlの三角フラスコに合わせ、蒸留水を加え500mlとする。
2) あらかじめ、C18シリカゲルミニカラムにメタノール10ml、次いで蒸留水10mlを流し入れ、洗浄しておく。これに三角フラスコ中の溶液を毎分約10mlの流速で流し入れ、流出液を捨てる。次いで1%酢酸アンモニウムメタノール溶液10mlで展開し、溶出液を15mlの試験管に取り、50〜70℃に加温しながら窒素ガス気流中で約1mlに濃縮する。
これに、1%酢酸アンモニウム溶液4ml及び酢酸エチル5mlを加えて密栓し、1分間振り混ぜた後、毎分2000回転で4分間遠心分離し、酢酸エチル層を分取する。残った水層についても、酢酸エチル5mlを加え、同様の振とう、遠心分離及び分取の操作を繰り返す。全酢酸エチル層を15mlの試験管に合わせる。
あらかじめ、スルホプロピルシリカゲルミニカラムに1%酢酸アンモニウムメタノール溶液、1%リン酸メタノール溶液、蒸留水、メタノール及び酢酸エチルの順にそれぞれ5mlずつ流し入れ、洗浄しておく。これに試験管中の溶液を毎分5ml以下の流速で流し入れ、次いで酢酸エチル2mlで試験管を洗い、その洗液を同様に流し入れ、全溶出液を15mlの試験管に取り、これをホルミルアミノ体及びN―メチルホルミルアミノ体溶出液とする。次いで、1%酢酸アンモニウムメタノール溶液10mlで展開し、溶出液を15mlの試験管に取り、1%酢酸アンモニウムメタノール溶液を加え10mlとし、これをエマメクチン安息香酸塩及びアミノ体溶出液とする。
3) エマメクチン安息香酸塩及びアミノ体溶出液をよく混合し、その2mlを15mlの試験管に取り、50〜70℃に加温しながら窒素ガス気流中で約1mlに濃縮する。これに蒸留水4ml及び酢酸エチル5mlを加えて密栓し、1分間振り混ぜた後、毎分2000回転で4分間遠心分離し、酢酸エチル層を分取する。残った水層についても、酢酸エチル5mlを加え、同様の振とう、遠心分離及び分取の操作を繰り返す。全酢酸エチル層を綿栓をした漏斗を用いてろ過し、ろ過器上を酢酸エチル2mlで洗浄する。全ろ液を10mlのシリル化処理目盛り付き試験管に合わせ、50〜70℃に加温しながら窒素ガス気流中で約0.5mlに濃縮する。これにアセトニトリル2mlを加えて密栓し、軽く振り混ぜた後10分間氷冷する。
4) これに1―メチルイミダゾール0.1mlを加えて密栓し、軽く振り混ぜた後10分間氷冷する。これに、あらかじめ氷冷したアセトニトリル及び無水トリフルオロ酢酸の混液(2:1、用時調製)0.3mlを加えて密栓し、よく混合した後20℃の水浴中で10分間放置する。これにアセトニトリルを加え、5mlとしてエマメクチン安息香酸塩及びアミノ体の試験溶液とする。
5) ホルミルアミノ体及びN―メチルホルミルアミノ体溶出液を、50〜70℃に加温しながら窒素ガス気流中で溶媒を除去する。
6) この残留物にジクロロメタン2mlを加えて溶かし、ヘキサン8mlを加えてよく混合する。これを、あらかじめメタノール10ml、ジクロロメタン10ml、次いでヘキサン10mlを流し入れ洗浄したNH2シリカゲルミニカラムに毎分5ml以下の流速で流し入れる。試験管をトルエン5mlで2回、ヘキサン及びイソプロパノールの混液(17:3)5mlで2回洗浄し、その洗液を順次カラムに流し入れ、流出液を捨てる。次いで酢酸エチル及びエタノールの混液(17:3)10mlで展開し、溶出液を15mlの試験管に取り、酢酸エチル及びエタノールの混液(17:3)を加え10mlとする。これをよく混合した後、その2mlを10mlのシリル化処理目盛り付き試験管に取り、50〜70℃に加温しながら窒素ガス気流中で溶媒を除去する。この残留物にアセトニトリル1mlを加えて溶かした後密栓し、10分間氷冷する。
7) これに1―メチルイミダゾール0.1mlを加えて密栓し、軽く振り混ぜた後10分間氷冷する。これに、あらかじめ氷冷したアセトニトリル及び無水トリフルオロ酢酸の混液(2:1、用時調製)0.3mlを加えて密栓し、よく混合した後20℃の水浴中で10分間放置する。これにメタノール及び蒸留水の混液(4:1)を加え、5mlとしてホルミルアミノ体及びN―メチルホルミルアミノ体の試験溶液とする。
