「合併処理浄化槽転換応援ローン」埼玉県

水環境保全への取組(現場取材&インタビュー)

埼玉県 環境部 水環境課 檜山 志のぶさん

浄化槽転換を応援するローンの創設

埼玉県と株式会社埼玉りそな銀行が締結した「環境分野における協力に関する協定」(平成22年6月22日締結)に基づき、単独処理浄化槽から合併処理浄化槽に転換する際に使用できる「合併処理浄化槽転換応援ローン」が創設され、平成23年9月から取扱いが始まりました。
今回、「転換応援ローン」の県の担当である埼玉県環境部水環境課の檜山さんに、このような融資制度を創設するに至った経緯や制度の内容についてお話を伺いました。

「転換応援ローン」を創設した経緯

埼玉県内の川の汚れの原因の約7割が一般家庭からの生活排水によるものです。し尿しか処理できない単独処理浄化槽から生活排水全てを処理できる合併処理浄化槽へ転換することができれば、排水の汚れを1/8まで減らすことができます。そこで県では、単独処理浄化槽から合併処理浄化槽へ転換する際の費用負担を緩和し、転換をより一層促進するため、平成23年に従来の浄化槽の補助制度を合併処理浄化槽への転換に重点をおいた制度に抜本的に見直しました。また、株式会社埼玉りそな銀行の協力をいただき、「合併処理浄化槽転換応援ローン」を創設しました。

「転換応援ローン」の内容

本制度は、各市町村に合併処理浄化槽への転換に関する補助を申請した住民が、無担保・保証人不要で、店頭表示金利に比べて優遇された融資(店頭表示金利マイナス1.5%)を利用できる制度です。本制度を利用することで、転換に係る住民の費用負担が軽減されることから、合併処理浄化槽への転換が促進することが期待されています。