参考資料

国際サンゴ礁イニシアティブについて

１．経緯

• 「国際サンゴ礁イニシアティブ（ICRI）」は、サンゴ礁、藻場、マングローブなどの保全を目的とした国際協力の枠組みであり、「日米コモンアジェンダ」を契機として、日米豪仏等（8か国）により開始されたものであり、現在、44か国・40機関が参加（18年10月現在）。
• ICRIの事務局は参加国が持ち回りで担うことになっており、上記の経緯を踏まえ、平成17年7月から我が国とパラオ共和国が共同で事務局を実施（19年6月まで）。

２．ICRIの主な活動

　1995年に採択された「行動の呼びかけ（Call to Action)」及び「行動の枠組み（Framework for Action)」に基づき、次の活動を実施。

• 地球規模のサンゴ礁モニタリングネットワーク(GCRMN)の構築等によるサンゴ礁研究・モニタリングの推進。
• 国際海洋生態系管理シンポジウム（ITMEMS）開催等によるサンゴ礁の持続可能な管理の達成。
• ワークショップ開催やマニュアル作成による途上国の能力強化。
• 各国の活動の評価・再検討。

３．今後の予定

　国際サンゴ礁イニシアティブ（ICRI）の総会が平成19年4月22日（日）〜24日（火）に開催され、国際サンゴ礁年2008の活動や、サンゴ礁の保護区、マングローブ林とサンゴ礁の関係等が議論される予定。
　また、この総会のため海外からサンゴ礁保全関係者が集まる機会を捉え、立教大学（池袋）の協力を得て、4月22日（日）に、同大学において、サンゴ礁についての一般向けシンポジウムを開催する。同シンポジウムでは、サンゴ礁の価値や現状、サンゴ礁の環境教育、サンゴ礁保全のための先進的な取組等について、発表が行われる。

４．事務局終了後の我が国の取組（予定）

　平成18年5月26日、27日に沖縄で開催された太平洋・島サミットにおける議論等を踏まえ、アジア・オセアニアのサンゴ礁における海洋保護区（MPA）ネットワークの強化を支援していく予定。