B法(いちごの場合)
細切した検体10gを100mlの三角フラスコに量り取り、メタノール25mlを加え、3分間細砕した後、ケイソウ土を1cmの厚さに敷いたろ紙を用いて吸引ろ過する。ろ紙上の残留物についても、三角フラスコに戻してメタノール25mlを加え、同様の細砕及びろ過の操作を繰り返す。メタノール25ml及び蒸留水40mlでろ紙上の残留物を洗い、同様にろ過する。全ろ液に蒸留水を加えて200mlとする。この40mlを300mlの分液漏斗に取り、蒸留水40ml及び酢酸エチル50mlを加え、振とう機を用いて5分間激しく振とうし、暫時放置した後、酢酸エチル層を分取する。残った水層についても、酢酸エチル50mlを加え、同様の振とう及び分取の操作を繰り返す。全酢酸エチル層を300mlの三角フラスコに合わせ、無水硫酸ナトリウム20gを加え、時々振り混ぜながら30分間放置した後、300mlのナス型フラスコ中にろ過する。使用した三角フラスコを酢酸エチル20mlで洗い、その洗液でろ紙上の残留物を洗い、その洗液をナス型フラスコに合わせ、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で約1mlに濃縮し、酢酸エチルを加えて10mlとする。
あらかじめ、スルホプロピルシリカゲルミニカラムに1%酢酸アンモニウムメタノール溶液、1%リン酸メタノール溶液、蒸留水、メタノール及び酢酸エチルの順に各々5mlずつ流し入れ、洗浄しておく。これにナス型フラスコ中の溶液を毎分5ml以下の流速で流し入れ、酢酸エチル10mlで展開し、溶出液を50mlのナス型フラスコに取り、これをホルミルアミノ体及びN―メチルホルミルアミノ体溶出液とする。次いで、1%酢酸アンモニウムメタノール溶液10mlで展開し、溶出液を15mlの試験管に取り、これをエマメクチン安息香酸塩及びアミノ体溶出液とする。
エマメクチン安息香酸塩及びアミノ体溶出液を50〜70℃に加温しながら窒素ガス気流中で約1mlに濃縮する。これに蒸留水4ml及び酢酸エチル5mlを加えて密栓し、1分間振り混ぜた後、毎分2000回転で4分間遠心分離し、酢酸エチル層を分取する。残った水層についても、酢酸エチル5mlを加え、同様の振とう、遠心分離及び分取の操作を繰り返す。全酢酸エチル層を綿栓をした漏斗を用いてろ過し、ろ過器上を酢酸エチル2mlで洗浄する。全ろ液を10mlのシリル化処理目盛り付き試験管に合わせ、50〜70℃に加温しながら窒素ガス気流中で約0.5mlに濃縮する。これにアセトニトリル2mlを加えて密栓し、軽く振り混ぜた後10分間氷冷する。以下、この溶液についてA法の4)と同様の操作を行う。
ホルミルアミノ体及びN―メチルホルミルアミノ体溶出液を、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。この残留物にジクロロメタン2mlを加えて溶かし、ヘキサン8mlを加えてよく混合する。これを、あらかじめメタノール10ml、ジクロロメタン10ml、次いでヘキサン10mlを流し入れ洗浄したNH2シリカゲルミニカラムに毎分5ml以下の流速で流し入れる。ナス型フラスコをトルエン5mlで2回、ヘキサン及びイソプロパノールの混液(17:3)5mlで2回洗浄し、その洗液を順次カラムに流し入れ、流出液を捨てる。次いで酢酸エチル及びエタノールの混液(17:3)10mlで展開し、溶出液を15mlのシリル化処理目盛り付き試験管に取り、50〜70℃に加温しながら窒素ガス気流中で溶媒を除去する。この残留物にアセトニトリル1mlを加えて溶かした後密栓し、氷冷する。以下、この溶液についてA法の7)と同様の操作を行う。
C法(野菜の場合)
