報道発表資料本文

「2005年日本国際博覧会に係る環境影響評価追跡調査(予測・評価)報告書(その4)」、「2005年日本国際博覧会に係る環境影響評価追跡調査(モニタリング調査)報告書(平成15年度)」に対する環境大臣の助言について
 

 2005年日本国際博覧会に係る環境影響評価については、平成14年5月に「2005年日本国際博覧会に係る環境影響評価書(案)」に対する環境大臣意見、並びに「2005年日本国際博覧会に係る環境影響評価追跡調査(予測・評価)報告書(その1)」、「2005年日本国際博覧会に係る環境影響評価追跡調査(予測・評価)報告書(その2)」、「2005年日本国際博覧会に係る環境影響評価追跡調査(モニタリング調査)報告書(平成14年度)」及び「2005年日本国際博覧会に係る環境影響評価追跡調査(予測・評価)報告書(その3)」に対する環境大臣助言を述べたところであり、これについては引き続き適切に対処される必要がある。この意見、助言に加え、今般、「2005年日本国際博覧会に係る環境影響評価追跡調査(予測・評価)報告書(その4)」(以下、「追跡調査報告書」)、「2005年日本国際博覧会に係る環境影響評価追跡調査(モニタリング調査)報告書(平成15年度)」(以下、「モニタリング報告書」)が送付されたことから、環境保全上必要な助言を下記のとおり述べるものである。

  「2005年日本国際博覧会に係る環境影響評価追跡調査(予測・評価)報告書(その4)」
     供用時に係る騒音については、会場周辺における騒音予測値が環境基準値に照らして高い水準にあることから、次の措置を実施する必要がある。
    (1)  追跡調査報告書に記載されている環境保全措置及び環境配慮事項の徹底を図るとともに、会場周辺の騒音影響が可能な限り低減されるよう更なる検討を行うこと。また、その結果に基づき対策を講じること。
    (2)  供用中の騒音に関するモニタリングについては、追跡調査報告書における予測結果を踏まえ適切に実施すること。
 
  「2005年日本国際博覧会に係る環境影響評価追跡調査(モニタリング調査)報告書(平成15年度)」
    (1)  モニタリングにおいては、適切な地点における測定を前提とした調査結果の詳細な分析が、その後の対策を検討する上で極めて重要である。したがって、今後、モニタリング計画に基づき継続されるモニタリングを適切に実施するため、次の措置を実施する必要がある。
      [1] やむを得ず調査地点を変更する場合は、新旧調査地点で並行観測を実施して移設の妥当性を検討するなど、これまでの調査結果を踏まえた継続的なモニタリングができるよう必要な措置を講じること。
      [2] 調査結果が予測値を大幅に上回るなどした場合、必要に応じ、より詳細な調査を実施した上で早急に原因を分析し、速やかに適切な措置を講じること。
    (2)  一部の沿道において二酸化窒素濃度が環境基準値を超過するなど平成14年度に引き続き高い水準にあることから、次の措置を実施する必要がある。
      [1] 工事中及び供用時において、二酸化窒素に係る環境影響を可能な限り軽減するため、車両管理システムの充実による資材等の搬出入ルート・時期の分散化、公共交通機関への来場者の誘導、シャトルバスへの低公害車の導入、より環境への負荷の小さい業務用車両の利用の要請、駐車場周辺の渋滞対策等について強力に推進すること。
      [2] 工事中及び供用時、円滑な交通の確保や自動車交通の抑制のための対策について、関係機関と連携して検討し、実施されるよう措置すること。




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