「アイドリング・ストップ運動」の主な取組実績
(参考1) 平成8年6月の環境月間を中心とした
「アイドリング・ストップ運動」の主な取組実績
平成8年6月末現在
1.環境庁
地方公共団体、関係団体等へ協力要請を行うとともに、パンフレットやステッ
カーの作成・配付、各種イベント等により普及啓発活動を実施。
2.トラック業界
1 (社)全日本トラック協会によるステッカーの作成・貼付等による普及啓発活
動の実施。
2 ヤマト運輸(株)による、自主的な取組みとしての「アイドリング・ストップ
運動」の積極的な展開。
3.バス業界
1 アイドリング・ストップ&スタートシステム搭載バスの積極的な導入。
2 西日本鉄道(株)による、運行途中30秒以上の停車時におけるアイドリング・
ストップの徹底。
4.タクシー業界
1 全国個人タクシー協会による「アイドリング・ストップ宣言」ステッカー及び
パンフレットの配付・貼付等による普及啓発活動の実施。
2 全国乗用自動車連合会(法人タクシー)によるパンフレットの配付等による普
及啓発活動の実施。
5.地方自治体
1 兵庫県では、条例によるアイドリング規制、「アイドリング・ストップ運動推
進本部」の設置、ステッカー等の作成・配付等による積極的な運動を展開。
2 京都府では、条例よるアイドリング・ストップの要請、パンフレット及びステッ
カーの作成・配付等による普及啓発活動を実施。
3 公営バスでは、アイドリング・ストップ&スタートシステム搭載バスの積極的な
導入を進めるとともに、ポスター、車内放送等による普及啓発活動を実施。
6.その他
1 全日本交通運輸産業労働組合協議会、(社)日本自動車会議所、日本商工会議所
による機関誌等を通じた会員等への普及啓発活動の実施。
2 清水建設、バイエル薬品、ホンダ等による社内教育の一環としてのアイドリング・
ストップの推進。
3 20世紀フォックス社(映画会社)によるアイドリング・ストップを呼びかける
ポスターの作成・配付。
(参考2)
アイドリング・ストップの効果等
1.自動車と大気環境
1 都市地域で深刻になっている窒素酸化物(NOx)の大気汚染は、その原因の約
5〜7割が自動車によるものです。
2 地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)の排出量のうち、約2割が自動車
を中心とする交通(運輸部門)からの排出です。
3 市民にとって一番身近で苦情の多い公害は騒音ですが、その中で”嫌いな音 ”
のトップは自動車の騒音です。
2.アイドリング・ストップの効果
1 各種データを整理すると、1台の自動車が10分間アイドリングをした時の
燃料消費量と二酸化炭素排出量は次のようになります。
┌―――――――――――――┬――――――――――┬――――――――――┐
| |アイドリング10分間 |アイドリング10分間 |
| |あたり燃料消費量 |あたり二酸化炭素排出|
| | |量(炭素換算) |
├―――――――――――――┼――――――――――┼――――――――――┤
| 乗用車(ガソリン車) |0.14リットル | 90グラム |
├―――――――――――――┼――――――――――┼――――――――――┤
| 小型トラック |0.08〜0.12リットル | 58〜87グラム |
| (2t積ディーゼル車) | | |
├―――――――――――――┼――――――――――┼――――――――――┤
| 中型トラック |0.13〜0.17リットル | 94〜120グラム |
| (4t積ディーゼル車) | | |
├―――――――――――――┼――――――――――┼――――――――――┤
| 大型トラック |0.22〜0.30リットル | 160〜220グラム |
| (10t積ディーゼル車) | | |
└―――――――――――――┴――――――――――┴――――――――――┘
2 上のデータから、仮に、東京都内のすべての自動車がアイドリングを毎日10分
ずつ短縮したとすると、
・1年間の燃料消費量は約1億9千万リットル(ドラム缶95万本分)節約でき、
・1年間の二酸化炭素排出量(炭素換算)は約12万トン(日本全体の排出量の
約4万6千人分に相当)も削減できると推計されます。
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