A法の1)、2)、3)、4)及び5)と同様の操作を行う。この残留物にアセトニトリル及びトルエンの混液(3:1)5mlを加えて溶かす。あらかじめ、グラファイトカーボンミニカラムにアセトニトリル及びトルエンの混液(3:1)5mlを流し入れ、洗浄しておく。これに試験管中の溶液を毎分5ml以下の流速で流し入れ、アセトニトリル及びトルエンの混液(3:1)10mlで展開し、全溶出液を50mlのナス型フラスコに合わせる。すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で約0.5mlに濃縮し、窒素ガス気流中で溶媒を除去する。以下、この残留物について、A法の6)及び7)と同様の操作を行う。
2(315)を次のように改める。
食品、添加物等の規格基準(昭和34年12月厚生省告示第370号)第1 食品の部D 各条の項の○ 穀類、豆類、果実、野菜、種実類、茶及びホップの2 穀類、豆類、果実、野菜、種実類、茶及びホップの成分規格の試験法の目に規定するアゾキシストロビンの試験法による。
2(334)のウを次のように改める。
A法(米、果実、野菜及びてんさいの場合)
1) 検体20g相当の試料(米の場合は試料10gに水20mlを加えて2時間放置したもの)を300mlの三角フラスコに量り取り、これにアセトニトリル100mlを加え、振とう機を用いて30分間激しく振とうした後、ケイソウ土を1cmの厚さに敷いたろ紙を用いて、吸引ろ過する。ろ紙上の残留物についても、三角フラスコに戻してアセトニトリル50mlを加え、同様の振とう及びろ過の操作を繰り返す。全ろ液を500mlのナス型フラスコに合わせ、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で20mlに濃縮する。
2) この濃縮液を5%塩化ナトリウム溶液100ml、次いで酢酸エチル50mlで300mlの分液漏斗に洗い入れ、振とう機を用いて5分間激しく振とうし、暫時放置した後、酢酸エチル層を分取する。残った水層についても酢酸エチル50mlを加え、同様の振とう及び分取の操作を繰り返す。全酢酸エチル層を300mlの三角フラスコに合わせ、無水硫酸ナトリウム20gを加え、時々振り混ぜながら30分間放置した後、300mlのナス型フラスコ中にろ過する。使用した三角フラスコを酢酸エチル20mlで洗い、その洗液でろ紙上の残留物を洗い、その洗液をナス型フラスコに合わせ、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。
3) この残留物にヘキサン5mlを加えて溶かす。
あらかじめ、ケイ酸マグネシウムミニカラムにヘキサン5mlを流し入れ、洗浄しておく。これにナス型フラスコ中の溶液を流し入れ、ヘキサン及び酢酸エチルの混液(17:3)20mlで展開し、流出液を捨てる。次いでヘキサン及び酢酸エチルの混液(7:3)20mlで展開し、溶出液を50mlのナス型フラスコに取り、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。この残留物にヘキサン5mlを加えて溶かす。
4) あらかじめ、アルミナミニカラムにヘキサン5mlを流し入れ、洗浄しておく。これにナス型フラスコ中の溶液を流し入れ、ヘキサン及び酢酸エチルの混液(19:1)20mlで展開し、流出液を捨てる。次いでヘキサン及び酢酸エチルの混液(7:3)20mlで展開し、溶出液を50mlのナス型フラスコに取り、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。
5) この残留物にアセトニトリル及び蒸留水の混液(3:2)を加えて溶かし、4ml(米の場合は2ml)として試験溶液とする。
B法(大豆の場合)
試料10gを300mlの三角フラスコに量り取り、水20mlを加えて2時間放置する。これにアセトニトリル100mlを加え、振とう機を用いて30分間激しく振とうした後、ケイソウ土を1cmの厚さに敷いたろ紙を用いて吸引ろ過する。ろ紙上の残留物についても、三角フラスコに戻してアセトニトリル50mlを加え、同様の振とう及びろ過の操作を繰り返す。全ろ液を500mlのナス型フラスコに合わせ、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で20mlに濃縮する。以下、この溶液についてA法の2)と同様の操作を行う。
