（参考２）
現行の環境基準健康項目及び要監視項目について
１．環境基準の根拠と性格

(1) 環境基準は、環境基本法第16条に基づき、国民の健康を保護し及び生活環境を保全す る上で維持することが望ましい基準として設定されるものである。
(2) 環境基準は、国、地方公共団体等が公害の防止に関する施策を講ずる際の目標となる ものであり、健康項目については全公共用水域及び地下水に一律に適用されている。

２．要監視項目の根拠と性格

(1) 公共用水域等における検出状況等からみて、現時点では直ちに環境基準健康項目とは せず、引き続き知見の集積に努めるべきと判断されるものについて、局長通知により「要 監視項目」として位置づけたもの。 
(2) 要監視項目については、国等において物質の特性、使用状況等を考慮し体系的かつ効 果的に公共用水域等の水質測定を行うとともに、測定結果を国において定期的に集約し、 その後の知見の集積状況を勘案しつつ、環境基準健康項目への移行等を検討することとさ れている。

３．設定経緯 

　　　　昭和45. 4.21　環境基準閣議決定。（シアン、メチル水銀、有機燐、
　　　　　　　　　　　カドミウム、鉛、クロム（六価）、ヒ素）
　　　　昭和45. 5.29　メチル水銀をアルキル水銀、総水銀に見直し
　　　　昭和46.12.28　「水質汚濁に係る環境基準について」環境庁告示
　　　　昭和49. 9.30　総水銀に係る基準値を改定。
　　　　昭和50. 2. 3　環境基準にＰＣＢを追加
　　　　平成 5. 3. 8　環境基準にトリクロロエチレン等15項目を追加、有機燐を削除、
　　　　　　　　　　　鉛及びヒ素の基準値を改定。
　　　　　　　　　　　「要監視項目」を25項目設定。
　　　　平成 6. 3.15　要監視項目クロルニトロフェン（ＣＮＰ）の指針値を削除
　　　　平成 9. 3.13　「地下水の水質汚濁に係る環境基準について」環境庁告示
４．項目及び基準値・指針値 

