報道発表資料本文

平成16年度 環境技術実証モデル事業
「ヒートアイランド対策技術(空冷室外機から発生する顕熱抑制技術)分野」
実証試験の対象技術の募集について(ご案内)



 環境省では、平成15年度より環境技術実証モデル事業を開始しています。この事業は、既に適用可能な段階にありながら、環境保全効果等についての客観的な評価が行われていないために普及が進んでいない先進的環境技術について、その環境保全効果等を第三者が客観的に実証する事業をモデル的に実施することにより、環境技術実証の手法・体制の確立を図るとともに、環境技術の普及を促進し、環境保全と環境産業の発展を促進することを目的とするものです。
 大阪府環境情報センターでは、今年度から実証対象技術となった、標記のヒートアイランド対策技術が、ヒートアイランド現象の抑制や省エネルギーの推進にとって有益であることから、この分野の実証機関に応募し、全国で唯一の実証機関として選定されました。
 つきましては、ここに実証試験の対象となる技術を募集いたします。

  1. 実証試験の対象技術等

    1) 対象技術
       エアコンディショナの空冷室外機へ水を噴霧すること等により、水が蒸発するときの潜熱を利用して冷却効果を高め、室外機から発生する顕熱を抑制する、パッケージエアコンディショナ(業務用エアコンディショナ)に後付での設置が可能な技術(機器等)。
      実証試験は、定格冷房消費電力が5馬力(3.73kW)クラス、冷房COP2.5以上のエアコンディショナに実証対象機器を取り付けて実施します。
     
    2) 実証試験実施場所(予定)
      (財)電気安全環境研究所 関西事業所 兵庫県尼崎市若王寺3-9-1
      実証試験は、JISB8615-1(エアコンディショナ-第1部:直吹き形エアコンディショナとヒートポンプ-定格性能及び運転性能試験方法)に基づく電気冷房機の冷房能力測定業務を行っている上記事業所と連携して、同事業所の空気エンタルピー法測定装置などを使用して実施します。

     
  2. 申請者の要件

    ○対象となる技術を保有する民間企業であること。

    ○実証試験を行う顕熱抑制機器を取り付けるエアコンディショナ(市販の標準品で改造をしていないもの)を準備し、実証試験の際に提供することができる者。
    ※実証試験に使用するエアコンディショナは、測定室の仕様により下記の条件のものをご準備いただきます。

    [製品寸法及び重量]
    a. 室内機
      寸法 : 1000(W)×1000(D)×400(H)程度まで。
      重量 : 100kg程度まで(ただし、天井吊り型)。床におく場合は、200kgまで
        なお、特殊な形状の製品については、別途検討を必要とする場合があります。
    b. 室外機
      寸法 : 1200(w)×350(D)×1300(H)程度まで。
      重量 : 200kg程度まで
        なお、特殊な形状の製品については、別途検討を必要とする場合があります。
    [製品能力]
      5馬力程度まで。室外機の「上吹きだし」は原則として対応しておりません。
    [その他]
    室外機の測定チャンバーへの取付けのため、取付けアングル等を準備いただくこともあります。
    実証試験に使用するエアコンディショナについては、申請者と実証機関との間で協議を行った上、最終的に決定するものとします。
    [上記条件についての問合せ先]
      (財)電気安全環境研究所 関西事業所(尾崎(主担当)、中西、肥後、伏見)
       TEL : 06-6491-0251(代表)
     FAX : 06-6498-5562
     E-mail : ozaki@jet.or.jp
         
    ○実証試験にあたっては、「ヒートアイランド対策技術(空冷室外機から発生する顕熱抑制技術)実証試験要領(平成16年3月24日環境省環境管理局)」で定められた事項を遵守できること。
    ※実証試験要領は、環境省による環境技術実証モデル事業に関するホームページ(http://etv-j.eic.or.jp/index.html)を参照して下さい。

    ○技術実証に関する実証機関の運用方法を定めた「技術実証に係る申請・実施に関する要領」で定められた事項を遵守できること。
    ※この要領は、大阪府環境情報センターによる環境技術実証モデル事業のホームページ(http://www.epcc.pref.osaka.jp/center/etech/model/index.html)を参照して下さい。(実証申請書様式も掲載されています。)

     
  3. 対象技術の申請及び採用決定について

    1) 申請方法
       本事業に参加希望の企業は、下記の書類を各15部(正本1部、写し14部)ずつ提出願います。(下記6.の申請先まで必ず郵送にて申し込み下さい。)
      [1] 実証申請書
        別紙の実証申請書(様式指定)及び申請書に添付する書類(様式自由)
      [2] 関係資料
        実証試験で使用するエアコンディショナの仕様書、運転マニュアル及び希望する運転条件
        実証対象となる顕熱抑制機器の大阪府内若しくは近隣府県での設置事例
        その他(必要に応じて追加して下さい。)
     
    2) 申請の締め切り
       平成16年6月24日(木)必着 (郵送に限ります)
     
    3) 書類選考及び採用決定等について
       別紙申請様式にて申請していただいた後、書類選考及び技術実証委員会等での意見を踏まえ、総合的に判断した上で、対象となる技術を選定し、環境省の承認を得て決定します。なお、対象技術の選定は、実証試験要領に示されている形式的要件、実証可能性及び環境保全効果等の観点に照らして行います。
     また、選定結果につきましては申請者に個別に通知するとともに、採用技術については公表することとしておりますが、選定経過については非公開とさせていただき、問い合わせにも応じられません。
           
     
  4. 平成15年度のスケジュールについて

    平成15年度のスケジュール

    ※実証試験結果の如何にかかわらず、実証試験の終了後には実証試験結果報告書を作成し環境省のホームページを通じて公表される予定です。


     
  5. その他
    ・特許に関する調整事項がある場合は事前に調整を済ませておいてください。
    ・本件につきましては可能な限り情報を公開していくこととしておりますが、公開できない情報につきましては別途相談させていただきます。

     
  6. 問い合わせ先及び申請書提出先

    大阪府環境情報センター 企画総務室 環境技術支援課 (廣田、森村、阿部)
     〒537-0025 大阪市東成区中道1丁目3-62
     TEL 06-6972-1321 (内線330)
     FAX 06-6972-7665
     E-mail etech@mbox.epcc.pref.osaka.jp


 なお、環境技術実証モデル事業全般については環境省の以下のホームページに詳しく紹介されていますので参考にしてください。
【環境技術実証モデル事業ホームページ http://etv-j.eic.or.jp/ 】





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