この残留物をへキサン30ml、次いでヘキサン飽和アセトニトリル30mlで100mlの分液漏斗に洗い入れ、振とう機を用いて5分間激しく振とうし、暫時放置した後、アセトニトリル層を分取する。残ったヘキサン層についても、ヘキサン飽和アセトニトリル30mlを加え、同様の振とう及び分取の操作を繰り返す。全アセトニトリル層を200mlのナス型フラスコに合わせ、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。以下、この残留物についてA法の3)及び4)と同様の操作を行う。この残留物にアセトニトリル及び蒸留水の混液(3:2)を加えて溶かし、2mlとして試験溶液とする。
C法(茶の場合)
試料5gを300mlの三角フラスコに量り取り、水20mlを加えて2時間放置する。これにアセトニトリル100mlを加え、振とう機を用いて30分間激しく振とうした後、ケイソウ土を1cmの厚さに敷いたろ紙を用いて吸引ろ過する。ろ紙上の残留物についても、三角フラスコに戻してアセトニトリル50mlを加え、同様の振とう及びろ過の操作を繰り返す。全ろ液を500mlのナス型フラスコに合わせ、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で20mlに濃縮する。
あらかじめ、ポリスチレンミニカラムにアセトニトリル5ml、次いで蒸留水5mlを流し入れ、洗浄しておく。これにナス型フラスコ中の溶液を流し入れ、蒸留水及びアセトニトリルの混液(4:1)10mlで展開し、流出液を捨てる。次いでアセトニトリル10mlで展開し、溶出液を50mlのナス型フラスコに取る。
あらかじめ、グラファイトカーボンミニカラムにアセトニトリル5mlを流し入れ、洗浄しておく。これにナス型フラスコ中の溶液を流し入れ、アセトニトリル5mlで展開し、溶出液を50mlのナス型フラスコに取り、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。この残留物に蒸留水及びアセトニトリルの混液(4:1)5mlを加えて溶かす。
あらかじめC18シリカゲルミニカラムにアセトニトリル5ml、次いで蒸留水5mlを流し入れ、洗浄しておく。これにナス型フラスコ中の溶液を流し入れ、蒸留水及びアセトニトリルの混液(3:2)10mlで展開し、流出液を捨てる。次いで、アセトニトリル及び蒸留水の混液(3:2)10mlで展開し、溶出液を50mlのナス型フラスコに取り、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。この残留物にヘキサン5mlを加えて溶かす。以下、この溶液についてA法の4)及び5)と同様の操作を行う。
2(335)のウを次のように改める。
ウ 試験溶液の調製
A法(果実、野菜及びいも類の場合)
1) 検体20g相当の試料を300mlの三角フラスコに量り取り、これにアセトン100mlを加え、振とう機を用いて30分間激しく振とうした後、ケイソウ土を1cmの厚さに敷いたろ紙を用いて吸引ろ過する。ろ紙上の残留物についても、三角フラスコに戻してアセトン50mlを加え、同様の振とう及びろ過の操作を繰り返す。全ろ液を500mlのナス型フラスコに合わせ、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で20mlに濃縮する。
2) この濃縮液を多孔性ケイソウ土カラムに流し入れ、10分間放置する。ヘキサン及び酢酸エチルの混液(9:1)120mlで展開し、溶出液を200mlのナス型フラスコに取り、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。
3) この残留物にヘキサン及びアセトンの混液(3:2)5mlを加えて溶かす。
