自治体や各種団体の浄化槽に関する環境保全への取り組みや活動を紹介。

「綾瀬川ワースト1とことん脱却大作戦」埼玉県

水環境保全への取組(現場取材&インタビュー)

埼玉県環境部水環境課 平田さん

綾瀬川ワースト1とことん脱却大作戦!

埼玉県と東京都を流れる綾瀬川は国土交通省の水質調査で昭和55年から15年連続ワースト1の記録をもつ日本一汚れた川として有名です。近年は地域の取組や市民団体の活動の効果もあり、ワースト1から順位が上がっていたのですが、平成16年度に再びワースト1になってしましました。そこで、この結果を受け、平成18年度に「綾瀬川ワースト1とことん脱却大作戦」の取組を始めました。

流域の住民や企業が一丸となって取り組み!

これは、例えば工事をして水質浄化を図るという、行政だけではなく、住民、団体、企業と流域が一丸となって水質浄化に取り組むものになります。具体的な活動としては、地元や学校に対し、河川浄化団体が講座を開いたり、行政が排水源対策として浄化槽の講習会の開催や啓発のため「家庭の生活排水についての心がけ」チェックシートを配布したりしています。

県がNPO基金を設立!

こうした活動は、「綾瀬川清流ルネッサンス」などでも行われていますが、特徴的なのは、県がNPO基金を設立し、企業に対し寄付を募り、それが各団体の活動に充てられるというしくみの下、行われているところです。

綾瀬川清流ルネッサンスって何?綾瀬川清流ルネッサンスとは、国土交通省や流域の地域協議会が綾瀬川とその支川である古綾瀬川、伝右川、毛長川などをきれいにするための活動です。平成7年度から「綾瀬川ルネッサンス21」を実施し、大幅な水質改善が進んだものの、依然として「魚が見えない」、「ゴミが浮遊している」などの問題が残っています。そこで、流域の地域協議会はより良好な水環境の再生を目指そうと、次期行動計画「ルネッサンス2」を平成15年2月に策定し、さらに浄化活動を行っています。