「『自転車のまち』に浄化槽普及」能代市(秋田県)

水環境保全への取組(現場取材&インタビュー)

秋田県(能代市) 能代市環境部環境企画課環境企画係 主任 穴山和照さん

環境への取組

能代市の旧二ツ井地区は環境にやさしい自転車のまちづくりとして自転車利用推進、浄化槽の普及活動、水質浄化の取組が評価され、平成17年度に環境省より「循環・共生・参加まちづくり表彰」に表彰されました。自転車に関しては、道路の整備、不要な自転車のリサイクル、誰でも使える共用自転車「チャリンジャー」の開発を行い、生活に密着して自転車が利用されています。

水環境保全について

写真、広報誌の様子、カラフルな地図や文章

地域の資源である秋田杉を使った炭、鉱物のゼオライトを使用した水質浄化への取組を産学官連携して行っています。現在は開発、試験、実証を進めていて、将来的には商品化し、環境対策と産業振興を図っていきます。
二ツ井地区は下水道を整備するには面積が広く、莫大な経費がかかり、各地区に延ばせないとう町の状況から、平成7年より浄化槽の整備・普及を進めています。浄化槽の設置工事の費用を負担し、その後の点検も格安で行っています。市の合併以前の広報誌では、毎月浄化槽のコーナーを設けて、維持・管理や点検のお知らせ、利用者の声などを載せていました。また毎年10月ごろには、町のイベントにおいて浄化槽の模型の展示やパンフレットの配布、相談コーナーを設け、普及活動をしています。
こうした活動の多くは合併後も継続して行われています。

写真、合併処理浄化槽と浄化槽設置相談コーナー