(参考)

地下水汚染事例に関する調査について


 環境庁は、平成11年度地下水質測定結果に併せて、平成11年度以前に発見された汚染事例について、地方公共団体が平成11年度末時点で把握している状況の取りまとめを行った。
 その結果、平成11年度末までに地下水汚染が発見された事例の数は全国で2,555であり、そのうち平成11年度末時点において、環境基準を超過する井戸が存在する事例の数は1,794であった。
 環境基準を超えている項目としては、テトラクロロエチレンが613事例で最も多く、続いて硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素の511事例であった。

1.地下水汚染事例数

 これまでの
汚染判明事例
内訳
現在、環境基準
超過井戸あり
(現在の超過事例)
現在、環境基準
超過井戸なし
井戸廃止等により
調査できない事例
調査事例数(件)2,5551,79469071


2.汚染物質別超過事例数

汚染物質名
(揮発性有機化合物)
超過事例数
テトラクロロエチレン613
トリクロロエチレン440
シス-1,2-ジクロロエチレン227
1,1-ジクロロエチレン65
四塩化炭素39
1,1,1-トリクロロエタン24
1,2-ジクロロエタン17
ジクロロメタン10
1,1,2-トリクロロエタン
ベンゼン
1,3-ジクロロプロペン
汚染物質名
(重金属等)
超過事例数
砒素267
ふっ素31
25
総水銀22
六価クロム17
ほう素
全シアン
チウラム
PCB
カドミウム
チオベンカルブ
アルキル水銀
シマジン
セレン
汚染物質名超過事例数
硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素511

注)複数の物質による汚染地域があるため、内訳の合計は1,794に一致しない。