(別紙)
「エコライフ・ワークショップ」について
 

(旧称「エコロジカルなライフスタイルを考えるワークショップ」)

  1. 背景と趣旨
     
     地球温暖化は直ちに対策をとらなければならない地球環境問題の一つです。その原因は石油等の燃料を燃やすときに出る二酸化炭素等の温室効果ガスの濃度が増えることにあります。近年家庭から排出される二酸化炭素の量の増加率は工場等の排出量の増加率をはるかに上回っており、問題とされています。
     環境庁では、95年7月以来「地球温暖化防止のためのライフスタイル検討会」を設置して、アンケート調査の実施、環境家計簿の作成等を通して検討を進めています。
     しかし、ひとくちにエコロジカルな、即ち環境に配慮したライフスタイルといっても、地域、世代、年齢等によってその内容は様々であり、当然それを実現するための問題点も様々であると考えられます。
     そこで、主婦、一般サラリーマン、子供等いろいろな方々を対象に、現状のライフスタイルを見直し、エコロジカルなライフスタイルについて考えていただくためのワークショップを開催しました。
     
  2. 目的
     
    (1) 参加した方々や地元の方々に、地球温暖化問題について考え、日常生活の中でできる取組を実際に推進していただくきっかけを提供すること。
    (2) 環境庁として、参加者の方々の考えを今後の民生部門での地球温暖化対策を検討する上での参考にさせていただくこと。特にアンケート等の手段では知り得ないアイディアや密度の濃い情報を期待する。
     
  3. 実施日時・場所
     
    地 区 開 催 日 時 開催場所
    新潟地区 平成8年5月11日(土) 13:30〜17:30 みしま町交流センター
    東京地区 平成8年5月25日(土) 13:30〜17:30 厚生会館(麹町)
    大阪地区 平成8年8月31日(土) 13:30〜17:30 箕面市らいとぴあ21
     
  4. 主催者等
     
     主催  環境庁  (社)環境情報科学センター
     企画  参加のデザイン研究所
     協力  日本生活協同組合連合会 
     
  5. 参加者等
     
     地元の団体、自治体等経由で依頼した一般の方々約30名
     「ライフスタイル検討会」の委員、環境庁職員若干名も参加
     
    総括コーディネーター:世古一穂(参加のデザイン研究所)
    総括記録:(社)環境情報科学センター
     
    グループ種別 進行役 記録係 参加者
    中高年主婦グループ 1名 1名  6名
    一般市民グループ 1名 1名  6名
    若い母親(子育て中 ) 1名 1名  6名
    学生グループ 1名 1名  6名
    子供グループ 1名 1名  6名
    合 計 6名 6名  30名+α

    *グループ種別B:一般市民(サラリーマン、OLなど)
     

  6. プログラム
     
    時刻 内  容
    13:00 開場
    挨拶(環境庁 or (社)環境情報科学センター)
    参加者に自己紹介用ワークシート記入を依頼(世古)
    事前説明(世古)
    13:30   ワークショップ開始
     (1) 現在のライフスタイルを見直す
    (2) エコロジカルなライフスタイルとは
    ◆グループ別中間発表
    (3) エコロジカルなライフスタイルに向けての個人の行動、社会の仕組み
      (4) 個人・地球コミュニティ・企業・自治体・国の役割、問題点・課題
    ◆グループ別発表
    (5) まとめ
    17:15 ワークショップ終了
    ふりかえりシートの記入(フィードバック用)
    17:30 閉会


     

  7. 成果について
     
     参加者は3カ所合計で述べ105人に達したが、参加者からは、概ね好評を得ており、地球温暖化防止に対しての理解等が深まった、自分がこれから何をすればいいかがわかった、また、他の世代の人が環境問題等にどのような考えをもっているかがわかって参考になった等の感想が寄せられている。環境対策への主体的な参画意識を持っていただくために極めて効果的であった。また、環境庁や自治体としても住民の生の声が聞けて大変参考になった。