<参考>

低周波音問題について


低周波音とは
 人の耳には聞き取りにくい低い周波数の音が、ガラス窓や戸、障子等を振動させたり、人体に影響を及ぼしたりするもの。
 低周波音の明確な定義はないが、人の可聴域(20〜20,000Hz)より低い周波数の音(1〜20Hz程度、超低周波音)と可聴域であるが聞き取りにくい周波数の音(20〜100Hz程度)のことを指す。

被害実態
 低周波音による被害は、
建具や窓のがたつき等の物的影響
圧迫感、振動感等の心理的影響
頭痛等の生理的影響
睡眠妨害
等が挙げられる。

主要な発生源
工場機械・・・送風機、空気圧縮機、真空ポンプ、集塵機、機械プレス、振動ふるい、燃焼装置、ディーゼルエンジン
交通機関・・・船舶、ジェットエンジン、鉄道トンネル、橋梁
その他・・・ダム、発破
同じ種類の発生源であっても、立地条件、機器の設置状態などにより苦情の内容が大きく異なる。

苦情件数
 昭和48、49年度の年間100件程度と比べてかなり減少し、昭和59年度からは20件台に減少していたが、近年は30〜40件台で推移しており、平成10年度は44件になっている。平成10年度の苦情の内、工場・事業場から発生する低周波音が半数を占めている。

図 地右方自治体に寄せられた低周波音に係る苦情件数の推移