「市民に愛される川へ」綾瀬川を愛する会

水環境保全への取組(現場取材&インタビュー)

「綾瀬川を愛する会」幾島淑美さん 埼玉県(川口市)

総合学習で水質保全や生活排水について教える

「綾瀬川を愛する会」のメンバー写真

綾瀬川の環境保全の活動として、定例のゴミ拾いや水質調査を行っています。また最近では小学校の総合学習で環境教育を行っています。昨年は16校に訪問しました。授業の内容は、子供たちにお茶碗をアクリルたわしで洗ってもらうんです。マヨネーズやケチャップがついたお茶碗を、ふき取ってから洗ったものと、そのまま洗剤をつけて洗ったものとの水の汚れ方を比べたりして、生活排水を見直すことを呼びかけています。またその授業では、川を汚さないためのチェックシートいう、家庭で親御さんと一緒に自分の家の生活排水を考え、改善を呼びかけるチラシを配っています。

チェックシートの画像

このチェックシートは以前から作っていたんですが、平成18年度の「綾瀬川ワースト1とことん脱却大作戦」の際に改めて作り直したもので、以来、配布数、回収数も増えていき、アンケートの結果からも住民の方の意識が変わってきているのが目に見えます。このアンケートは集計して会報に載せています。
また綾瀬川での活動を通して、川の汚れる原因の1つに埼玉県の浄化槽の法定検査の検査率が3~4%と低いことが分かりました。これを受けて今年「川を愛する浄化槽フォーラム埼玉」を設立しました。まだ出来たばかりなのですが、勉強会などを通して、市民の側から川をきれいにするためのフォーラムとして機能すればいいなと思っています。

写真、環境保全効果を身近に体験できる浄化槽を通じて、水に関する環境保全活動をより活性化させるとともに、NPO等関係者の全国的な情報交換のネットワークとなる「浄化槽フォーラム」が今年6月に設立されました。これを受けて埼玉県の拠点となる”市民の側から川をきれいにするためのフォーラム”として設立されました。