 環境基準健康項目及び基準値　　　　　要監視項目及び指針値
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｜　　項　目　　　｜　基 準 値　　｜｜　　項　目　　　　｜　指 針 値　　｜
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｜カドミウム　　　｜０.０１mg/l 以｜｜クロロホルム　　　｜０.０６mg/l 以｜
｜　　　　　　　　｜下　　　　　　｜｜　　　　　　　　　｜下　　　　　　｜
├――――――――┼―――――――┤├―――――――――┼―――――――┤
｜全シアン　　　　｜検出されないこ｜｜トランス-１,２-ジ ｜０.０４mg/l 以｜
｜　　　　　　　　｜と　　　　　　｜｜クロロエチレン　　｜下　　　　　　｜
├――――――――┼―――――――┤├―――――――――┼―――――――┤
｜鉛　　　　　　　｜０.０１mg/l 以｜｜１,２-ジクロロプロ｜０.０６mg/l 以｜
｜　　　　　　　　｜　　　　　　　｜｜パン　　　　　　　｜下　　　　　　｜
├――――――――┼―――――――┤├―――――――――┼―――――――┤
｜六価クロム　　　｜０.０５mg/l 以｜｜p-ジクロロベンゼン｜０.３mg/l以下 ｜
｜　　　　　　　　｜下　　　　　　｜｜　　　　　　　　　｜　　　　　　　｜
├――――――――┼―――――――┤├―――――――――┼―――――――┤
｜砒素　　　　　　｜０.０１mg/l 以｜｜イソキサチオン　　｜０.００８mg/l ｜
｜　　　　　　　　｜下　　　　　　｜｜　　　　　　　　　｜以下　　　　　｜
├――――――――┼―――――――┤├―――――――――┼―――――――┤
｜総水銀　　　　　｜０.０００５mg/｜｜ダイアジノン　　　｜０.００５mg/l ｜
｜　　　　　　　　｜l 以下　　　　｜｜　　　　　　　　　｜以下　　　　　｜
├――――――――┼―――――――┤├―――――――――┼―――――――┤
｜アルキル水銀　　｜検出されないこ｜｜フェニトロチオン(M｜０.００３mg/l ｜
｜　　　　　　　　｜と　　　　　　｜｜EP)　　　　　　　 ｜以下　　　　　｜
├――――――――┼―――――――┤├―――――――――┼―――――――┤
｜ＰＣＢ　　　　　｜検出されないこ｜｜イソプロチオラン　｜０.０４mg/l 以｜
｜　　　　　　　　｜と　　　　　　｜｜　　　　　　　　　｜下　　　　　　｜
├――――――――┼―――――――┤├―――――――――┼―――――――┤
｜ジクロロメタン　｜０.０２mg/l 以｜｜クロロタロニル(TP ｜０.０４mg/l 以｜
｜　　　　　　　　｜下　　　　　　｜｜N)　　　　　　　　｜下　　　　　　｜
├――――――――┼―――――――┤├―――――――――┼―――――――┤
｜四 塩 化 炭 素　｜０.００２mg/l ｜｜プロピザミド　　　｜０.００８mg/l ｜
｜　　　　　　　　｜　　　　　　　｜｜　　　　　　　　　｜以下　　　　　｜
├――――――――┼―――――――┤├―――――――――┼―――――――┤
｜１,２-ジクロロ　｜０.００４mg/l ｜｜オキシン銅(有機銅)｜０.０４mg/l 以｜
｜エタン　　　　　｜以下　　　　　｜｜　　　　　　　　　｜下　　　　　　｜
├――――――――┼―――――――┤├―――――――――┼―――――――┤
｜１,１-ジクロロエ｜０.０２mg/l 以｜｜ジクロルボス(DDVP)｜０.０１mg/l 以｜
｜チレン　　　　　｜下　　　　　　｜｜　　　　　　　　　｜下　　　　　　｜
├――――――――┼―――――――┤├―――――――――┼―――――――┤
｜シス-１,２-ジク ｜０.０４mg/l 以｜｜フェノブカルブ(BPM｜０.０２mg/l 以｜
｜ロロエチレン　　｜下　　　　　　｜｜C)　　　　　　　　｜下　　　　　　｜
├――――――――┼―――――――┤├―――――――――┼―――――――┤
｜１,１,１-トリク ｜１mg/l 以下　 ｜｜クロルニトロフェン｜　−　　　　　｜
｜ロロエタン　　　｜　　　　　　　｜｜(CNP)　　　　　　 ｜　　　　　　　｜
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｜１,１,２-トリク ｜０.００６mg/l ｜｜イプロベンホス(IB ｜０.００８mg/l ｜
｜ロロエタン　　　｜以下　　　　　｜｜P)　　　　　　　　｜以下　　　　　｜
├――――――――┼―――――――┤├―――――――――┼―――――――┤
｜トリクロロエチレ｜０.０３mg/l 以｜｜EPN　　　　　　　 ｜０.００６mg/l ｜
｜ン　　　　　　　｜下　　　　　　｜｜　　　　　　　　　｜以下　　　　　｜
├――――――――┼―――――――┤├―――――――――┼―――――――┤
｜テトラクロロエチ｜０.０１mg/l 以｜｜トルエン　　　　　｜０.６mg/l 以下｜
｜レン　　　　　　｜下　　　　　　｜｜　　　　　　　　　｜　　　　　　　｜
├――――――――┼―――――――┤├―――――――――┼―――――――┤
｜１,３-ジクロロプ｜０.００２mg/l ｜｜キシレン　　　　　｜０.４mg/l 以下｜
｜ロペン　　　　　｜以下　　　　　｜｜　　　　　　　　　｜　　　　　　　｜
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｜チウラム　　　　｜０.００６mg/l ｜｜フタル酸ジエチルヘ｜０.０６mg/l 以｜
｜　　　　　　　　｜以下　　　　　｜｜キシル　　　　　　｜下　　　　　　｜
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｜シマジン　　　　｜０.００３mg/l ｜｜ニッケル　　　　　｜０.０１mg/l 以｜
｜　　　　　　　　｜以下　　　　　｜｜　　　　　　　　　｜下　　　　　　｜
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｜チオベンカルブ　｜０.０２mg/l 以｜｜アンチモン　　　　｜０.００２mg/l ｜
｜　　　　　　　　｜下　　　　　　｜｜　　　　　　　　　｜以下　　　　　｜
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｜ベンゼン　　　　｜０.０１mg/l 以｜｜ほう素　　　　　　｜０.２mg/l 以下｜
｜　　　　　　　　｜下　　　　　　｜｜　　　　　　　　　｜　　　　　　　｜
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｜セレン　　　　　｜０.０１mg/l 以｜｜モリブデン　　　　｜０.０７mg/l 以｜
｜　　　　　　　　｜下　　　　　　｜｜　　　　　　　　　｜下　　　　　　｜
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜フッ素　　　　　　｜０.８mg/l 以下｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　├―――――――――┼―――――――┤
　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜硝酸性窒素及び亜硝｜１０mg/l 以下 ｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜酸性窒素　　　　　｜　　　　　　　｜
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