別紙2


室蘭市長の訪問を受けての環境大臣談話
 

 PCB廃棄物については、長年保管が続き、その一部が不明・紛失した事例があるなど、前世紀最大の負の遺産として、その処理の推進等に万全を尽くす必要があると認識しています。このため、国においては、昨年度、PCB特別措置法などを制定し、環境事業団を活用したPCB廃棄物の拠点的処理施設の整備に全力をあげて取り組んできているところです。
 このような中、室蘭市はPCB廃棄物の拠点的処理施設の立地について、本年5月に誘致を決定して以降、安全かつ安心できる事業の実施を進めるため、市民等各界の方々の意見を聞きながら、「PCB廃棄物処理施設に対する室蘭市の基本的な考え方」をとりまとめられたところです。本日、室蘭市長より、この基本的な考え方を尊重したうえで、室蘭市におけるPCB廃棄物処理事業の速やかな着手を進めるよう要請がありました。
 室蘭市長をはじめ、関係者の方々に対して、これまでの多大なるご尽力、ご努力に対して深く感謝の意を表する次第です。本日ご提示いただいた基本的な考え方は、事業の安全性・透明性の確保等を求めるものですが、環境省として適切に対応して参る所存です。
 本日の室蘭市からの提示を受け、北九州市、豊田市、東京都に続いて、北海道においてもPCB廃棄物の処理へ向けて前進できるものと考えております。これを弾みとして、さらに他の地域においても拠点的処理施設が整備でき、我が国のPCB廃棄物の処理体制が早急に拡充できるよう、環境省としても更なる努力を続けて参りたいと考えております。