1 | 試験の概要 |
| (1) |
臭気測定業務従事者(臭気判定士) |
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臭気判定士資格は、悪臭防止法に基づく臭気指数規制の円滑な実施のため、平成8年4月に創設された資格である。この資格を取得するためには、臭気判定士試験に合格し、かつ、正常な嗅覚を有することについての検査(嗅覚検査)に合格する必要がある。臭気判定士試験は、毎年1回実施されており、嗅覚検査は、全国の嗅覚検査機関において、各機関が定める検査日に受検することができる。
なお、今年度の臭気判定士試験関係指定事務実施規程の一部改正により、今回から試験問題及び合格基準が公開されることとなった。試験問題の公開は、試験当日の問題の持ち帰りを原則としている。合格基準については、受験者へ通知するとともに、(社)臭気対策研究協会のホームページに掲載する。
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| (2) |
臭気測定業務従事者(臭気判定士)の業務 |
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臭気測定業務従事者(臭気判定士)は、人間の鼻(嗅覚)を使ったにおいの測定法(嗅覚測定法)において、パネル(実際に嗅覚を用いてにおいの有無を判定する人)の選定、試料の採取、判定試験の実施、結果のまとめといった一連の作業を管理・統括する責任者である。悪臭防止法では、嗅覚測定法による測定値(臭気指数)により、悪臭の発生源である事業者に対し、市町村長が改善勧告・改善命令を行うことができ、このために必要な測定を臭気測定業務従事者(臭気判定士)に委託をして行うことができることとなっている。測定値が罰則適用にも結びつくため、測定の公正性・厳格性を確保することが必要であり、臭気測定業務従事者(臭気判定士)の役割は重要である。
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平成14年度臭気判定士試験の概要 |
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試験期日 |
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平成14年11月17日(日) |
試験実施地 |
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東京都、名古屋市及び大阪市 |
試験の内容 |
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嗅覚概論、悪臭防止行政、悪臭測定概論、分析統計概論、臭気指数等の測定実務 |
受験申請者数 |
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828名(うち746名が受験) |
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