報道発表資料本文


平成16年度環境物品等の調達実績の概要

環境省

 国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律第8条第1項の規定に基づき、平成16年度環境物品等の調達実績の概要を取りまとめ、公表するとともに、環境大臣に通知する。


1 平成16年度の経緯

 平成16年度については、平成16年4月1日に環境物品等の調達の推進を図るための方針(調達方針)を策定し、これに基づいて環境物品等の調達を推進した。

2 特定調達品目の調達状況

 各特定調達品目の調達量等については、物品等の調達については別表−1、公共工事については別表−2のとおりである。

(1)
目標達成状況等
 調達方針においては、調達総量に対する基準を満足する物品等の調達量の割合により目標設定を行う品目については、すべて100%を調達目標としていたところであり、グリーン購入法施行以前から継続リースしている等のもの(6品目)を除き、調達方針に定めた目標を達成することができた。
(2)
判断の基準を満足しない物品等
 判断の基準を満足する物品等が調達できなかったのは、主に物品の仕様を満たす製品 が入手できなかった場合のほか、コピー機等OA機器の一部の継続使用機種(グリーン購入法施行以前の調達品)であった。
(3)
判断の基準より高い基準を満足する物品等の調達状況
 制服については、再生ポリエステル50%未満であったものの、再生ポリエステル以外の繊維は、すべて未利用綿(利用価値の低い裁断屑などを集めて製品化したもの)を使用した製品を調達した。
 作業服については、調達方針において、再生PET樹脂の割合が基本方針の判断の基準より高い50%以上使用されている製品を選択することとしていたが、目標に沿った調達をすることができた。
(4)
設備
 太陽光発電システムについてはおおむね調達目標を達成することができた。
(5)
公共工事
 平成16年度実績では、舗装材(再生材料を用いた舗装用ブロック)、園芸資材(バークたい肥)など7品目について、判断の基準を満足する適用品を100%調達した。
 公共工事については、使用される資機材が多種多様なことから目標値を設定していないが、目標のたて方については、今後実績の把握を進める中で検討することとしている。
(6)
役務
 環境調査研修所の食堂において、生ゴミ処理機を利用し、生成物を敷地内の肥料に使用するなど、生ゴミの再生利用に有効な措置が採られた。
 自動車整備についてはリサイクル部品が調達できず、判断基準を満足できないものがあった。

3 特定調達物品等以外の環境物品等の調達状況

 腕章、帽子については、調達目標どおりの調達を実施できた。再生トナーカートリッジについては、調達目標を上回り60%近い(目標値30%以上)調達を実施できた。
 ラベルライターについては、付属品の選択に当たり、エコマークの認定を受けている製品又はこれと同等のものを調達するように努めた。

4 その他の物品、役務の調達に当たっての環境配慮の実績

 物品等を納入する事業者、役務の提供事業者、公共工事の請負事業者等に対して、事業者自身がグリーン購入を推進するよう働きかけるとともに、物品の納入等に際しては、できるだけ簡易な包装とすること及び低公害車の利用に努めることを働きかけた。
 また、調査等の請負業務の仕様書には、納入する報告書は基本方針に定める判断の基準を満たすものとするよう明記した。

5 平成16年度調達実績に関する評価

 平成16年度の調達においては、おおむね調達方針に定めた目標を達成したが、一部の品目については目標を達成することができなかった。平成17年度以降の調達においては、グリーン購入法の趣旨を各調達主体に引き続き徹底するとともに、従来以上に判断の基準より高い水準を満足する物品等の調達に努めていくこととする。



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