あらかじめ、アルミナミニカラムにアセトン5ml、次いでヘキサン5mlを流し入れ、洗浄しておく。これにナス型フラスコ中の溶液を流し入れ、ヘキサン及びアセトンの混液(3:2)15mlで展開し、溶出液を50mlのナス型フラスコに取り、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。この残留物にヘキサン及びジエチルエーテルの混液(17:3)5mlを加えて溶かす。
あらかじめ、シリカゲルミニカラムにヘキサン5mlを流し入れ、洗浄しておく。これにナス型フラスコ中の溶液を流し入れ、ヘキサン及びジエチルエーテルの混液(17:3)15mlで展開し、流出液を捨てる。次いでヘキサン及びジエチルエーテルの混液(7:3)15mlで展開し、溶出液を50mlのナス型フラスコに取り、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。
4) この残留物に蒸留水及びメタノールの混液(1:1)5mlを加えて溶かす。
あらかじめ、C18シリカゲルミニカラムにメタノール5ml、次いで蒸留水5mlを流し入れ、洗浄しておく。これにナス型フラスコ中の溶液を流し入れ、蒸留水及びメタノールの混液(1:1)15mlで展開し、流出液を捨てる。次いでメタノール及び蒸留水の混液(7:3)10mlで展開し、溶出液を50mlのナス型フラスコに取り、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。
この残留物にアセトニトリル及び蒸留水の混液(1:1)を加えて溶かし、4mlとして試験溶液とする。
B法(大豆の場合)
試料10gを300mlの三角フラスコに量り取り、水20mlを加えて2時間放置する。これにアセトン100mlを加え、振とう機を用いて30分間激しく振とうした後、ケイソウ土を1cmの厚さに敷いたろ紙を用いて吸引ろ過する。ろ紙上の残留物についても、三角フラスコに戻してアセトン50mlを加え、同様の振とう及びろ過の操作を繰り返す。全ろ液を500mlのナス型フラスコに合わせ、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で20mlに濃縮する。以下、この溶液についてA法の2)と同様の操作を行う。
この残留物をへキサン30ml、次いでヘキサン飽和アセトニトリル30mlで100mlの分液漏斗に洗い入れ、振とう機を用いて5分間激しく振とうし、暫時放置した後、アセトニトリル層を分取する。残ったヘキサン層についても、ヘキサン飽和アセトニトリル30mlを加え、同様の振とう及び分取の操作を繰り返す。全アセトニトリル層を200mlのナス型フラスコに合わせ、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。以下、この残留物についてA法の3)と同様の操作を行う。この残留物にアセトニトリル及び蒸留水の混液(1:1)を加えて溶かし、2mlとして試験溶液とする。
2(354)ウ中「あらかじめNH2シリカゲルミニカラムに」を「あらかじめ、NH2シリカゲルミニカ ラムに」に改める。
2(358)ウB法中「蒸留水及びメタノールの混液(4:1)15ml次いで蒸留水及びメタノールの混液(1:1)15mlで展開し、」を「蒸留水及びメタノールの混液(4:1)15ml、次いで蒸留水及びメタノールの混液(1:1)15mlで展開し、」に改める。
2(358)の次に次のように加える。
(359) フェンピロキシメート試験法
食品、添加物等の規格基準(昭和34年12月厚生省告示第370号)第1 食品の部D 各条の項の○ 穀類、豆類、果実、野菜、種実類、茶及びホップの2 穀類、豆類、果実、野菜、種実類、茶及びホップの成分規格の試験法の目に規定するフェンピロキシメートの試験法による。
(360) フルアクリピリム試験法
ア 装置 アルカリ熱イオン型検出器又は高感度窒素・リン検出器付きガスクロマトグラフを用いる。
イ 試薬試液
アセトン アセトン(特級)
酢酸エチル 酢酸エチル(特級)
ジエチルエーテル ジエチルエーテル(特級)
ヘキサン ヘキサン(特級)
