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本年2月から3月にかけて行なわれるILAS-II初期運用及び「みどりII」システム総合運用試験で取得されるデータをもとにして最終的な機能確認を行った後、本年4月以降定常的に運用を開始する予定。 |
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今後、さらにデータ導出アルゴリズムの高度化や、機器パラメータの最適化などを通じて、データの精度向上を行う予定である。 |
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スウェーデン・キルナにおいて今年夏以降大気球を用いた検証実験を実施する他、米国アラスカ州フェアバンクス、南極昭和基地等においても比較用のデータを取得する。 |
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衛星の設計寿命は3年(燃料は5年分搭載)であり、衛星の運用期間を通してILAS-IIの定常観測を実施する。この定常観測においては、南北両半球の高緯度地域を中心に、1日にそれぞれ14地点(合計28地点)でデータが取得されることとなる。 |
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ILAS-IIで取得されるデータは、国際的な公募で選定されたサイエンスチームメンバー(参考資料6頁)に配信され、検証解析がなされた後、オゾン層破壊メカニズムの解明を中心とした、様々な科学的解析に供せられる予定である。 |
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また、取得されるデータは、上記検証解析により信頼性が確認された後、一般ユーザーへもインターネットを通じて公表される予定である。
( 国立環境研究所ILAS-IIホームページ:http://www-ilas2.nies.go.jp/ )
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(注)検証実験:同一の測定対象空気塊に対して衛星観測(ILAS-II)と時間的・空間的に同期させた独立の測定(気球観測など)を遂行し、衛星データとの比較検討を行い、衛星搭載機器の動作、データ処理システムの妥当性を評価するための観測実験。