ガラス繊維ろ紙 化学分析用ガラス繊維ろ紙
ケイ酸マグネシウムミニカラム 内径10mm、長さ25mmのカラムにカラムクロマトグラフィー用ケイ酸マグネシウム910mgを充てんしたもの又はこれと同等の性能を有するもの
NH2シリカゲルミニカラム 内径10mm、長さ65mmのカラムにカラムクロマトグラフィー用NH2シリカゲル(シリカゲルにアミノプロピル基を化学的に結合させたもの)1000mgを充てんしたもの又はこれと同等の性能を有するもの
多孔性ケイソウ土カラム 内径約2cmのカラムに20ml保持量のカラムクロマトグラフィー用顆粒状多孔性ケイソウ土を充てんしたもの又はこれと同等の性能を有するもの
フルアクリピリム標準品 本品は、フルアクリピリム98%以上を含み、融点は107.2〜108.6℃である。
ウ 試験溶液の調製
検体20g相当の試料を300mlの三角フラスコに量り取り、これにアセトン100mlを加え、振とう機を用いて30分間激しく振とうした後、ガラス繊維ろ紙を用いて吸引ろ過する。ろ紙上の残留物についても、三角フラスコに戻してアセトン50mlを加え、同様の振とう及びろ過の操作を繰り返す。全ろ液を500mlのナス型フラスコに取り、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で20mlに濃縮する。
この溶液を多孔性ケイソウ土カラムに流し入れ、10分間放置する。ヘキサン100mlで展開し、溶出液を200mlナス型フラスコに取り、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。この残留物にヘキサン5mlを加えて溶かす。
あらかじめ、NH2シリカゲルミニカラムにヘキサン5mlを流し入れ、洗浄しておく。これ にナス型フラスコ中の溶液を流し入れ、ヘキサン10mlで展開し、流出液を捨てる。次いでヘキサン及びジエチルエーテルの混液(9:1)30mlで展開し、溶出液を100mlのナス型フラスコに取り、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。この残留物にヘキサン5mlを加えて溶かす。
あらかじめ、ケイ酸マグネシウムミニカラムにヘキサン5mlを流し入れ、洗浄しておく。これにナス型フラスコ中の溶液を流し入れ、ヘキサン10mlで展開し、流出液を捨てる。次いでヘキサン及び酢酸エチルの混液(4:1)30mlで展開し、溶出液を100mlのナス型フラスコに取り、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。
この残留物にアセトンを加えて溶かし、2mlとして試験溶液とする。
エ ガスクロマトグラフの操作条件
分離管 内径0.2〜約0.7mm、長さ10〜30mの溶融シリカ製の管の内面に50%フェニルメチルポリシロキサンを0.1〜1.5μmの厚さで被覆したもの又はこれと同等の分離性能を有するものを用いる。
試料導入部温度 スプリットレス方式の場合は200〜270℃、コールドオンカラム方式の場合は50〜100℃
分離管槽昇温プログラム 50℃で2分保ち、50〜約280℃の範囲で毎分2〜20℃の昇温を行う。
検出器温度 280〜300℃
ガス流量 キャリヤーガスとして高純度窒素ガス又はヘリウムガスを用い、内径0.2〜約0.7mmの分離管に対して線速度を毎秒20〜40cmとするとともに、水素ガス、空気及び追加ガス(高純度窒素ガス又はヘリウムガス)の流量を至適条件になるように調整する。
感度 フルアクリピリムの0.2ngが十分確認できるように感度を調整する。
オ 検量線の作成
フルアクリピリム標準品の0.1〜2mg/Lアセトン溶液を数点調製し、それぞれを2μlずつガスクロマトグラフに注入し、縦軸にピーク高、横軸に重量を取ってフルアクリピリムの検量線を作成する。
カ 定量試験
試験溶液から2μlを取り、ガスクロマトグラフに注入し、オの検量線によりフルアクリピリムの重量を求め、これに基づき、検体中のフルアクリピリムの濃度を算出する。